2008年8月12日火曜日

ガンパレード・マーチ九州奪還 3 / 榊 涼介

ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21)
ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21)榊 涼介

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孤立した第三師団、第三戦車師団の救出のために芝村支隊が包囲網突破を図ろうとしていたとき、海兵第1旅団で救出戦指揮をとっていた善行が負傷。
壊乱し崩壊しかけた戦線で、狂気の領域に足を踏み込む5121小隊隊員たち・・・。
激しい戦いの最中、彼ら戦い続けた少年少女たちの精神は崩壊の瀬戸際に立たされていた・・・。

と、いうわけでとうとう、榊ガンパレオリジナルキャラの一人が死亡。一番戦場から遠かったはずなのになぁ・・・。もうこれでもかっていうぐらい皆にフラグがたちすぎなので、次は一体誰だ状態ではあるのですよ・・・。う、うーむ・・・。

昔からそうですが軍の前線で戦い続けることは不可能です。前線にいるかぎり満足な訓練も受けられず、精神が磨耗していきます。そのために後方支援を用意し、定期的に兵を入替えるわけです。戦場では過度の緊張状態が続くので無理もない話です。
その後、PTSD対策のために戦場の気配がまったくない場所で息抜きをさせてから、平常に戻していくわけです。ベトナムで痛い目を見た米軍が作り出したこの回帰プログラムは、PKOに派遣された日本の自衛隊員も則っているものですが。

ところがこのガンパレ世界では、大損害を受けた自衛軍を補填するために無理やり動員した学兵達も大勢の死者を出したあとに血みどろになって九州を撤退。その後、再編成するけれども軍の根幹である下士官達を補填するため生き抜いた学兵たちを再動員。山口防衛線のあと、そのまま九州奪還のための再上陸と兵士達に休まるヒマなし。
その中でも幻獣達の矢面にたって戦場を戦い抜いた5121小隊の面々ですから、その消耗度は半端ではないはずです。

まぁ、とはいえ5121小隊は危険なときを突破したと思いますよ。問題は榊ガンパレオリジナルキャラ達の行く末なんですよ・・・。いや、マジにヤバイと思うのですが。

戦場のほうですが・・・多大な損害を出しつつも包囲網突破を果たした第三師団の司令部たちですが、戦いの最中だというのに政治の季節に突入。と言っても後方での話しなのですが。善行はその煽りを喰らって東京召還。まぁ、善行は有形無形の後ろ盾はいるでしょうから心配はしていませんよ。
まぁ、実際にこの国の十五年戦争でも似たようなことやっていた手合いですから今更何も驚きもしませんが、無為に兵士達の血を流した罪はいずれどこかで贖っていただくしかないわけですよ。

自衛軍は戦線を一気に縮小九州東北部に立てこもることを決意し、それに望みうる最高の指揮官達幕僚をそろえ、幻獣サイドに出血を強いる戦いを選択。
5121小隊は再び遊撃隊となって彼らを屠ることを決意するのですが、はてさて。タイトル通りの九州奪還は可能なのでしょうか。



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