2008年8月30日土曜日

20080829の記録とか。

Re:Package(初回限定盤)
Re:Package(初回限定盤)livetune feat.初音ミク

ビクターエンタテインメント 2008-08-27
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starMacユーザーには聴いて欲しい曲「ファインダー」
star音楽界の可能性を秘めた一枚
star未来への歴史は始まっている

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ヨドバシでキャッチできず、アレ系な店で買うしかないかと思って、近所のタワレコによったらあるんでやんの。どういうことだ。強烈プッシュされてたし。
好きな「ファインダー」があるので購入してみた。

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エレGY (講談社BOX)泉 和良

講談社 2008-07-02
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これに共感できるか否かがわかれそうではあるなぁ。ネットでハンドル使って、それで恋愛したりなんだりしたことがある人とかかな? うーん、評価がわかれるのはなんとなくわかると思うね。はい。



2008年8月28日木曜日

20080828の記録

「【社会】 「普通のことをしただけです」 中学生、ペットボトルいかだで溺れる人救助。世話役が「これを持っていきなさい」と手渡す...香川」 from 常識的に考えた
タイトルだけでは何がなにやら・・・というわけで、まとめを読むとわかりやすい。事件の経緯はこんなカンジですね。
---------------------------------
中学3年の男子生徒A(14)・・・遊泳中におぼれてた
↑の知り合いの男性B(31)・・・助けようとしておぼれてた
おぼれた男子生徒の祖父C(叔父?)・・・海岸にいて助けを求めた

中学校2年生の光田太一(13)・・・たまたま柔道のトレーニングで海岸を走って助けに気づいた
バーベキューをしていた地元の子供会の世話役D(女)・・・砂浜で子ども会バーベキューの引率をしていた

光田太一(13)が大人である世話役D(女)に「おぼれてる人がいる!」と伝える
世話役D(女)は遊び道具として持ってきていたペットボトルいかだを渡して「これを持って行って」
空気を読んだ光田太一(13)はそれを持って助けに向かった
---------------------------------
13歳でよく頑張った。しかし世話役の人は一体・・・と思っていたら、ここに要約してくれている人がいる。

バラモスを倒してこいと一方的に押し付ける
アリアハンの王様みたいだな


いや、まったくもって。


買い物いろいろ。

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star伊達政宗の歌舞伎役者動きは異様ですww「あ、痛ぇぇぇ」www

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やってまいりました、奥州のヤンキー風雲児、伊達政宗。山田作品ではここまで田舎もんヤンキー扱いされるとはw


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誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫 ヘ 10-2)別宮 暖朗

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starまさに大傑作。日本の常識にすべき名著

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自分のここ数年の疑問は、「一体全体、どういう理由が太平洋戦争に向かわせたのか」というもので、直接的なタイトルでそれを扱ったのが、第一次大戦のサイトの中の人が書いていたので手にとってみた。
著者はスペック的な問題では錯誤があるという指摘もあるけど、一応枝葉の問題だと思うよ・・・。とかく正確性を求めたがる人もいるし言いたいことはわかるけれどね・・・。



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starそれなりに

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いままで使っていたFMトランスミッターがご臨終してしまったので、あえてサン電子のやつをチョイスしてみた。
前のが、ソケット→(コード)→FMトランスミッター→(コード)→iPodだったので、取り回しが面倒だったのと、うっかり属性発動でコードを引っ張って、中で断線してしまったのがご臨終の原因だったので、シガーソケットとFMトランス部分が一体型のにしてみたのだが。
しかし、ヨドバシで買ったのだが、だまってAmazonで買っとけば30%引きだったのにはorzだった・・・。



2008年8月27日水曜日

20080827の雑記

地方でネットの利用が進んでいない話」(2) from 北の大地から送る物欲日記
いろんな理由があるから一概にコレ、というわけではないけれど、やっぱり地方のインフラの問題が大きい。
よく自分も札幌から地方の市町村へ行くが、光が使えるのは僅かな都市部でしかない。せめて市町村集落には光が。それ以外のところではADSLが使えるのが望ましい。

ネットは距離を超越する。もし、空港に近い自治体でブロードバンド環境が使えれば、それは大きなビジネスチャンスになるんだけれどねぇ。(例えば通販だけではなく、開発環境を郊外に移動することもできるんだし、データセンターを置くことも可能になる)。

日本のネット環境は他国に比べればデータ転送量が大きいわりに通信料が安いメリットを広げていければ、面白いビジネスチャンスがあると思うんだけど。
・・・実はもし、地方にブロードバンド回線があまねく行き渡る状態になれば、地デジ問題とか違う方法で解決できるんじゃねーの。っていうよこしまな考えもないわけではないのですが。




【週刊軍事情報】海自、中国海軍の前に全滅!? 」 from ZAKZAK
ほほう。と思って読んでみたら途中で脱力。
「実はこのシミュレーションは戦闘機やミサイルの性能差などは度外視している。しかしワーストシナリオに沿って備えるのが重要なこと」

��・・ああ、なんらパラメーターを考慮しないランチェスターの法則で計算したのかな。なら、そうなるわな。

無論、シミュレーションの段階でワーストシナリオを検討するのは悪い話じゃない。ただ、ワーストとはシチュエーションなどで考慮すべきだと思うんだけどなぁ。例えば命中率、ミサイルの初期不良率など。艦隊行動をとっている旗艦が行動不能になった場合・・・とかもそうか。
元海自の潜水艦艦長の本を読んでいると、どうも自衛隊の場合結論ありきな訓練になっていそうではありますねぇ・・・。はてさて。



2008年8月26日火曜日

20080825の買い物

西洋戦史 ギリシア・ローマ編 (歴史群像シリーズ 歴史群像アーカイブ VOL. 4)
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とにもかくにも買ってみた。これまでの歴史群像の中からの集中ピックアップだから、こちらのほうが読むときは助かります。



ちょっとした戯言。

先日のAH-64Dの調達中止ですけど、何を考えているかよくわからないんですよね。>防衛省

調達中止の理由は二つの要因があって、元々生産設備にかかる費用を配備する機体に振り分ける方法だったため、初年度少数導入ではどうしても価格が高騰していまい、財務省に目を付けられたこと。また導入機体であるブロック2が生産終了してしまうためというのが主な理由なんですけどね。

おかしいだろうと思いません? 最近は自衛隊も軽装甲機動車が大量導入されるなど調達方法が変わってきているのに、AH-64Dは最初から不利な調達方法をとっている点。
また生産単位(ブロック)が切り替わることは購入段階でわかっていたはずです。ブロック3へ以降するのを知らないでブロック2を購入したとは考えづらい。現にボーイングと三菱はAH-64Dのブロック3へのアップデート案も提案している。

へんな陰謀論には組みする気はないんですけど、どうもどこかでとんでもない失策があったのかもしれません。

だいたい噂話レベルに2chの軍事板とかで漏れ伝わった、AH-64Dが実は(日本では)使えない。という話が本当なのかも・・・と思ってきまう。運用コストがAH-1Sに比べるハンパでは高いし、データリンクが実は電波使用帯域か何かの理由で使えないという話もあながちヨタ話ではないのかもしれません。
keenedgeさんのblogでも話が出ていたところを見ると、本当にそうなのかもしれませんねぇ。

しかしそんなこと判らないで導入を決めたら間抜けにもほどがあります。

どんな兵器だって輸入モノはその国の国情にアジャスト・・・戦力化・・・できるのは時間がかかるでしょう。
(だから、日本の陸上兵器は基本的に国産にするケースが多いのですが)
とはいえ、今回のはあまりにもミステイクすぎる。国民に対する背信行為と言ってもいい。
この件に関しては本当にどうして導入を決定して、「使えない」と判断して導入を打ち切ったかちゃんと説明してもらいたいもんですが。

まぁ、過ぎた話はちゃんとあとでしてもらうとして、これからどうするのか。っても方法はほぼ一択なんですよね。

今、AH-64D以外の戦闘ヘリといってもAH-1Zとユーロコプター・タイガーぐらいですか。
AH-64Dがダメだとして、ユーロコプター・ティーガーとかはあり得ない。最近、日本でも欧州系ヘリが多く導入されていますが、これ以上機種を増やすのは整備のコストが増加するだけですし。
となると大逆転でAH-1Zか?と思うけど、あれ、基本的に海兵隊向けだから、今一戦力増強に結びつかないので多分中の人は二の足踏んでいるかもしれないし。

防衛費削減のあおりを食らってヘリの導入数が削られたのも一因なんですけど、日本って今三自衛隊合わせて結構ヘリの機種が多いんですよ。陸自だけでOH-6D、OH-1、UH-1J、UH-60JA、AH-1S、CH-47J/JAですからね。これにAH-64Dですよ。

となると、自衛隊の思惑としてはある程度の機種、あるいはコンポーネントの統合化も頭にあるはずです。

OH-6Dはこれからも観測機+足代わりの機体になるでしょう。元々減数するのはわかっているから、これはこのままでいい。UH-60JAは導入されて日も浅いし、主力です。CH-47J/JAの使い出のある大型ヘリですからこれもいい。問題なのはUH-1Jかな。UH-60JAは値段も高いし、ワークホース的にもいいけれど、ちょっと力が足りない。

以前にも海外からのニュースで、OH-1のコンポーネントを流用してUH-Xを作るという話も飛び交ってました。エンジンが非力でしたが、最近の研究でエンジン改良により884pps→1300Pps出力強化が可能になったという話もある。

となるとここはOH-1の戦闘ヘリ化、AOH-1(OH-1B?)で当座を凌ぐのが妥当かもしれませんね。

前述のkeenedgeさんのblogの試案は大層興味深く、確かにスタブウィングの大型化+パイロン増設、Hydra70を二基 + ATM-6を6~8発積めるようにしてやって、必要不可欠なセンサー系・リンク系を追加、更新してやればかなりコンパクトだけど使い勝手のいいヘリが出来上がるでしょう。エンジン出力はなんとか上げられるかな。

ただ、ガンは搭載しない。と書いていて、うーん・・・と思ったのですけど、考えてみればガンは、UH-60JAに乗せて任せればいいし、戦闘ヘリがガンを使うほどの状況ってのは芳しくないものがあるかもしれないですね。どうしても、という場合のガンはAH-1Sに任せればいい。

あとOH-1ベースのUH-Xに足並み合わせて、本格的に改装して完全攻撃ヘリ化タイプを作ってもいいし、もしくはAH-1Zにしてもいい。どちらしても弾力的な装備導入を行ってもらいたいもんです。


・・・80年代ほど防衛費が潤沢ではない以上、自衛隊にはもう少し効率的に配備兵器の更新や導入を行ってもらいたいもんです。ミサイル系も車輌もわりと上手くいってるんですから、あとは空モノなんですよね。


あと、お蔵入りしたネタをここで投入してみようかと。

ちょっと前にウィングバックさんのblogで「週刊金曜日<ムダな兵器>に反論してみる」のエントリにコメントつけてみて、勢い余って「一応ロングボゥ・アパッチ以外は弁護できますよw と書いてみる。」とか調子こいたこと書いてしまいまして、書いてみたもののとんでもなく長くなってしまい、コメントつけるのも迷惑千万でお蔵入りしていた文章がありました。
というわけでこちらで記載してみようかと。

一部弁護にもなっていないコメントがありますが、そこはスルーしてください・・・。


1.TK-X(新戦車)
「次世代戦車の要求基準が定まっていない中で、前時代的な戦車を開発する意味があるのか?」
TK-Xの意義ってなんなのよ。って考えれば、前時代的じゃないと思うんですよね。
105mm搭載の74式戦車のリプレース。これによって74式用に配備されているトランスポーターも利用できるというわけで、第三世代必須である120mmを搭載しつつ日本の国情に合わせた40トンサイズ。モジュール装甲により重装甲化も装甲の改良も可能にしている点とC4Iを最初から考えた操作インターフェイス構築。これに尽きる。
これにより日本に着上陸を企図する国家は、120mmを搭載した戦車を上陸させねばならない。が、50tサイズでは橋も渡れない。という悪循環に突入するわけ。105mm砲では撃破できないしね。
あぁ? 120mm長砲身(55口径)じゃないって? あれね、最近出たGDのリポートによると、APFSDSだと「長距離射撃以外散布界が広い」(つまり集弾がバラける)らしい。長砲身でバロッティングとかあるみたいで・・・。多分ドイツ軍も韓国軍も悩んでいると思うけどね・・・。これはまだだなぁ。
次世代戦車の要求についてはどこの国も迷走中なのだけど、多分レオ2A6/PSO、M1A2TUSKみたいな市街戦対策がされた歩兵の火力支援+随伴用になるような気がするよ・・・。
(ガチンコ戦車戦があまり起こらないであろうということで)
2.おおすみ型輸送艦
「航空機用格納庫を持たないためにヘリの運用に難があるなど、中途半端な性能」
あのサイズでヘリ整備設備を置いたら、積載能力に影響あるでしょ。輸送艦というより「ドック型揚陸艦」なんだから。せめて「ましゅう」型と同じぐらいのサイズだったらそれもアリだとおもうけどね。それよりも「ましゅう」をあと二隻追加しませんか・・・多分、海自の中の人で輸送艦乗組員は疲弊しまくっているとおもうんだけど。
3.C-X
「C-17という傑作機があるのに、日本が独自開発する必要があるのか?」
C-Xの最大の利点は「軍用戦術輸送機でありながら旅客機と同じ航路(とスピード)で飛べる輸送機」という恐ろしく目の付け所がいいところ。C-17の大型サイズはいらない。
大体、アメリカだって今、次世代戦術輸送機にC-Xと同じコンセプトを掲げているので、日本のほうが目のつけどころは良かったということ。
まぁ、開発は難航しているようですが、もうそろそろ初飛行してもいいころあいじゃないかと。
4.AH-64Dアパッチ・ロングボウ
「高価過ぎて13機しか買えなかった」
��・・ごめん、フォローできない。これを購入しようとした陸自の中の人・・・一体キミたちは生産ブロック問題をどう考えていたのかと。大体、ボーイングのセールストークが正しいとするなら、最新のブロック3相当にアップデートも可能だというのだけれど・・・。
生産ラインの費用も初期導入機体に入れればバカみたいな金額になるとわかるだろうし、この調達の問題は正直わけがわかりません。そこまでバカな人達とも思えないのですが。
本当にOH-1ベースorファミリー化してAH-2でも作るつもりなんだろうか。
5.F-2
「その能力を考えれば、あまりに高価」
高価なのは当時の世界状況のせい。色々複雑な事情があったし・・・あの当時は戦闘機用エンジンが作れるわけではなかったから、アメリカから横槍入るとね・・・。エンジンが供給できなくてポシャった戦闘機計画ってわりとアノ頃多かったし。ま、イギリスみたいにファントムにロールスロイスエンジン積むとかいう芸当が出来るのはやはり限られた国だけですよ。
あと機体要求として対艦ミサイル搭載が必要な日本の国情から言えば、世界に例をみない機体だったからしょうがないっていうか・・・。この経験がC-X/P-Xにつながったと思えば授業代として考えれば・・・厳しいか。
実はブルーインパルス仕様のF-2が見たかったと思うのは自分だけ?
6.OH-1
「偵察任務に機能を絞りすぎて、汎用性がない」
汎用性がある機体だったら「機能特化がなくて中途半端」って言うクセに(w
多分ねー、あれ開発していた人はいろいろとファミリー化を視野に入れてたと思うよ。
真っ正直にいうと戦闘ヘリに追随できるだけの汎用ヘリがあるならそもそもOHに苦労しないんだよね。
7.90式戦車
「改良を怠り、陳腐化」
いやいや! 当時120mm搭載の戦車が軒並み50トン中ごろを考えれば、90式はあの当時よくあれだけコンパクト化できたなと正直思うですよ。デカイといわれる90式だけど、正面投射率をみればレオ2より低いし小さいのよ。ルクレルクがああいうスタイルをしているのも、バイタル・パートを極限しようとしているし、90式も北海道でのガチンコ勝負を考えればああいう形になったのはいうまでもない。
で、問題だったのはあれだけコンパクトにしても運用できるのは北海道が限界だったということ。で、コンパクトにしたせいで操作系インターフェイスとかを改良するスペースもなかったってこともあるかもしれない。
乗員が4名から3名に減って電子機器まで追加してと考えると中の人の忙しさにはめまいがする。M1A2SEPでも操作が煩雑になったっていう話しがあるしねぇ。ちょっとここら辺は評価未確定。M1A2がSEPとか改良されているのは台数が多いので更新したくねーっていうのもあるんじゃないかと思う。
あと本当に改良されていないのか。っていうとちょっと疑問。74式戦車もG型まで今でいうブロック単位で改良されていたのに、90式だけ初期からそのまま。っていうのはどうだろうか。まぁ、色々な理由でちまちまと内部は更新してたんじゃないのか?っていう気がするが、ここでいう改良ってのはきっと複合装甲入替えとかそういうレベルなんだろうなぁ。
あともう一つ理由はあるけど、それは後回し。
8.89式装甲戦闘車
「調達コストが戦車並みで、数が揃わない。本来は戦車と同数が必要」
理想を言えばね。基本的に日本では陸上兵力は等閑に近い有様だったし。ただ、これも後回しの書く理由が遠因だと思うけど。
9.87式自走対空砲
「航空機や攻撃ヘリの進化により、登場時点で旧式化」
いやー、ロシアのチェチェンあたりの戦訓見てれば意外とあの手の車輌は使い出あると思うよ。どっちかというと、対歩兵兵器だけど。弾幕はれるんだから・・・。まぁ、陸の中の人って90年代まで装備だけはアレコレと整備したがるクセがあったからなぁ。
10.96式自走迫撃砲
「フランス製迫撃砲を専用車体に搭載する贅沢さ。リコイル機能を持たないため、ショックが直に車体に伝わり、耐久性に難」
ま、装甲化された自走迫撃砲ってあれば便利だと思うんだけどね。配備数が24両だもの、見逃してあげてください・・・。
11.89式小銃
「高価で、発射機構も複雑で部品が脱落しやすい」
高価なのは(日本の国産兵器すべてがそうだが)配備数が少ないから。イラク派遣の戦訓でアレコレ改良受けてるみたいよ。
セレクターも反対側につくようになったっていうし。PKOなどの外地での運用結果を受けて、正しくバージョンを上げていけばいいと思うんだけど、どうかなぁ。
あと意外とアメリカ軍の中の人から評価が高いんだって。バイポッドとか使いやすいし適度な重さもあるし。韓国の軍オタも陸自の訓練風景みて、あまりに妙な撃ち方姿勢だってバカにしたけど、重量もそこそこあるせいで反動が少ないし、部品は分解がパーツユニット単位で上手に別れているからいい銃かもと変化した話もある。さすが現実に徴兵されて撃っている面々は目の付け所が違う・・・。
12.62式機関銃
他国のことを悪く書いて相対的な話をする気はないが、どの国にも通過儀礼的に失敗作を作らねば技術を習得しないということもありましてね。こんなので失敗作だっていったら、アメリカのM-16切り替えの一連の騒ぎとか(結局執念でM-4まで改良していったけど、実は今でも迷走していたりする)、イギリスのL-85とかどうするの?
配備数が多くないし、MINIMIに代替しつつあるから許してあげましょうよ。
13.C-1
「航続距離が足りず、沖縄に直行できない」
文句は当時の社会党に言ってくれ。
ちなみにアメリカ軍の特殊部隊がその高速性に目をつけたって噂がありましてね・・・。あれで足が長ければそもそもC-X計画もなかったかもしれないと考えると微妙ではあるけれど。
14.P-X
「この種の哨戒機は旅客機をベースにするのが定石」
まてまて。旅客機ベースで作るしかなかった。というのが正しい。大体、まともに作られた哨戒機で旅客機ベースってP-3Aとニムロッドしかないじゃんよ。アトランティックは独自開発だしな。それで定石とか言われてもなー。
今の旅客機って、高高度高速運用に特化しているから逆に哨戒機の低高度低速運用に変更するのって難しいってなぜ考えないかな。当時の旅客機(エレクトラとコメット)がベースに機体になってのは、まだ黎明期で軍用哨戒機と運用ゾーンと速度域が似通っていたせいなのよ。(この問題、C-Xでも係ってくるので頭に入れとくといいかも)
っていうかP-8の大炎上騒ぎをよく知ってから言ってくれ・・・。
ちなみにP-Xはね。日本のドクトリンからしてみれば現代によみがえった陸攻だと思うんだよねー。
長距離高速飛行も可能で、翼下に対艦ミサイルどっちゃり。あれで海の人が洒落でモスグリーンの陸攻カラーにした特別機でも出してくれたら鼻血出しちゃう人いるよ。自分もそうかもw
15.1号型ミサイル艇
ウィングバックさんと同意見、まぁ、諸外国で使っているから安直に日本でもと購入するとロクな目にならない。といういい事例です。いい体験になったでしょ?
なんでも海外にあるからといっても、国内の事情を鑑みないといけないんです。わかりますか?
16.AAM-4
「AMRAAMに比べて実績がない」
実績があってたまるか。ちなみにAAM-4がAMRAAMに比べるとAIM-7ばりに大型で威力と射程を延ばしているのは航空自衛隊が対巡航ミサイル撃破に注力しているからだ。っていう話もある。つまり運用用途がちと違うんだよね。
ただ、これは開発だけを責められないがせめてF-2にも小規模改良で搭載できるとよかったのにね。AMRAAMが既存の兵装システムでOKだったのに、AAM-4はアレコレと追加が必要らしくて、F-15ぐらいしか乗らないというていたらくだったのはいただけない。
F-2の改良計画はどうなったんだっけ。プロポーザルで提案があったっていう話をどこかで読んだ気が。
ちなみに航空自衛隊としてはAMRAAMの運用能力はキープしているとのこと。
17.弾道ミサイル防衛
「毎年1000億円のの巨費を費やしているが、有効性は疑わしい」
まことに嘆かわしいしくだらなくなってくる話だが、「まったくできない」のと「できるかもしれない」の間には大きな開きがある。弾道ミサイル防衛を(ある程度とはいえ)実現化できると、弾道ミサイルを撃ち込める側としては、せめてその防衛を突破できるだけの労力を払わねばならないというデメリットが生じる。
軍事力のしょうもないところといえばそうだが、弾道ミサイルをもつというこで消極的ながらも抑止効果が働くのは事実。
自分も色々と懐疑的だったが、最近ではもう少し積極的にやったら派になりつつあります。まぁ、予算は別枠にしてもらいたいけどな!
18.ひゅうが型ヘリコプター護衛艦
「各国の軽空母を凌ぐ大きさを持ちながら搭載ヘリは4機と少ない」
だから運用目的を正しく理解してくれ。ひゅうが型を運用する艦隊すべてのヘリの整備と集中運用が可能になるってことを。つまり、その他の艦艇にもヘリは搭載するがそのヘリを集中して整備できるプラットフォームが随伴できるということ。これって大きいぞ。
甲板の下に移動させれば、ちょっとした整備なら艦内で出来るんだから。
空母はドンガラであって、運用する機体はあとからでも準備できるし、運用する機体は各護衛艦がそれぞれ持っている形と考えればいい。
ちなみに定数4機なので増やすことも出来る。一応自衛隊に配備されているヘリ全てが運用可能とのことなので、「おおすみ」が出来なかった災害時の集中指揮運用プラットフォームにもなる。
19.はつゆき型護衛艦
「人員不足の地方隊では持て余し気味。別の小型艦を整備すべき」
整備したら整備したで「はつゆき」型があるのにと書くクセにw そんな金があったら違うところに回しているよ! 自衛隊内部でも組織改変しているのはこの船を有効利用するため。
ただ、海上自衛隊は太平洋戦争の戦訓からダメージコントロール時の人員をキープするために排水量にしては乗組員の数が多いのも事実。正直言ってこれからそんなこともできないので、英国風により大型で省力化を進める方向に行くか、艦を小型化して隻数を増やすか、どちらか考えていると思う。ちなみに前者だと指揮官のポスト問題に直結するから頭が痛いし、小型化すれば兵装の進歩に追いつくのが大変になる。中の人も大変だ。
20.LCAC-1
「山田洋行に騙されて古いタイプを導入。すでに部品は枯渇しつつある」
他に代替ありません。部品はミルスペックだからいやでも向うのメーカーがつくるし、海の向こうのアメリカさんに追随しとけばいいんじゃない?
まぁ、正直言ってFMS(有償対外軍事援助)で購入してなければどうとでもなるというか・・・E-2CがFMSで導入したもんだから、パーツ購入すらままならず(あれってアメリカの承認がいるとかいう話だったけれど、本当か)、悪夢としか言いようがない共食い整備する羽目になっているという話もあってですね・・・。
日本が航空機などライセンス生産にこだわるのは運用率のキープという一面もある(事実日本は西側諸国の中でも高レベルの運用稼働率でそれを可能にしているのは自国で部品を生産、整備が可能な体制を維持しているから)。
上にもチラリと書いたけれど、日本のこの手の軍事装備品の問題点は、
1)対外輸出が限られている。(昔は豊和から出てたのにね)
2)自衛隊独自の工廠が存在しない。
3)よって、民間企業にいる人員に定期的に仕事を発注して技術レベルの維持発展を促す必要がある。必然と長期低率少数生産になってしまう・・・。
という点。まぁ、工廠があればあったで今頃解体騒ぎになっていたんじゃないかという点もあるのだけれど・・・。
あと80年代、日本が経済発展の余波で急速な配備近代化を行ったのは紛れも無い事実で(例えばF-15やP-3Cの大量導入、はつゆき型を5年で十隻以上作ったりととんでもない近代化ペース)、今ではそういうのは望めないから、いかにコンパクトに上の問題をクリアしていこうかという流になって、それが誘導弾(ミサイル)の民生品導入とか、軽装甲車両の一括導入による配備費軽減作、P-X/C-Xの部品コンポーネントの共通化とか色々努力はしていると思うよ。天井知らずに予算も食わなくなったしね。
一度高度な軍事技術が失われると、実につけるのはとんでもない時間がかかる(航空産業を見ればわかるでしょ?)。今の日本の技術は長年の実績がそれを可能にしているということを考えてみても、今の防衛費(諸外国にしてみればまだGNP率では低いレベル)でやりくりしているのだから、まぁよくやっていると思いますよ。正直、BMDとか別枠にしてくんない?とか思うんだけど。
(今の海上自衛隊の疲弊っぷりを考えるとね・・・)
とはいえ、流石にロングボゥ・アパッチのミスは如何ともしがたい。よもやOH-1の改良が目当てで導入してみたのか、って下種のかんぐりしたくなるぞ・・・。

2008年8月25日月曜日

20080825の雑記

海外アニメファンが語る「軍隊にアニオタっているの?」 」 from お茶妖精
いるだろ・・・。イラクのある基地で、サーバーにごっそりアニメの動画ファイルを溜め込んで、米軍兵士が見ているってのはわりと有名な話だと思うし、当の日本にしてから航空自衛隊の戦競でミラージュマークのF-15飛ばしたとかあるんだから。

まぁ、軍隊といえども中の人は極々一般の人間ですから、オタ率に変動はあってもいると思いますよ。
・・・ま、日本だって終戦直後、駐留米軍のGIが持ち込んだペーパーバックのSFからSFの火がついたのもありますから、世の中色々ぐるぐる回っているもんだと思いますよ。

戦闘ヘリ・アパッチ調達中止、1機200億円に値上がりで」 from 読売新聞
��・・あー、なんですか。当初60機が13機になって、結局は10機で終了?
ごめん、この件については自衛隊について何も弁護できない。この調達決めた人はさっさと更迭してもらいたいぐらいだ。例えばwikipediaにもあるように、半数の6機で飛行隊を編成したとして、明野に4機か。ヘタうって事故で機体を失ったって増やせないんだから・・・。
だまって、AH-1Zでもしとけばいいものを。まぁ、多分自衛隊の考えはOH-1のエンジン出力増強に目処が付いているみたいだから、攻撃ヘリ化AOH-1(A-2?)にする腹だろうなぁ。


2008年8月24日日曜日

北方領土奪還作戦 5 / 大石 英司

<>

国後、択捉に展開した自衛隊とロシア軍のガチンコ勝負もはや5巻。

ロシアの秘密兵器ヴォストークによる大損害を受けた陸自。派遣部隊司令部は前線に進出しますが、その目と鼻の先にロシアの空挺降下が行われるという大混戦。海上からはロシア極東艦隊の揚陸部隊も控えいるというのに、航空自衛隊は北海道の防空にかかりきりとなり、海上自衛隊はエアカバーがないために後方に下がり、陸自の悪戦苦闘が始まります。
彼らの勝利の鍵はなんと...というわけで、公約をそういう風にクリアしてきましたか。まぁ、確かに空挺みたいな軽装備相手なら嫌らしい兵器だと思いますよ、アレは...。

今回は陸自のケッタイというかユニーク兵器の大活躍ですね。確かにアレとソレ(ネタバレ回避のためにちょっとボカしています)は、国土が海に囲まれた島国らしい嫌らしい兵器ですよ。

ちょっと読了記録としてだけですが、のちほどちょっとネタバレありでアレコレ書こうかと思いますね。



2008年8月23日土曜日

100年の絶望

「だれも地獄の縁に生きるアフリカの人々を本気で救おうとしていない」というタイトルを見て凹む from 「物語三昧~できればより深く物語を楽しむために」

ペトロニウスさんのblogから。最近、「カラシニコフ」を読了したので雑記として書いてみる。

アフリカの問題はもう色々あって、wikipediaの「失敗国家」(崩壊国家)ではこういう定義があるといいます。

失敗国家を見分ける2つの簡単な基準として、「警察官や兵士の給料をきちんと払えていない国」と「教師の給料をきちんと払っていない国」を挙げている。


まったくもって、失敗国家の定番という基準ですね。アジアではミャンマーが片足突っ込んでいるような状態だと思いますが。

ちなみに「モガディシュの戦闘」(ブラックホークダウン)で有名になってしまったソマリアはここ数年ベスト3入りの常連国家です。もう、海賊は出るわ散々な地域になってしまいました。つい数日前にも日本船籍の船が海賊にあったのですが、あまり大きな報道にはなってないようです。

ただ、皮肉なことに元々ソマリアに属している北西部のソマリランドは安定しています。部族の長老たちによる影響が強いのでしょう。ただ、ソマリアからの独立は認められておらず経済的に困窮しているのも事実です。
国の内情は「カラシニコフ」で詳しく述べられています。

��

どうすればいいのやら。とは思いますが、アフリカの惨状を見るにつれ、決定的な悪は存在しないんですよね。すべてが等しく悪い目が出続けた結果だとかいいようがありません。

植民地時代に単に列強各国の思惑のもと地図上にラインを書いたような地域国家である以上、国家を形づくる国民意識が育つには時間もかかるでしょう。そのためには適切な教育が必要でしょうし。国民たちだけで社会資本を維持できるだけの経済能力だって必要でしょう。

ところが、そういうことが育つ前にラインを引いた国家は植民地支配から手を引いてしまい残ったのは形ばかりの国だけ。安易に独立などしなければまだ救いがあったとは思いますが、あの当時は冷戦構造やらなにやら複雑に絡み合っていましたからね・・・。

そうこうしているうちに、軍に給料を払えなくなり、その地に地下資源があるかないかなどでお決まりのクーデター騒ぎが起きて・・・あとは失敗国家への道をまっしぐら、という形ですよね。

日本ではあまり大きくとりあげられていませんが、ジェノサイド、極端なインフレによる社会不安、麻薬汚染、HIVの蔓延。人類の問題点が集約されているような暗黒の場所となってしまっている。まだ欧州の経済圏に近い北アフリカは救いがありますが・・・。

国家を形成する国民意識・・・なんというか曖昧な言い分ですが、それは家族→集落→部族という一連の流れであり、その地に住む人々を束ねることが出来る何かが形成されているか。という点かもしれませんね。
ただ、国民意識のベースとなる部族、あいるは民族というベースは諸刃の刃で、これを安直に認めると民族紛争の火種にもなるのですが。

ソマリアのDDR(武装解除・動員解除・社会復帰)は上手く行ってないのですが、独立未承認のソマリランドは上手く成功している。それは彼らの国民意識のベースとなる部族の長老たちの連携によるところが大きいでしょう。
ただ、経済的困窮が続けば以後はどうなることか・・・。

ペトロニウスさんが100年はどうしようもない。というのわかるんですよね。経済的なパイがないからこれ以上の発展は難しい。今の経済圏に組み込めるだけの力もないし、市場にも足りえない。
経済的に自立が出来ないから、軍兵士と教師に対する給料が出ない。あとは泥沼のクーデター騒ぎと治安崩壊という失敗国家への道筋が出来上がってしまう。

先進国が援助をしたところで金銭面だけにとどまるし、そういう利権にあさるNGOに流れ込んでいく。NGOはスポンサー筋に短期的なスパンでの成果を見せなければならないから、いきおい継続的な援助には足りえない。そこらへんの事情は名書である「武装解除」に詳しいですね。

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どうすればいい?
誰にも正解はないでしょう。少なくとも現状上手く行っている国家を腐敗させないよう経済ブロックの中に緩やかに組み込めるか。
ソマリランドが成功した一因は、要所に港をもっているからだとは思いますが、そうでない、経済も発達できない場所が果たして国として成立すべきなのか・・・。色々複雑な思いが交錯しますね。

というわけで結論もないけれど「カラシニコフ」を読んだ記録の続きとして。

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2008年8月21日木曜日

色々ありまして。

MT4.12にしたのですから、というわけでいままでのTemplateを再構築してみました。

ちょっとまだコメント機能が上手く働かないとか問題がありますが、これであとはちまちまと直していこうかと。
また、カレンダーとかはオミットしてみました。月別アーカイブがあればいいかなぁとは思いますがこれも後ほどの検討ということで。

あとすべてのページの再構築にややしばらくかかるのでご迷惑をおかけするかもしれません。


カラシニコフ 1・2 / 松本 仁一

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star悪魔の銃、奇跡の銃を通して見えてくるものは......?

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世界のありとあらゆる紛争地帯で見る小銃といえばAK47。荒っぽい使い方をしても大丈夫なだけあって、色々な逸話を聞くことがあります。泥につけてもそのまま撃てた。イラクで米軍兵士がジャムったM4を置いてAK47で戦ったなどなど。

カラシニコフが作った銃は冷戦の枠組みの中、諸外国に散らばり、冷戦後アフリカ、南米、世界のありとあらゆる騒乱の中で使われていくことになる。

そのAK47を取り巻く人々を丹念におったルポ。ここには最近の問題のすべてが集約されている。例えばアフリカの少年少女兵の問題、破綻国家、DDR(武装解除・動員解除・社会復帰)プログラムの各種取り組み。全米ライフル協会の問題、南米のマフィア問題、そして流れ込むノリンコ・・・。

この世が一筋縄ではいかない陰惨な話の連続ではあるけれども、一縷の望みはソマリランドのように国際社会に認められないためいまだ貧困ではあるが、混乱から安定への道を歩み続けているような国かもしれないが、それがどれだけ奇跡なのはアフリカ諸国の今の様子を見ればわかる。

色々な意味で考えさせられる本ではある。まぁ、銃を好き・・・というか、ああいうマテリアルに心惹かれるものを自覚する人なら読んでおくべき本じゃないかとというわけで読了メモとして。


2008年8月12日火曜日

ガンパレード・マーチ九州奪還 3 / 榊 涼介

ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21)
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孤立した第三師団、第三戦車師団の救出のために芝村支隊が包囲網突破を図ろうとしていたとき、海兵第1旅団で救出戦指揮をとっていた善行が負傷。
壊乱し崩壊しかけた戦線で、狂気の領域に足を踏み込む5121小隊隊員たち・・・。
激しい戦いの最中、彼ら戦い続けた少年少女たちの精神は崩壊の瀬戸際に立たされていた・・・。

と、いうわけでとうとう、榊ガンパレオリジナルキャラの一人が死亡。一番戦場から遠かったはずなのになぁ・・・。もうこれでもかっていうぐらい皆にフラグがたちすぎなので、次は一体誰だ状態ではあるのですよ・・・。う、うーむ・・・。

昔からそうですが軍の前線で戦い続けることは不可能です。前線にいるかぎり満足な訓練も受けられず、精神が磨耗していきます。そのために後方支援を用意し、定期的に兵を入替えるわけです。戦場では過度の緊張状態が続くので無理もない話です。
その後、PTSD対策のために戦場の気配がまったくない場所で息抜きをさせてから、平常に戻していくわけです。ベトナムで痛い目を見た米軍が作り出したこの回帰プログラムは、PKOに派遣された日本の自衛隊員も則っているものですが。

ところがこのガンパレ世界では、大損害を受けた自衛軍を補填するために無理やり動員した学兵達も大勢の死者を出したあとに血みどろになって九州を撤退。その後、再編成するけれども軍の根幹である下士官達を補填するため生き抜いた学兵たちを再動員。山口防衛線のあと、そのまま九州奪還のための再上陸と兵士達に休まるヒマなし。
その中でも幻獣達の矢面にたって戦場を戦い抜いた5121小隊の面々ですから、その消耗度は半端ではないはずです。

まぁ、とはいえ5121小隊は危険なときを突破したと思いますよ。問題は榊ガンパレオリジナルキャラ達の行く末なんですよ・・・。いや、マジにヤバイと思うのですが。

戦場のほうですが・・・多大な損害を出しつつも包囲網突破を果たした第三師団の司令部たちですが、戦いの最中だというのに政治の季節に突入。と言っても後方での話しなのですが。善行はその煽りを喰らって東京召還。まぁ、善行は有形無形の後ろ盾はいるでしょうから心配はしていませんよ。
まぁ、実際にこの国の十五年戦争でも似たようなことやっていた手合いですから今更何も驚きもしませんが、無為に兵士達の血を流した罪はいずれどこかで贖っていただくしかないわけですよ。

自衛軍は戦線を一気に縮小九州東北部に立てこもることを決意し、それに望みうる最高の指揮官達幕僚をそろえ、幻獣サイドに出血を強いる戦いを選択。
5121小隊は再び遊撃隊となって彼らを屠ることを決意するのですが、はてさて。タイトル通りの九州奪還は可能なのでしょうか。



2008年8月6日水曜日

20080806の雑記

#Google ストリートビュー
 最初に見たときには、うわ、こりゃヒドイ(マズイ意味で)と思ったけれど、多分なんだろうな、地図とか衛星写真はOkで、こういう視点が町並みレベルだとNGだと思うのは、それだけ自分たちが見ているものと違和感がないせいなのかもしれないなぁ。
 (それが、遠く離れた場所で簡単に見れる。ということが不気味さをかもし出しているのかも)

 えーっと、自分は以前住んでいた東京の街を散策してみてわりと面白かったけどね。

#MT4.1.は疲れるなり。
 自分がHTMLでホームページ作っていたのかかなり昔なので、ちょっとWebで何かしようとするとすぐ躓いてしまう。
とはいえ今のblogは色々と問題ありありなので・・・、合間を見ては、ここのblogの新しいデザインを作ってはいるんですけど中々簡単にはできないのが実情です。MT4.1.の構造がわからなくて、試行錯誤です。本買うほどでもないんだけどね。

#オークションは・・・。
 色々とモノを処分する必要が生じたため、本の絶賛整理中です。ちょっと売れそーだな、と思ったのをオークションに出してみましたが、あまり食いつきが・・・。色々面倒なので諦めました(キッパリ)。いや、ぶっちゃけコレだせばきっと万は超えるってシロモノはあることはあるんですが、そんなもの売れますかw 
 コミックはまとめてネット古本屋に提出してみようかと思います。ハードカバーは地元の古本屋に。
 で、一番整理対象が多くて買い取り価格が絶望的なのが文庫、それもライトノベルなんですよね。
 正直、古本屋で買取額を見ると自分の思い入れの価値はそんなもんですよー的なところを感じてガックリ感が漂うんですけど、そんなことも言ってられない。なにしろハンパではない本の整理ですので・・・。
 
 しかし意外とダブリが出てきてorz状態です。


金魚屋古書店 7 / 芳崎 せいむ

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star今回はパラレル・ストーリー!

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漫画好きのための物語。とうとう7巻まで・・・。
特段語るべきものはないかな。自分にとっては高値安定ってカンジです。

ああ、一つだけあれば「空白の漫画」があるかな。
自分が面白いという作品は他者にとって面白いとは限らない。またその逆もあるわけで。
では自分にとって面白い漫画とはなんだろうか? そういう物語です。

書評(感想)ネタでblog書いていて、一時悩んだ話でもあるのでそういう意味でも感慨深かったです。結論は簡単なんだけど、それを自分で悟るまでが難しいというわけですが。

物語も続くと登場人物たちが再び顔を出す・・・というわけで、今回は中々ヒネった作り(構成)になっていて、歴代のサブキャラがわりと大目に登場。

いい作品です。好きなんですよね、こういうのが。


2008年8月5日火曜日

ナポレオンの元帥たち / デルダフィード・乾野 実歩(訳)

ナポレオンの元帥たち―栄光を追い求めた二十六人
ナポレオンの元帥たち―栄光を追い求めた二十六人乾野 実歩

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ナポレオンと共にフランスだけではなく欧州を席巻した26人の元帥達が織り成す物語。

彼らは生まれも育ちも異なりながら、革命を迎えた国でそれぞれの立場から軍に入り、そしてナポレオンの配下について戦場を駆け抜けた。
卑怯者、強欲者、鉄の規律を持つ冷酷者、派手好き、彼らを批判する言葉は数あれど、その中には「臆病者」という言葉はない。

なぜなら、あの時代、元帥といえども指揮官は兵達と共に前線に立ち、兵士達を鼓舞し指揮しつづけたのだから。26人の元帥の中でも戦死したものも入れば数々の戦傷を負った者もいるのだ。彼ら元帥の中で戦場で戦わずして元帥になった者はいなかった。

彼らが生きた時代はまさしく、一兵卒から元帥になることが可能だった最後の時代なのだ。
マスケット銃と大砲が戦場を支配し、英雄が戦場から必要とされなくなりつつある晩夏の時代。その時代を駆け抜けた男たちの大半は平民出であり、士官学校を出ていなかった。

彼らは互いに反目しあい、ぶつかり合いながらナポレオンの指揮の下、戦い続ける――。

さぁ、ナポレオンと共に一代で帝国を築き、そして去っていった男たちの物語を楽しもう。
舞台はフランス革命前夜に遡る・・・。

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きたっ。初回刷数200冊という激戦を突破してようやく自分の手元に。
っていうか、日本にナポレオニックな人は200人程度しかいないのかと眩暈したけど、今回訳された方のblogだと600冊増刷が決まったとのこと。ちなみに自分の友人も買いました。狭い、狭いぞナポレオニックファンの世界は。

しかし手に入ってよかったなぁ・・・。ちなみに自分はkonozama喰らいかけて慌ててセブンアンドワイに切替えました。まったく、Amazonはこれだから予約購入するのは物騒すぎます。

購入する際は訳者のblog「大陸軍千一夜」のエントリにある在庫確認サイトからどうぞ。

ちなみに内容ですけど、デルダフィールドの訳本です。色々と内容の正確性については訳者の方も一言入れてますけど、今では若干疑問視されているエピソードもあるとか。
そこいらへんは、他のナポレオニックなサイト(例えば「祖国は危機にあり」など)で確認出来ますので、ここは数少ないナポレオニックな物語を堪能する、というのが正しい筋かもしれません。

長谷川先生の書く「ナポレオン 獅子の時代」が好きなら買って読むのが吉。ちなみに表紙にはまだ漫画には出てないあの人の顔がww。