首都高を舞台に繰り広げられる謎のポエム(?)小説です。これを読むと、「くくくっ」とか言い出し・・・はしませんが、ともかく。「悪魔のZ」Z30、主人公のアキオを中心に語られる車と乗り手の物語。と、言ってもイニDとは違って、バトルという舞台はあっても、「勝ち負け」は存在しないという妙な味です。つまり「その場(首都高)に居続けられるか否か」が勝負なのですから、コインの裏表である「ブラックバード」ポルシェも同様に居続けます。
なにより、主人公アキオを中心としたある意味時間軸の消失した(最初はアキオの視点から見たZ30が、いつしかZ30+アキオを見る視点に変化しているため、高校ダブリとかそういうネタも扱われなくなったし)点・・・もしくは場を周囲の登場人物たちの世界や言葉で構築する・・・といった妙な構成になってます。
現状をただ淡々と過ごしていた者、新たな場の存在に気がつく者、不満をもっていたもの、苛立ちなり悔恨なり増長なりなんなりを心に持つ他の登場人物は、悪魔のZ+アキオを知り、そして変化していくわけです。
で、今回は女性のマコトがインプレッサを早々に手放して、フェアレディZ(Z32)(いや、確かに会社にいた人が乗っていたが、非常にプァなシロモノでした)に手を出す・・というわけで、どうなるか、期待してます。
何より、ポエムと言われるその独特なモノローグと、楠節の台詞の数々はきっとクセになりますぜ。
いつか、自分はいかに湾岸ミッドナイトにやられたか、書いてみようかと思います。
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