2022年5月28日土曜日

同人活動でデジタル校正・推敲をやってみた! その1 「はじまり」

Twitterでは幾度か呟いているのですが、とうとう購入しましたiPad(pro)。
なんでまた、というのもありますが、切実な理由からでした。
話は昨年に遡ります。


ちょうど、五十鈴本を作っている時ですが、4月の間、一ヶ月をかけて出力して校正して反映して出力して、校正・推敲して、で、PC画面上でも直して、収拾つかなくなってまた出力して……と散々繰り返していたんですね。
都合四回は出力しました。
使っていた三色ボールペンも全部のインクを使い切ったりとか、ほんと大変でした。
これは夏まで手がけていた、「オタモイ山の戦い」の増補改訂版自己推敲でもおんなじノリで。となるとどうなるか、室内に出力した紙が散乱するんですよ!
そりゃ、クリップで止めますけどねーさすがにーねー。
で、作業が終わったあとにだばーっと紙ゴミで資源回収として出すのですけど、いくらなんでも環境に優しくない、なんとかせねばと思っていました。

なんでか。

というのも、今進めている二つの同人誌「提督たちの反乱」が新書サイズでページ数計算したらざっくり400P。「夕雲カナ」話が、260Pぐらい。トータル700P近く! これを紙出力!?
しかも五十鈴本を見れば、自分のボンクラっぷりだと四、五回は出力する。
おおい、って、まーじーかー! と思いましたね。印刷するコストだけでもバカにならない。
さすがに自分も色々考えました。
一番は電子校正か!という結論にそうそうに到着しましたが、どうするかが問題でございまして、それまでにも自分は色々試行錯誤していたので問題点はわかっていました。過程をぶっ飛ばして結論から書きます。

【結論】
Android タブレットと百均レベルのタッチペンでは使い物にならない。

これ、ですね、やってみたんですよ。ところが全然ダメ。試した時のAndroidタブレットの性能はそんなに良いものではなかったのですが、指はともかくペン先の反応と追随性がちょっとお粗末すぎて、アプリで書き込めるレベルではありませんでした。
2022年、タッチペンでちゃんと反応してくれるタブレットはかぎられる感があります
が、それを試してみるかと思っていたら7万ぐらいですか。
それを試して使えなかったとしたらなぁと二の足踏みますね。

というわけでどうするか、もう先達の人の話を色々を調べるだけですw

二次創作字書きにiPadはかなり良かった|長谷川ミオ @hanamio3 #note

文章書きにもiPad proを推していける

で、こういうのを読んでiPadでの可能性を模索したのは、二作とも校正作業に差し掛かる頃でした。iPadねぇ、いいけど高いよねぇ。というのがありまして。躊躇っていたんですよ。

そこへ、笹松先生が、リファービッシュ品iPadProを購入したとのツイートが。
おっ、そんなものが!

ネットで検索すると、大体二年ぐらい前の型落ちiPadが安い。フーム、これは現実的なモノになりそう。
で、Twitterでいつも話している人でまかーな人達にお伺い、iPadどうですか?

結論はだいたいこんな感じでした。
「リファービッシュ版だと安いけど、Appleははずれを引くと大変。補償が継続して効く新品にしたら?」
「Apple Pencil購入するなら当然第二世代、となるとAir か Proしかないね」
「画面サイズは予算が許せる限り大きいのにしたら」
「タブレットとは思えぬ重さでへこたれる。キーボードはまぁ、好きにしたら」

……おっ、おう。
で、実は自分もちょっとiPadのある機能に触れたかったんですよ。最新世代のproでしか搭載してないLiDER(Light Detection and Ranging、光検出測距)センサーが。

Apple、LiDARスキャナを搭載した新しいiPad Proを発表、iPadOSでトラックパッドに対応

新型iphone12proに搭載⁉ipad proのLiDERスキャンを精度検証


これ、ちょっと自分のげふんげふん分野でわりとトピックでしてね。
XYZの位置情報をもつ点群データを使って、立体スキャンが出来るっていうまぁ、民生品にまでとうとう降りてきたか、センサーです。で、これで立体モデルが出来るなら、あれこれそれとかできるよなぁとか色々妄想していて試したい。

まぁ、言い訳ですよね、こんなの会社の予算ヒネくりだせば一番いいですから。

結局、買う気マンマンでヨドバシに行ったら全然在庫がなくて、Appleストアで購入しましたよ、全部でAndroid用タブよりもお値段倍になっちゃいましたけど。iPadPro 11インチ、256Mを。べつに容量はどうでもいいと思って、これにしたんですがね。
これにカバーとペン用の書き味がペーパーライクになるという保護シートを購入。

さて、いささか脱線気味でしたが、購入までの前振りはここまで。
実際に、どうなのよって話は以下次号。