2004年10月20日水曜日

ザ・ホワイトハウス3 第三話「アメとムチ」

今シリーズのメイン・ストーリーとなる大統領の多発性硬化症を巡る問題は、司法問題に発展し、特別検察官では都合が悪いと考えた報道官のCJがちょっとした策を弄することで、国民の目に明らかな対立軸、下院との対立を作り出すことに成功しました。さて、どうなることやら。

ここらで曖昧だったこの特別検察官制度について調べたのでつらつらと。
この特別検察官制度は連邦検察官を補佐するための司法長官の任命という形で行われていたものの、ニクソン大統領のウォーターゲート事件で、大統領が自らへの追求を恐れて特別検察官を罷免してしまう事件が発生。ニクソン大統領が失脚(辞任)したあと、その独立性が強くなります。
で、捜査範囲は正副大統領を含めてたそのスタッフとなっていますが、今のブッシュ大統領の父親、大?ブッシュ大統領時代にこの捜査範囲を議会にまで広げようとして失敗、結果的にはこれが遠因となってクリントンに選挙で負けてしまうのですが、これまたクリントン大統領が、自らのオイタのせいで特別検察官に色々と追求を受けてしまうっていうのが、なんというか皮肉というか(ちなみに、あのモニカ・ルインスキーとの情事で、政府文章に三文エロ小説が載る羽目になったあの事件です)。ちなみに9.11事件のあとにも特別検察官が任命されていますね。

さて、話が長くなりましたが、話中、相続税の廃止問題で富と貧困という問題が取り上げられていたりしています。
富たる者にしてみればあれこれ税金で差し引かれたあと、さらに相続税でも?という問題がある一方、富の再分配という観点から考えれば適用しなければならないのか。とか色々と考えてしまうわけですが、作中、大統領はとうとう拒否権の発動を決心します。アメリカの連邦議会制度では、議会が可決した法律案を大統領が拒否権を使って葬りさることが可能(ただし、更なる議会による議決は2/3を超えれば、この拒否権が覆る・・・どうやら来週はこれが焦点になるらしい)というわけで、どうなることか。

作中、おやおやと思ったのは、ヒスパニックの権利拡大と、黒人の既存権利保護の意識でした。
無論ドラマで、実際とは異なりカリカチュアされているものでしょうけど、この番組でこういう話が出てくるということは、実のところ結構バカにならない問題なのかもしれませんね。

という訳で次週の話まで、さらにもう少し突っ込めるところがあればその都度書いていきたいな、と。

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