2004年10月30日土曜日

人生は歯磨き粉の入ったチューヴのようなものだ。

とか何とか言ったイタリアの映画があったような・・・。
ともかく、イタリア人です。
ミリオタからすれば、
「一歩前進、二歩後退」
「イタリア人の勇気は組織の大きさに反比例する」
「日本の水交社(海軍軍人の寄合所みたいなもんです)にイタリア海軍士官が来るとナイフやフォーク、その他もろもろ物がよくなくなるので、その日はかならず質が悪いものを置いた」
「WW2のアフリカ戦線で大量の水を要求したが、それはパスタを煮るためだった」
「何気にWW1、WW2ともに戦勝国っていうのがなんというかアレだ」
いかなんとか、トホホとかヘタレの代名詞(いや、個人では勇敢な人はいるんですが)だったりするのですが、
イタリア人の作る車はメカニカルな点では、「おいおい」といわれそうですが、時々尖がったり、下駄代わりの車を作らせると一品だったりします。代名詞はフェラーリであったりしますが、下駄がわりと言えばフィアット500でしょう。
自分はフィアット500やパンダ、アウトビアンキA112やY10などイタリアの小型車大好き!なので、語ろうと思えばあれこれと語ってしまいそうですが、本題はそこではなくて。

「フィアット500保護法案」がイタリアが可決しそうな勢いだそうで。つまり、新車から25年以上が経過した排気量1l以下の車は自動車税の免除および車検を2年から4年に、市内中心部の自動車乗り入れ禁止区域の乗り入れ許可つー、なんというか旧車ファンにはたまらない法案が提出されて、審議されているとのこと。大体、ターゲットはもうフィアット500系列しかないだろう。という法案なのだから。案の定「フィアット500(チンクェチェント)保護法案」という呼び名で呼ばれているらしい。

ちょっと複雑ではあるが、フィアット500だからって色々問題があって、例えば排気ガス規制の問題だってある(一応排気量が排気量で問題にならないけど、排気ガス問題はあるので)。

だけれど、イタリア人のこういう妙なところで発揮する人生に対する余裕みたいなものは大好きだ。

新車じゃなくたって、古い車だっていいものはいい。フィアット500は生憎と乗ったことはないが、A112、Y10はある。
今にして思えば貧乏アルバイトのころ、A112、Y10共に買うチャンスはあったが、逃してしまった。買ったところで維持できないと思っていてのことだ。
新車が買えるぐらいの経済的余力が出てきたら、さすがに前述の車でいいコンディションのものは値が高く、旧型パンダはワンメイク・レースのために質のいいやつが払底していて、結局、気に入った日本車へと転がってしまった。あの頃買っていれば金で苦労を買ったような羽目になってしまったとは今でも思うが、きっと楽しかったに違いない。いや、辛い思い出もいつかは楽しさに書き直されていくようなものかもしれないけれど。
その新車もこの間の事故で全損、廃車扱いになってしまった。冬を前にして、同じ型の色違いがやってくる。そして、いつかもう一度イタリアの小型車を買おう。そう心に決めている。

冒頭の言葉、実は後に続く言葉があるのだ。
「人生は歯磨き粉の入ったチューヴのようなものだ。搾り出さなきゃ、意味がない」かくありたいですな(w


(追記)と思ったら昼食時、買い物に行ったスーパーの駐車場でラブリーなチンクェチェントを発見。いいなぁ、今でも買えるよな、きっと。

2004年10月29日金曜日

ある意味それは。[時事ネタ]

強制でないことが望ましい 陛下、園遊会で異例の発言
以前棋聖で、今は学校での日の丸掲揚、君が代の唱歌を進めている東京都教育委員会の米長邦雄氏が、「日本中の学校に国旗を揚げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」ってなことを言ったら天皇陛下があっさりと「強制になるということでないことが望ましいですね」とのご発言。
あらら。いやー、双方ともこりゃ色々興味深い発言です。

個人としては別に強制でもかまわないとは思っているし、それにどう応じるかは教師がぶつぶつ言う問題ではないし、もっと言うなら、こういうときこそ「本音と建前」ってことを教えておけよ、という気もする。つまり、卒業式や特別なイベントでは国旗の掲揚や国歌斉唱は特段目くじらを立てるべき問題ではないとは思っている。
さらりとこなせばいいのにね。そういうことが求められたとき、立つ立たないの判断は大人になってから自己の責任でやりましょうね、というのが自分の立場です。内心反対でも立つときはあるでしょうし、心に従って立たないこともあるでしょう(なんか言葉がアレだな)、それはその時にどういう判断を下すか、その能力を身につければいいので、脊髄反射的に「国歌、国旗反対」を教え込みたい教師がいるとすれば、そりゃ単なる押し付けですから。

とは言っても、日本国内において国旗国歌が繊細な問題になってしまっているのも事実で、以前サッカー日本代表の中田がこの手の発言をして、厄介な問題になってしまったのを思い出すが、天皇陛下自らそういう発言しちゃうっていうのは、ある意味度胸があるし、政治的発言とも受け止められかねないこの問題が地震と人質事件ですんなりスルーされちゃっているつーのもなんかそれはそれで問題のような希ガス。

2004年10月28日木曜日

メモ的リンク。

突発的メモ的リンク。これだからサイトめぐりはやめられない。乞食blog...年収三万円でもblogerかよ!? 

いや、たぶん、設置しているblogのサイトはランキングで賞金が出るようだから、それで食いつないでいるのか。
それにしちゃあ、デジカメもあるし、パソコンも持っているのかもしれない。店頭更新かもしれないなぁ。

しかし、そんなこんなでホームレスっていうのも・・・解せない。何かが間違っているような気もする。釣りなのだろうか? ともかく、なんだかよくわからないけれど、これも一つの世界か。

どれどれ…まじめな10冊、その前半

昼休みに本屋に行くと、なんだか見慣れないポップが。

良く見ると札幌書店組合による、「中学生はこれを読め500選」というわけで、「キノの旅」とかに手製の帯がかかっている・・・むむむ?

早速その500選のリストを見てみるが・・・、これはなんつーか、その・・・大丈夫か? いきなり500は無いだろう。
せめてもっと数を絞ってピンポイントにすべきだ。もしくは選者を絞っておくほうがいい。
リストをザッとみたが、自分が読んだのって15冊もないなぁ、えらく偏ってるぞ、考えてみると(でもキノの旅はリストには無いんだが・・・)。

自分自身、正直なことを書くと中学生まではあまり本を読むことはなかった。どちらかと言えばマンガ好きだったし、白土三平のカムイ外伝を子供時分に読んで、あまりの暗さにしばらく時代劇ものにアレルギーを持ってしまったこととか、そんなぐらいだったのだ。ようやく中学生の後半になって朝日ソノラマに手を出したあたりで、笹本先生の「妖精作戦」(Amazon、bk1で確認したら絶版かよ・・・)のあまりの奇想天外さと"終わらない学園祭準備"にも似たあの雰囲気を楽しみ、あのビターテイストのエンディングに打ちのめされていたっけ。

ともかく、教育的雰囲気がぷんぷんしてお勧めしかねる作品もある(同時に「そうこなくっちゃ!」という作品もあることはあったのだが)。よし、決めた。自分が中学生の自分に勧めるための本を選ぼう。とびっきりの趣味に傾いた本を、だ。現時点で10冊を選んだら、何を選ぶか、というのもある。近年に出版された本で入手しやすく、なおかつ固めの本を選んでみよう。とりあえず、まじめな10冊、その前半として。


1.「エンデュアランス号漂流」アルフレッド・ランシング著
エンデュアランス号漂流
アルフレッド ランシング Alfred Lansing 山本 光伸
新潮社 (2001/06)
売り上げランキング: 21,647
通常2~3日以内に発送
おすすめ度の平均: 4.86
5 本当に感動します。
5 ぜひ、読んでください。
5 すごすぎる。。。


とびっきりのノンフィクションで、なおかつ冒険であり、苦難と苦闘の物語。いつぞやBSでドラマが放送されていたが、文章だって捨てがたい。真夏に冷たい気分に陥らせてくれるが、いかなる苦難もリーダーとチームの不屈の意思で乗り越えることが可能であることを示した良作。ついでに言うなら南極遠征の隊員募集の文章は冒険心をあおってくれる。

2.「アポロ13」ジム・ラベル著
アポロ13
アポロ13
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ジム・ラベル ジェフリー・クルーガー 河合 裕
新潮社 (1995/06)
売り上げランキング: 99,938
在庫切れ
おすすめ度の平均: 4.25
4 映画のストーリーはどうしても薄くなります。
5 映画と原作
4 映画とは比較にならない

こちらもノンフィクション。偉大なる失敗の中で、地上と宇宙でのスタッフ達の苦闘が垣間見れる。実はこれもトム・ハンクスの映画のほうがいいような気もするのだが(今でもたまに見てしまう)、あえて本にしよう。

3.「ローマ人の物語」塩野 七生著
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)    新潮文庫
塩野 七生
新潮社 (2002/05)
売り上げランキング: 3,542
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.52
3 フォロロマーノ観光が楽しくなる!
4 ようやく文庫化
4 格調高いのに面白い

ともかくこれははずせまい。読み物としても面白い。

4.「海上護衛戦」 大井 篤著
海上護衛戦
海上護衛戦
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大井 篤
学習研究社 (2001/02)
売り上げランキング: 3,784
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.6
4 日本人は海外での戦争ができない
4 素人は戦略を語り、玄人は兵站を語ると
5 日本がなぜ負けたのかよくわかった

こちらも同様。夏には必ず読む。そして、大和特攻のくだりで怒りに打ち震えるもよし、呆れるもよし。

5.「フェルマーの最終定理」 サイモン・シン著
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
サイモン シン Simon Singh 青木 薫
新潮社 (2000/01)
売り上げランキング: 3,534
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.89
5 読み始めたら止まらない
5 数学を超える面白さ
5 これ以上は考えられない最高の数学史書

大体これが500選に漏れているっていうのが何だ。「栄光無き天才たち」でガロアを知ったあたりだった中学生としては、これを読めば面白さは倍増するはずだ。

というわけで、今回はAmazletを使って本を紹介してみました。bk1が紹介されないのでちょっとつらいんですが(それまでは、自作のツールだったんですけどね)、どうでしょうか。明日あたり、残り5冊を。そして趣味編10冊を紹介していこうかと(w

2004年10月27日水曜日

CDを久しぶりに。

購入してみました。正確にはJ-POP系列か。Jazzは頻繁に買うので。

HOURGLASS(初回)
HOURGLASS(初回)
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Fayray 林正樹 小林哲 小澤正澄 高橋圭一
アール・アンド・シー・ジャパン (2004/10/27)
売り上げランキング: 252
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 「願い」のPVは必見
5 聞きました!!
5 期待!!



前々から気になっていたのだけれど、「愛しても愛し足りない」が妙にツボにハマったので購入。
最近、音楽の趣味に節操がなくなって色々聞くようになったけれど、ひさしぶりに頭の中で反芻してしまったメロディー・ラインでした(その前がプリキュアのEDとは口が裂けても^^;)。どちらかというと夜にまったりと聞く曲ですね。
なによりCCCDではないというのがいい。初回特典のDVDが目当てで買ったようなものですがね。

あと、「カーネーション」のベスト版は購入してから一週間はたつのですが、まだ封も開けていないです。
こちらは来週までには。

2004年10月26日火曜日

戦争は数だよ、兄者!(?)

と、宇宙要塞ソロモンの指揮官であるいかついけれど心根は優しい(と言われる)人は語ったんですけど、これはもう動かしがたい事実ですね、というところからメモとヨタ話として。

前に、航空自衛隊がF-4EJの代替機として結局F-2(改良型)をあきらめることになるとは書いたのですが→
じゃあ、後釜はどうするかというと、もう代替案として四つぐらいしかないわけ、というのが前回のネタでした。
F/A-22、F-35、F-18E/F、F-15E。このうちのどれか、ということになります。F-35は無理くさい。F-18E/Fは今更かよ。F/A-22は高すぎる。結局本命F/A-22(少数配備)+F-15MSIP、対抗F-15MSIP+F-15Eだと思っていたら、ちょっと作家、大石英司さんのblogで興味深いものを読む。

長らくの間、日本にとっての仮想敵国はソ連でした。冷戦崩壊後、自衛隊は明らかに西方へその重心を動かしつつあります。仮想敵は西の大国、中国。何しろまだ懇親会とか検討レベルの話ですが、早晩退役するF-4EJの代わりに沖縄にF-15を配備。さらには沖縄南方、もはや台湾、尖閣諸島に程近い伊良部島にある下地島空港にも派遣しようかという話が出ています。

ところが、当の中国は傑作戦闘機Su-27を300機ロシアから導入しようとしているしく、一方、運用機数が200を割り込みかねない航空自衛隊にとって、もはや10年後、中国のエアパワーに対抗できることは出来ないのではないか・・・というお話です。

大石さんはF-18E/Fを導入するべきだ。と書いていますが、まぁ確かにあのパワーは見物ですね。最高速度とかでは現行のF-15に見劣りするかもしれないが、長い時間をかけてF-18から改良しただけはある。これにまた日本の独自開発のアヴィオニクスを搭載するというと眩暈がしますが(素直にAMRAAM買うとは行かないだろうし)。

やはり、ここ数年、諸外国の状況を睨んで(北京五輪後あたりが特に・・・)自衛隊の数量を軽減が免れないとしても、戦力は維持しなければならないのですが、財務省の財布の紐が・・・厄介な話となりそうです。
個人的には、前と変わらずF-15MSIPとF-15Eの導入でなんとか乗り切る。というぐらいしか手が打てないような気もしています。傾国させてまで軍備に力を注ぐよりも、周辺諸外国を巻き込んで、ある程度時間稼ぎをするしかないかもしれません。頭が痛い展開です。

追記 一部に間違い(MIPS→MSIP...Multi-Stage Improvement Programme 多段階発展型機の略です)があったのと、ちょっと文章を手直ししています。

SPAMとか

メーラーを以前Thunderbirdに乗り換えた。と書いていたが、それでも結構な数のSPAMがやってくる。
Thunderbirdのウリである学習型迷惑メールフィルタも適用していて、成果をあげつつあるのだが、時々妙なのがやってくる。

今日、来たので首を捻ったのはこれ。
-------------------------------------
最近ど~よ?シャバダバかぁ~?
完全燃焼しようぜっ、まとめてドン!
良いかみんなっ、無料サイトまとめてドン!
http://toobe.info/aamuryou/
-------------------------------------

はい? シャバダバ? まぁ、いい。どうやらネットで調べてみたら、アルバイトがご丁寧にやっているらしいが・・・。
これで引っかかるやつがいたら、それはそれで奇跡だと思うけど、どうだろう。

大体、この手の意味不明なSPAM系MAIL、大体送り元がY*oo.co.jpっていうのがなんともはや。
なんとかならんもんですかね、Ya**さん。

2004年10月25日月曜日

実は。

更新停滞中です。理由はAC5のせいだ!(w

今回、激美しいCGの中、あまりの経験値のたまらなさに悪態つきつつ頑張っております。
えーい、お兄ちゃんF-2出すまで頑張るぞ。

��新潟方面に御住まいの方、ご無事であることを。

2004年10月22日金曜日

今週の

河合克敏「モンキーターン」を読んでビックリ。
いや、その結末はある意味当然だったんだけど、コマ横の次回予告が! 
「クライマックス」って、もう終わり間近ですか?

あと、最近コミックが読めてません。エネルギー欠乏気味です。

2004年10月21日木曜日

むむ?

妙にアクセスカウンタが回っています・・・ね。

どこかに晒されたのだろうか、google→Annex→ここの感じのようですが。
サイト名直打ちでここに来たということは、何かで取り上げれたんだろうか。

何かヘタをうったのかと、いろいろと思い当たるところを検索してみたものの、みつからない・・・。
(いや・・・身に覚えがありすぎるっていうのが一番つらい・・・orz)

どなたか、親切な方、ここに来た理由をコメントに書いていただければ助かります。お願いします。

一口メモ、電車男、その後とか。


・もって他山の石とすること>「読者が伝えた70の動かないコンピュータから考える
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。いや、そのなんですか、ありがちな話で怖いです。あんまり書くと自分の表の顔に影響が出そうですが、客先が公的の場合とか色々と頭の痛いシチュエーションになることがあります。


2chの毒男達を阿鼻叫喚?の地獄絵図に落とし込んだ電車男もとうとう本になる始末。

いやはやと思っていたら、後日談があったらしい。というわけでメモ
まぁ、そのなんていうんですか、正直付き合っちゃったその後の話でも、まだラヴな回路全開だわ、何気にエルメスさん、中々いい趣味しているわで、興味のある人だけ読んでみてはどうかと。

2004年10月20日水曜日

ショッピングは楽しき。

えー、5/21日にナムコからAC5が出ますね。Amazonから届くのを待って・・・という話ではありません。

先ごろ調達中止が決まった航空自衛隊のF-2ですが、「防衛庁は19日、次期中期防衛力整備計画(2005―2009年度)の期間中に、敵の戦闘機を迎え撃つ迎撃戦闘機と、爆撃用の支援戦闘機の能力を併せ持つ多目的の新型戦闘機の選定に着手する方針を固めた。 」とのことです。

F-2(FSX)も悲惨な運命の機体となってしまいました。こりゃ時代が時代なら駄っ作機扱いケテーイってやつで、今月号の「軍事研究」誌では、ケチョンケチョンな書かれようです。結局、

(1)設計思想が70年代で挙句にバランスの取れた軽戦闘機をイジることは大手術になるだろう?(実際には、2から3Gで特定の機動(マニューバ)・・・動きをすると翼に亀裂が入るらしい・・・いいのか、それで)

(2)機体容量のキャパシティが無いのにどこに新しいアヴィオニクス(電子機器)を入れるんだゴルァ!(実際にはレーダーは設計の1/3のスペックした満たしていない。ついでにいうとシステムのバグでターゲットをイキナリロストするらしい・・・)

(3)つーか、複合素材の翼なんて検証実験もしないで新しい技術導入は無茶だろう!(事実、ある程度は成功したけど強度不足を補うため金属を使う羽目になり、結局重量がプラマイゼロというトホホな結果に)

という、なんというか、もっと考えとけよ。という話ばかり。ご自慢のASM-1(対艦ミサイル)フルに4つ搭載とい眩暈がしそうなゴッツイ装備も、フルに4つを搭載した光景がないという体たらく。ついでに言えば改良版ASM-3は重量が嵩んで、4つ搭載はどう考えても無理という結果(まともなディレクターというかシステム・コーディネーターみたいなポジションの人はいないのか)。
もっと根本的な問題もあって、国産の空対空ミサイルAAM-4(99式)を積めないという問題(ちなみにF-15Jでも後期型(MSIP)でないとダメです)があって、最新式のスパロー/サイドワインダーも積めるけど、スペックが100%発揮できず20年前と同様のままでしか満たせないという・・・ダメじゃん、こんなの
(他にもあるF-2のダメな問題点は、こちらから)

まがりなりにも血税使っているんだから、さっさと次の手を考えようっていう防衛庁の考えも良くわかりますが、じゃあ次はどうするんだろう?

F/A-22ラプターは先進的すぎるけどお値段だって半端じゃない。ついでにいくら親日派が多い今のブッシュ政権がもったとしても、そうそう売ってくれるやら。ましてや基本的には日本はライセンス生産だが、認めるわけがないだろう。つーか、アメリカ本国だってほんの一握りの配備数になるだろうなぁ。

F-35AorBorC?JSFで知られるアメリカを中心として進められる次世代の戦闘機・・・だが今の状態は、発売前の大作ゲーム前のようなもので、前評判はいいか実物を拝んだものはなく、それでいて予約数だけはパンパではないという状態。蓋をあけないとどんなものになるのか・・・。だが、武器輸出三原則さえクリアしてさっさと国際パートナー契約を結んで購入予約してしまうのが一番手っ取り早い・・・はず。F-35B(STOL)で、海上自衛隊発足以来の宿願?らしい空母導入を・・・なんて妄想はイクナイ。

F-18E/F スーパーホーネット。FSXのベースにこいつが選ばれていれば最初から苦労はしなかったはずなのだが・・・。どうもF-16だったのは、政治的横槍があったとかないとか。まったく。しかし、こいつもF-16からF-2で苦しんだのと同じようにもともとの機体からは大きく逸脱している。バランスが悪いし、今後の中心となる機体かというわれると正直苦しい。

F-15E F-15の攻撃機タイプ。凶悪だが、国内にあるF-15ベースとはまったく内部は異なっているので別物と考えていい。韓国向けKと、シンガポール向けTがそれぞれ導入決定され、生産ラインも残っている。こちらも10年前ならベターな方法だったんだが・・・。

その他ヨーロッパのグリペンとかラファールとか・・・はアテ馬なので無視。国内生産? バカを言うのはよしましょう。

結局、本命はF/A-22の少数配備+F-15のアップデートかなぁ。本音を言えば、金がかかるF/A-22はちょっとどうかと思うので、F-15J(MSIP)+F-2改良+F-35ってなのが妥当かと思われますが・・・さて、買う前にいろいろ考えるのが楽しいんですが、実際、頼みますよ>防衛庁担当者様

ザ・ホワイトハウス3 第三話「アメとムチ」

今シリーズのメイン・ストーリーとなる大統領の多発性硬化症を巡る問題は、司法問題に発展し、特別検察官では都合が悪いと考えた報道官のCJがちょっとした策を弄することで、国民の目に明らかな対立軸、下院との対立を作り出すことに成功しました。さて、どうなることやら。

ここらで曖昧だったこの特別検察官制度について調べたのでつらつらと。
この特別検察官制度は連邦検察官を補佐するための司法長官の任命という形で行われていたものの、ニクソン大統領のウォーターゲート事件で、大統領が自らへの追求を恐れて特別検察官を罷免してしまう事件が発生。ニクソン大統領が失脚(辞任)したあと、その独立性が強くなります。
で、捜査範囲は正副大統領を含めてたそのスタッフとなっていますが、今のブッシュ大統領の父親、大?ブッシュ大統領時代にこの捜査範囲を議会にまで広げようとして失敗、結果的にはこれが遠因となってクリントンに選挙で負けてしまうのですが、これまたクリントン大統領が、自らのオイタのせいで特別検察官に色々と追求を受けてしまうっていうのが、なんというか皮肉というか(ちなみに、あのモニカ・ルインスキーとの情事で、政府文章に三文エロ小説が載る羽目になったあの事件です)。ちなみに9.11事件のあとにも特別検察官が任命されていますね。

さて、話が長くなりましたが、話中、相続税の廃止問題で富と貧困という問題が取り上げられていたりしています。
富たる者にしてみればあれこれ税金で差し引かれたあと、さらに相続税でも?という問題がある一方、富の再分配という観点から考えれば適用しなければならないのか。とか色々と考えてしまうわけですが、作中、大統領はとうとう拒否権の発動を決心します。アメリカの連邦議会制度では、議会が可決した法律案を大統領が拒否権を使って葬りさることが可能(ただし、更なる議会による議決は2/3を超えれば、この拒否権が覆る・・・どうやら来週はこれが焦点になるらしい)というわけで、どうなることか。

作中、おやおやと思ったのは、ヒスパニックの権利拡大と、黒人の既存権利保護の意識でした。
無論ドラマで、実際とは異なりカリカチュアされているものでしょうけど、この番組でこういう話が出てくるということは、実のところ結構バカにならない問題なのかもしれませんね。

という訳で次週の話まで、さらにもう少し突っ込めるところがあればその都度書いていきたいな、と。

2004年10月19日火曜日

一口メモ。

ドラえもん・のび太の言語哲学」(電脳山賊さんより)
だっはっはっ(w。
面白い。妙に腑に落ちるなぁ。そうか、言葉で伝えられない言葉があるとしても、伝えられる言葉をもって伝えられない領域を伝えることは可能なのかもしれないな。でも、それが出来るのは、同じ「水域」(by湾岸ミツドナイト)に棲むことが出来る人達だけなのかもしれないなぁ。と不意に思ってもみたりする。

同じく「ベネチアビエンナーレ行ってきますた」も面白い。博覧会のようなもので何気に日本を誤解されてて素敵なヴェネチアでのオタクをフューチャーした日本館の様子。いいのか、こんなことで・・・。

2004年10月16日土曜日

語るには離れていて、書くには長すぎて

えー、なんですね、ここから下に書くことは良いのか悪いのか。つらつらとメモ代わりに。

今週号のヤングサンデー、「絶望に効く薬」を読みながら思っていたわけですよ、
今週のは特に自分には効きましたね。「いいかげん」は「良い加減」なんだって言葉は、ああなるほどと思った。
そして、ここに出てくる人物(自殺志願者に対する電話相談員の方)と同じように自分にとって誰かに届く言葉はあるのかと。

言葉をいくら紡いでみせてもわからないことだってあるでしょう。
言葉で言わねばならないことは確かにあると同様に。だからその人は、相手の許可を得られれば顔を合わせに行くという。Face to Faceでしかわからないことがあるのだから。

・・・しかしね、実際面と向かったときには言えないことは確かに発生するわけですよ。言いたいことが発生するのと同様に。
ああ、ここまで言ったら気を悪くしないか。とか色々と。まぁ、親しければ親しいほど言う/言わないは慎重になってしまうときが自分にはあります。

まぁ、一度言ってしまった言葉は自分の言葉であって、どれだけ失敗したかと思ってしまっても取り返しがつくものではないものは、いたしかたない。そう最近は思っていますが、そうなると尚のこと慎重になるときがありますが。ここらへんはまだ修行が足りません。正直。

ちょっと晩秋の夜に思ったことを。アップは平日なんですが。

2004年10月15日金曜日

いいなぁ、こういうの。

K.Moriyama's Diary」から。

「のだめカンタービレ」を読むまで、あまりクラシックには興味がない口でした。
大体、まともに聞いたことのあるのはG線上のアリアぐらいなもので。

で、某所にて自衛隊の音楽隊による無料コンサートの話ですが。
「自衛隊東部方面音楽隊」「第一音楽隊」といろいろと自衛隊の音楽隊が続く中、異質な隊が。
「第一特科隊」! そう、自衛隊でなきゃ演奏できない音楽、チャイコフスキーの大序曲1812年。そう、アレ!ですよ。

ナポレオンによる1812戦役、つまりロシア戦争を描いたこの楽曲には、実際にカノン砲パートっていうのが
あって、フランス軍を敗退に導いたロシア軍の大砲に範をとって、大砲の砲撃音が必要とされています。
チャイコフスキーのスコアには「本物を撃て」と書いてあるとかないとか。
実際、劇場で行った場合は太鼓やシンセサイザーで誤魔化す場合(そりゃそうだ)があるそうだけど、
欧州やアメリカの方では実際にホンモノ撃ってるのを入れたCDがあるとかで。聴いたことはないのですが。

で、そういうある意味勇壮なんだか、お馬鹿というか、そんな楽曲なんですが、今回陸自がやっちゃうそうで。
自衛隊の大砲を使ったコンサート

いいなぁ、こういうイベント。一応装弾の弾薬とか減らすのでしょうけど(でないとマズイって)、こんな話もあるよ
ということで。

「湾岸ミッドナイト」30巻 楠みちはる/講談社

「湾岸ミッドナイト」30巻 楠みちはる/講談社 【 Amazon / bk1




首都高を舞台に繰り広げられる謎のポエム(?)小説です。これを読むと、「くくくっ」とか言い出し・・・はしませんが、ともかく。「悪魔のZ」Z30、主人公のアキオを中心に語られる車と乗り手の物語。と、言ってもイニDとは違って、バトルという舞台はあっても、「勝ち負け」は存在しないという妙な味です。つまり「その場(首都高)に居続けられるか否か」が勝負なのですから、コインの裏表である「ブラックバード」ポルシェも同様に居続けます。
なにより、主人公アキオを中心としたある意味時間軸の消失した(最初はアキオの視点から見たZ30が、いつしかZ30+アキオを見る視点に変化しているため、高校ダブリとかそういうネタも扱われなくなったし)点・・・もしくは場を周囲の登場人物たちの世界や言葉で構築する・・・といった妙な構成になってます。
現状をただ淡々と過ごしていた者、新たな場の存在に気がつく者、不満をもっていたもの、苛立ちなり悔恨なり増長なりなんなりを心に持つ他の登場人物は、悪魔のZ+アキオを知り、そして変化していくわけです。
で、今回は女性のマコトがインプレッサを早々に手放して、フェアレディZ(Z32)(いや、確かに会社にいた人が乗っていたが、非常にプァなシロモノでした)に手を出す・・というわけで、どうなるか、期待してます。
何より、ポエムと言われるその独特なモノローグと、楠節の台詞の数々はきっとクセになりますぜ。

いつか、自分はいかに湾岸ミッドナイトにやられたか、書いてみようかと思います。

2004年10月14日木曜日

アレコレと。

文章をアップしようとしたら、エラーでパァになってしまいかなりへこむ。orz

一応日記風にまとめてみた。

・某所にして某組織の某担当者とアレコレと談義。非常にタメになる。まぁ、営業の立場と開発の立場は違うんだけど、「顧客満足度」を求めて時々採算度外視する面があるからなぁ。こんな周囲の状態はまともとは思えないのだけれど(謎の言い回し)。

・Thunderbirdの設定真っ最中。フォントをいじったり、迷惑メールのフィルタリングをしてみたり。その中でもタスクトレイに格納する、Thundertrayの設定を行う。ああ、こりゃ便利。Winのスタートアップに設定するのが一番かな。インストール方法も簡単でした。

・WindowsXP-SP2をどうしようか考える。うーん、職場のPCに導入するのは危なっかしいしなぁ。ただ80MもDownloadしてらんないから、・・・無償提供のCDを待つのもあれなので、明日、ちょっと性根を据えてフルパッケージをDownしてテストしてみようかと。

・エースコンバット5のデモを見る。機体進化システムが導入されて、F-5EからF-20は判る(あれ、もともとF-5Gだったしねぇ)けど、そのあとのX-29ってあれですか、垂直尾翼にユニコーンのパーソナルマークが書かれていると脳内に描けと(w。ちなみにF-16の進化はF-2だって、それでいいのか?

・「湾岸ミッドナイト」「灼熱のシャナ」「軍事研究」の最新刊をそれぞれ購入。楠みちはるはやっぱり凄い。明日取り上げます。「軍事研究」は最近調達数減が報じられた航空自衛隊のF-2に関しての特集。色々と最近の防衛庁がらみの件では首を傾げることも多いので、明日以降ちょっとあれこれと書いてみようかと。「灼熱の・・・」は自分が買っている(たぶんただひとつの)萌え小説・・・だと思う、うん。

・矢野徹氏死去とのこと。mixiで知る。黙祷。自分にとってはハインライン氏を経由して氏を知ったのだが、その経歴も独特だったと思う。

・えっと、これからサッカーが始まるので、今日はここまで。最近サッカー熱が冷めているのだけれど、ここで躓いていては何も始まらない。というわけでTVの前で念を送ります。こんなとこで躓いてられないんだけど、どうも砂利道を選んで走っているような気がしてなりません、JFAの皆様。

2004年10月13日水曜日

Talking about ・・・・

例えば、まったくの接点の無い業種、職種の人と話すことは意外とタメになる。

今日の記録。
以前からPCでの業務管理と、手帳での業務管理を平行して試してきたが、手帳だと印象に残る気がしていたが、まったく接点の無い人と知り合う機会があり、色々と尋ねたところ、面白い答えが。
PCでの記録は、「キーボードを叩いた筋肉の蓄積」+「視覚的イメージ」が「記憶」を構成するが、手で手帳に書くという行為は「記憶」=「文字情報」+「ペンを動かすより深い筋肉の動きの蓄積(記憶)」+「(手書きによって)ある程度デフォルメ化されたイメージ画像」という形になり、より強固なものになる・・・らしい。
へー、やっぱり手帳に書くって言うのもやぶさかではないのね。問題は検索とかかが不釣合いな点なんだけどね。
最近「フランクリン手帳」が欲しいこのごろ。今のお手製の手帳は
ここのコンセプトを頂いている形だが、やはり製品版は痒いところに手が届いている。色々と自作してやろうと企んでいるところではあるのだが・・・。

ザ・ホワイトハウス3 第二話

えーっと、スイマセン。いきなり第二週にして、途中まで見落とすという大失態(いや、これというのもあるDVDのせいなんだが)。
しかし、初期のスタッフたちと大統領とのシコリは最後のシーンで無事解決。という形になったようで何より。
報道官CJへの大統領の率直な物言い、その後、新しいスタッフを部屋から出して、大統領出馬時の選挙スタッフ達兼現政権スタッフ達(彼らと大統領の関係は2ndシーズン冒頭で明らかになっている)に語りかける。「すまなかった」と。
バートレット大統領の今回の台詞、
「月へ行った男達の大半が帰ったきたあと離婚して、新たな女性を妻に迎えた・・・」だったかな、たしか。
詳しくは「人類月に立つ」(FROM THE EARTH TO THE MOON)の中でも語られているけど、結構宇宙飛行士の妻も大変だったらしい。確か記憶では、アポロ13で有名なジム・ラベル船長ぐらいだっけか、離婚しなかったのって(元々幼馴染ってのもあるけどね)。

また、「チャーチルやルーズベルトは言葉が巧みで・・」というくだりもあったけれど、ルーズベルトがかぁ?という疑問もある。英国首相、ウィンストン・チャーチルは名文家でもあり、名演説も数多く残っているが、ルーズベルトはそういう印象はないのだが。
ちなみにチャーチルの演説の中でも有名なくだりは、これかな。
"We shall go on to the end. We shall fight in France,
we shall fight on the seas and oceans, We shall fight with growing confidence and growing strength in the air, We shall defend our island, whatever the cost may be, We shall fight on the beaches, we shall fight on the landing grounds. We shall fight in the fields, and in the streets. We shall fight in the hills, We shall never surrender.We shall never surrender and even if, which I do not for the moment believe, this island or a large part of it were subjugated and starving."

「我々は最後までやり抜きます。フランスで、海で、大洋で戦い続けます。なお高まる確信と意思をもって空でも戦います。いかなる犠牲を払っても、私たちはこの島を守り抜き、海岸で戦い、上陸地点で戦い、野で戦い、街で戦い、丘でも戦い抜きます。一片たりとて信じませんが、もしこの島の大部分が占領され飢餓にさいなまれたとしても我々は決して降伏などしない」


訳文が自己流なのでご了承を。正式な原稿はこちららしい→
ともかく、名演説は人の心を振るわせる、政治家の資質と言ってもいい。どうも日本の政治家では吉田茂のように食えない人物はおおいが、ここ最近の著名な政治家ではウィット、もしくは真摯な発言が聞こえてこない。もしくは言ってはいるのだが、マスコミには取り上げられないだけなのだろうか。
ともかく、次週は見逃しません。また予告で見る限り「拒否権発動」が焦点になる模様。ちょっと来週までに拒否権について勉強してみようかと。

2004年10月11日月曜日

メーラーを乗り換える。

一番乗り換えづらいもの。OSではなくてメーラーだったりします。
何しろアドレスから過去ログまで色々と、自分はインターネットに接続したあたりからAL-Mail一本やりで、色々とプラグインを入れて、3ペインにしたりSPAM対策をしていましたが、AL-Mailも開発が(ほぼ)終了して幾星霜。いい加減次のメーラーを物色する気になっていたのがここ数週間の話でした。
職場で使っているEdmaxも手堅いのですが、手堅すぎ。なによりこちらもフリー版で開発がほとんど一年前で終了ぎみ。
まぁ、もともとメーラーの機能っていうのは限られているわけで、そんなに劇的な機能追加もありえないとは思いますが・・・とAL-Mailのまま使おうかと思っていましたが、最近届けられるSPAMに頭がきたのと、マルチアカウント対応とはいえ、ちょっと操作しづらいのもあって乗り換えを決意。あれこれと探した結果、mozilaのThunderbirdに決定。何? 新しいもの好き? ええ、そうですよ、きっと。アイコンがラブリー。画面構成やUIも気に入りました。まだバージョン0.8なので、人柱覚悟の一面もありますので、オススメはしかねますが。
#マルチアカウント時のSMTPサーバーの設定はもう少し判りやすくしてくれたほうがよかった・・・2chのスレを読まなかったら頓挫しかけていましたよ、恥ずかしながら。あと、AL-Mailの移行時はS-JISからJIS変換が必要なので要注意です。あー、あぶなかった。

色々と調べたりしたあげく、AL-Mailからの環境移行もアドレスのみとなりました。というわけで、返信してなかったり不義理をしてなかった皆様、申し訳ありませんでした、随時レスをしようかと。

2004年10月8日金曜日

「彼氏彼女の事情」19巻 津田 雅美/白泉社

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長いなぁ、絵柄が変わって、誰が誰だか一瞬考えちゃった時もあったけど。それはともかく。
一族内での憎しみの連鎖はどこまでも続き、総一郎にまで波及する。さて、巻末の結果はどういう形になるのやら。
ただひとついえることは、憎しみは消すことが出来る。倦むか、癒されるか、乗り越えるか、それはさまざまなで、良いときもあれば悪いときもあるかもしれないが。そういうとき、そばに誰かがいる、って要因が後で効いてくる・・・って結末になることを希望。さて、続きはいつでることやら。

「絶望に効くクスリ」2巻 山田玲司/小学館

「絶望に効くクスリ」2巻 山田玲司/小学館 【 Amazon / bk1




絶望に囚われた人々に、届く言葉を。というわけで、クリエイターなど著名人の話を聞こう。ってな企画のネタで、前Babylon C@fe.(現、Annex)のログでも1巻を取り上げたのだけれど→ 今回はその2巻。
グリーンピースをめぐる話は、本音を言えば自分は物質社会をある程度肯定している。そのためあまり肯定する気にはなれないけれど(否定はしない。なぜなら、反対勢力を許容しない体制はおかしいからだ)、そういう中でも「ああ、そういう考え方もあるのね」と捕らえることは出来ると思う。耳あたりいい言葉だけじゃ人間は腐るし、考えなくなるからね。
この作品の中で一番の衝撃は東京で家庭内に問題のある子供たちを預かって育てる里親制度で、子供たちの面倒を見ているある家族、その奥様のインタビューだった。
奥様は笑って言う。「生きたければ、私を憎んだっていい」と。
子供が出来ない(らしい)中、養子縁組ではなく、仮初の里親(一時的に預かる)制度の中で、子供たちを育てていく。ハタから見れば"普通"であるはずの家族から受ける嫌がらせや迫害の中で、傷つき、それでも子供たちを預かって、育てていく。ちょっとやそっとの事じゃできませんぜ、これは。一番の衝撃でした。
これを見ていると、子供が出来なくて代理母などの方法によって出産する方法もある意味、"血"にこだわる行為なのかもなぁ。なんて思ったりして。正しい、正しくない、ではなくて、技術のおかげで、子供が出来なかった家族にも出来るようになったのはひとつの事実だし、それは喜ばしいことだと思う。それでも、ちょっと「家族」ということを考えてしまいましたね。

ともかく、そんないろいろなことを考えさせてくれるこの作品、まぁ、絵柄が気に食わないとか、作者が自意識過剰とか、そんなことは置いといて、一度読んでみてはどうだろうか。

#実は本音を言うと、この作者のある意見には自分も全面的に賛成しているので、こうプッシュしまくっているのだ。

2004年10月7日木曜日

レアなF-14

F-14というと、退役間近なんだけど、トップガンのせいか、もしくはある種の日本人にしてみれば、ヴァルキリーの元ネタ故か、もしくはエリア88でのミッキーの愛機だったせいか、妙に人気があるなぁ。
で、そのエリア88でミッキーの最初のF-14(地上空母編で喪失)を手に入れる際、"金さえあればクレムリンだって引っ張ってくる"マッコイ爺さん曰く、「イラン政変のドタバタ騒ぎでイタリアに置いておかれたF-14を・・・」ってな台詞があったなぁ、と思いだした。
(前置きが長いので恐縮ですが)F-14は本国以外には結果的にパーレビ国王時代のイラン空軍が導入したにとどまってしまったのです。どうやら共食い整備で何とか生き延びたあと、イスラエルやアメリカから部品の提供を受けていたようですが。今も飛んでいるといいのですが。
で、2ch軍事板FAQから、そのイラン空軍仕様のF-14を中心としたフォト・ライブラリーが! 珍しい、砂漠迷彩のF-14だ。新鮮だ。ちなみにあとはF-5とF-4の姿が見える。ただ、それだけ。メモとして。

orz.

その一。
スピード違反で捕まる。うそだろう、札幌の郊外でその速度で捕まえますか!? つーか、札幌市内じゃスルーだぞ、それ!(そんなわけありません)。ああ、免停の危機だ。それも今年一年で・・・。何かに憑かれているのか。大体、俺の前にもっと出している車があっただろうよ・・・。レーダー買うか本気で考える。

そのニ。
事故で喪失した車は二日後にはディーラーでオーダーしたはずなのに、一ヶ月近くたっても納車日がはっきりしない。で、ようやく連絡。今月末だってーーーー! いや、いくら本州じゃ不人気車種とはいえ、MTだからといって、工場から出てくるのが23日で、札幌に来るのは30日っていうのは・・・。
「代車、要りますよね」
「当然です」
エブリィならあるんですよ、マニュアルなら」
「・・・エブリィ?」
「ええ、エブリィです」
「・・・この際、ATでもいいです。ラパンにしろとか、MRワゴンにしてくれとか言いませんからワゴンRとか、アルトとか、ありませんか?」
「えー、そうなると来週末までですね」
「・・・いいです、待ちます」
そんな自分の買う車はKeiでした。うそだろう。

あまりにも巡りあわせが悪すぎる。本当に今年は洒落にならん。

2004年10月6日水曜日

今週のザ・ホワイトハウス

サード・シーズン第1話「戦いの始まり(前編)」

セカンド・シーズン終盤にスタッフ全員に明らかになった大統領の病・・・多発性硬化症・・・を告知したあと、大統領選挙に出馬するか否か・・・のくだりで終了したので、そのままその引き続きでサード・シーズンに突入。
大統領以下スタッフに対しての大陪審の審理がスタートしようとし、ハイチでは政治的不安定さから米軍の一時的な軍事力行使を行う中で負傷者が発生、よりエスカレートしていく気配を見せる。そして、この問題は大統領の病から目を逸らす目的かと詰め寄るマスコミを前に報道官のCJは疲れからか致命的なミスを犯す・・・。

というわけで、一致団結して事に対応してきたスタッフは大統領が隠していた病が明らかになったことと、大統領選の狭間でチームはバラバラとなり、CJは辞職を決意、肝心の大統領選もトラブルでスピーチは延期の見込み、選挙戦すらジリ貧の気配・・・どうなることやら。

今回のツボは、「スピーチ原稿は出来ている。あとニ、三の手直しで十分」と言いまくっていたCJの目の前で、サム広報部次長が書類を撒き散らして「こんなものは使えない! 書き直しだ!」とマスコミの前で言い放つあたりですかね。いいのかよ、それで。
あとは梃入れか、新しいスタッフも入ったようで、これまた不協和音の元になりそうな気配。

軍事系オタとしては、最初のヘリボーン作戦の参加機体が、AV-8(ハリアー)、AH-1(コブラ)、CH-53E(シー・スタリオン)らしいが、ちょっと機数が足りないような。途中、ひょっとしてブラックホーク・ダウンな展開になるのかと思いきや、なんとか乗り切った模様(BSビデオデッキが不調なので、あとで確かめます)。
その後、CJによる報告で、F-18、E-2Cによるアルファ・ストライク・チームでハイチ上空へ・・・というくだりがあるのだけれど、アルファ・ストライクとは、集中攻撃とか、全力攻撃といった意味。もっとも、この場合示威が目的なので攻撃するわけではないですね。

さて、次回の選挙戦はどうなることやら。ファースト・レディとの仲もきな臭い模様ですね。

「ゼブラーマン」3巻 山田玲司/宮藤官九郎

「ゼブラーマン」3巻 山田玲司/宮藤官九郎 【 Amazon / bk1




仕事のやる気ゼロのダメヒーローオタ、市川は家庭では妻は不倫し、娘は援助交際し、息子はグレているどうしようもない男だった。そんな男が何を間違えたのか、打ち切り放送を喰らったヒーロー物、「ゼブラーマン」のコスプレしだしてから、彼の周囲には不吉な事件が巻き起こる。奇妙な怪人が跳梁跋扈。町は猟奇殺人、奇怪な現象が巻き起こる。すべてはTV番組、「ゼブラーマン」になぞらえた事件なのか?
娘を助け、妻を炎の中から救い出したものの、彼は自分の息子に殺意を向けられる羽目に。さぁどうする!

ってなわけで、メディアミックス企画のわりには大好きなこの作品、いままで作者の作品を流れていた、青っぽさの向こう側に足を踏み込み始めているというか、なんというか。ターニングポイントかもしれません。
本当なら自分が毛嫌いするタイプの、ある意味「大人」を否定しつづけていたネバーランドの住人ではあると思ったけれど(そうじゃない一面もあるので、この作者は嫌いになれないのだけれど)、とうとうこの作品では、そういう大人の生き方に足を踏み入れ、肯定しようとする。否定でもなく、目をそらすのではなく、納得し、受け入れ、前に進むことを選んだのだろうか。

「空はどうして青いの?」
「春の次はどうして夏なの?」
「牛は殺して犬を助けるのはどうして?」
「お金持ちは幸せ?」
「負ける人がいるのにどうして人は勝ちたがるの?」
「あなたは何のために生きてきたの?」


上の質問は作品の中で出てくる大人テスト(P169~189)。さぁ、大人の貴方はどう答える?そして、劇中の市川は?
ちなみに映画「ゼブラーマン」で主役を演じた哀川翔の答えは先週号のヤンサンで。
自分の答えはあるけれど、これは4巻が出たときにでも・・・(本当に?)

2004年10月4日月曜日

文化とお金の間には。

深くて長い溝があるようですね。というのが今回のお話。
プロ野球ネタだけではなく、サッカーだってそうだが、いかんせん金が無いと始まらない。地元のチームである札幌
はなかずとばずで、マスコミもすっかりと日ハム贔屓になっている。そりゃそうだ。プロヴァンチァ(地方)チームとして、ここ数年、山瀬、今野とオリンピック代表にまで上り詰めた逸材を手放したのもJ2に降格したせいだし、J2に降格したのも金でいい選手を集められなかったことによる人材の無さ故(長期的視野に立つフロントがいなかったというのもあるけれどさ)というものだ。

まぁ、サッカー、そしてここ最近の野球でも、「文化」がフレーズとして飛び出してくる。自分がこのサイトなどで取り上げる本をとりまく再販問題にも「出版文化」、好きなアーティストのCDを買うことを阻害させてくれたCCCDなどのコピーコントロールCDにも「音楽文化」、文化、文化のフレーズばかりだ。サイエンスライターの森山さんのblogは日本酒もそうだという。

「文化」とはなんと口当たりのいいことだろうか。文化について手元の辞書を引くと、
「自然に対して、学問・芸術・道徳・宗教など、人間の精神の働きによってつくり出され、人間生活を高めてゆく上の新しい価値を生み出してゆくもの。」

と書いてある。

つまり、極端な話、価値を生みだすから、存在しているのだ、と考えてもいいかもしれない(つまり、へんなたとえだけど、ある主のコストをかけたことによって生じるフロー、みたいなもの、かな?)。それは心を豊かにさせるのかもしれない、一時の享楽を与えてくれるのかもしれない。しかし、それは大多数にとってそうなのか、そうではないのか。という視野が必要なのかもしれない。

どうにも一部の「文化」を唱える人々の考えるそれとは、いままでの流れを肯定するもの、もしくは維持するものを意図しているのではないかと思う。どうも安易に「文化」と唱えれば、それは「=守るべきもの」といった雰囲気が漂う。しかし、文化はどうして発生してきたのか。グーテンベルクが活版印刷を発明(したかどうかは今は微妙らしいけれど)したことによって、それまで教会の写経のような形でしかなかった文字や言葉が遍く人々に広がったように、新たなテクノロジーによって、また文化も変化していくのだろう。そして、それを厭うものではないのかもしれない。

前にも書いたけれど、自分は本の体裁があらかじめ定まっているの事が腹立たしいし、オンデマンド出版によって書籍の情報をいかなる形にも変化してほしいと願っている(例えばハードカバーや文庫、新書の妙なヒエラルキーみたいなものは馬鹿馬鹿しいと思う。好きな本ぐらい好きな形態で読ませてほしい)、北海道だと特にそうだが、このご時勢なのに出版は首都圏で行われてわざわざ北海道まで輸送してくるコストはいかなるもので、それは北海道で電子情報を受け取って印刷することとどちらがコストがいいのだろうか、とか思うときがある。

無論、上の話は何の採算の検討もしたことのない幼稚なアイデアだとは思う。だけど、「文化」を守るべきもの。として捕らえるのではなく、「変化していくもの」として捉えていってもいいと思う。
自分が好きな松尾芭蕉の言葉に「不易流行」ということがあって、変わっていくことが変わらない真理というものがある。どっちにしても、文化を唱える前にまずしなきゃならないものがあるんじゃないかなぁ。

2004年10月1日金曜日

「八月の砲声」上巻 ただいま読書中

「八月の砲声」上巻 バーバラ・S・タックマン/ちくま学芸文庫 【 Amazon / bk1




面白い。第一次世界大戦の欧州の状況を描いたこの作品は、まだ上巻を読んでいる最中とは言え、あまりに面白く、考えさせられ、そして頭が痛くなってくる。13DAYS(ケビン・コスナーが特別補佐官を演じたキューバ危機)でもケネディ大統領が口にしたのがこの本のことで、しばらく積読状態だったのをようやく最近BSで13DAYSを見たこともあり、読書開始。面白いなぁ。どうしてさっさと読まなかったんだろう。

ドイツ人のあまりドイツ人らしいけどそれじゃまずいだろうっていう、目的と手段を履き違えているとしか思えない気質と頑固さが導いた<シェリーフェン・プラン>(対フランス侵攻計画)と、一方のフランスのあまりに傾倒している哲学的戦意(エラン・ヴィタール)と、実はあまりに弾力的過ぎて単純的すぎて、それじゃまずいだろうフランス人と言いたくなる対ドイツ戦争計画プラン17。
どちらもお国柄が出るなぁ。

読破したら、改めてとりあげますです。はい。

Disconnect

肌寒い秋の夜、自転車で見上げるとそこには檸檬色の月が。

さて、二週間前の事故もようやくケリがつきました。過失割合もこちらの非がほとんど無い形で決着しました。
交差点内の事故だともっともめるらしいのですが、運良く事故現場の近くの店舗が監視カメラを交差点に向けていて、こちらの言い分+αのおまけ付で通ってくれたので、万々歳。
ただしかし、新車購入した車は車検を待たずして全損...orz。すったもんだの末、同一車種で色違いをオーダーしたら、納車まで一ヶ月待ちという始末・・・・・・MTってそんなに需要がないのね。

保険の処理に関して、あーだこーだと周囲が言ってきましたが、保険相談センターの担当とも話した結果、新車特約の内容を確認のうえ、結局は最初の予定通りの支払い方法になって、追金(過失分の支払いに相当)払う形になったから、まぁいいか。ゴネればよかったのだろうけれど、あまりねぇ。

教訓として、事故直後に携帯で自分の車の破損状況と、事故現場を写して、警察官とあれこれ話をすることはやはり重要です。あと、最初の警官のあまりの対応の悪さには噴飯ものでしたが(こちらに非を被せやがって・・・)、現場検証の警察官には感謝感激。あの人がビデオカメラを探してくれなかったら危なかったよ! つーか、バスが右折するのと同時に交差点に入っているんだから、赤で誰が入るのよ。まったく・・・。

しかし、車が横転しても怪我してないのは何かのラッキーなんでしょうが、こういうことでラッキーは使いたくないですな、正直。

ほかにも実はぐろぐろとビジネス方面でトラブル三昧なりなんなりで周囲に不義理をかけて申し訳ないです。
もう、なんつーか、ただいま週末まで自閉回路動作中。ってな感じで煮詰まってます。