2011年10月31日月曜日

20111031の記録

#色々すけてくる話。
「「は、はじめましてっ!IS04ですっ!REGZAフォンと呼んでください!」」
「もうちょっと日本メーカーはプライド持ってくださいよ・・・」 from More Access,More Fun!

いや、これ読みながら、「あぶねー、発売日を数日前に控えてショップの店員からも「IS04にしないで03でいいんですね」といわれて「はい」と答えた俺GJ!」と思ったんですが。

IS03ですが、バッテリーの継続時間問題は相変わらずですが、マイナーアップデートなどを繰り返してわりとキビキビと動きますよ、いや、ほんと。

で、じゃ日本のモノ作りとしてこれでいいの?って話なんだけど、そりゃ良くない。良くないけれど、こんなこと二度とさせないためにどうすればいいの、ってことはちゃんと考えないとなーとは思う。

ネガディブな言い方だけど、クズな携帯を作ったメーカーは激しく批判すべきとは自分も思う。

散々書いたけど、auのCASIOのW41CAはマジで名機でした。キビキビ動くレスポンス、アデリーペンギンの楽しい画面、高画質のカメラ。もう、今だってあれが最高のガラケー...だったと思う。ところがW63CAがほんとにファッキンな出来で。諸悪の根源はKCP+だってことはユーザーの大抵は思っていたに違いないけど、報道機関関係はどこも報じないわけです。紙媒体でも、ネット媒体でも。
少なくともITmediaの編集者がインタビューで「ところでauさんのKCP+、あまりのレスポンスの悪さですが、開発者としてどう考えてますか? アップデートで対応しますか?」と尋ねてみてもいい。それが直接的すぎるなら「KCP+搭載機の顧客満足は決して高くないと思いますが?」といってもいい。
そういうのがないわけで、出来の悪い携帯についての批評ってのがネットの口コミ系(価格ドットコムの満足度もこみで)しかないわけです。こりゃ良くないですよねぇ。

というわけで、ここにもマスコミ不信が(笑)あるわけですが、まぁ、彼らにも事情はありますからある程度は理解できます。しかし実際に使うのは自分たちのわけで、評価はちゃんと聞いてからでいいのかもしれません。

なんにしてもアーリーアダプターっていうか人柱候補以外の人が決して安くない携帯を買う場合は少なくとも二ヶ月程度は評価を聞いてからのほうがいいのかもしれませんね。

メモとして。



2011年10月18日火曜日

日々のメモ。

#わりと便利です。

firefoxで巡回していて、android用アプリのリンクが張られてたりして、それがQRコードだと、まぁ、IS03をもってきて、QRコードスキャナーを立ち上げ読み取って...ということをするのですが、QRコードがないサイトとかあるんですよね。

そんなときに便利なのが、"Fox to Phone"。これをFirefoxとAndroid双方にインストールすると、クリック一発でサイトのURLが手元のAndroidに送られるというこれまた便利なしろもの。Chromeでも同様のアドオンがあるようですけどね。

#人は見たいものしか見ない。
NHKの番組で、食品中に含まれるセシウム量の観察を1週間にわたって行った結果が報道されたのですが、これがまた世の中の人々には到底受け入れがたい?結果だったようで...。
NHKあさイチ10/17「放射性物質は大丈夫? まるごとチェック!あなたの食卓」を見た方々の反応」from Toggeter

まぁ、確かに1週間の食事をすべて検出したら、セシウムが出たのは1日だけ。で、実は何気に高かったのは東京とかで福島は検出不可の値でした。といわれれば目が点だよなぁ。
こういうのは1週間のスパンだけでは足りなくて継続してやっていく必要があるのだけれど...どうしてこんなことになったのか。まぁ、ざっと考えるに...。
福島第1発電所は現在電力も復旧し、冷却水はまぁなんとか循環させて冷やしている状態で、現実は事故後の状態から状況は収束に向かいつつあるため、セシウムの拡散は収束していること。つまり、食品物について心配すべきは事故後のシロモノであると考えられるのか。
ヒマワリが放射線を吸い込むとされていたことがあまり効果がないということは、地表に降り注いだセシウムなどの放射線源は地表に露出したものはともかくとして根野菜などに堆積していかないのか。
とか色々あるんだけどね...。

で、大体みんなBq/kgばかりで考えているから頭が痛いというか。
ベクレルは放射線の量ではなくて規模なんですよ...わかりやすく言えば、100円という金額がシーベルトで、1円玉で100個あるよーという通貨の数がベクレル。そりゃベクレル単位だとでかい値になりがちですが、実際に気をつけてみるべきはシーベルトで、ベクレル/kgということは1kg中の量なんですよね。じゃお前は1kgもそれだけ摂取するのか。ということになります。
個人的には、ベクレル単位だけで話をするところは注意して読むことをお勧めします。わかってないで書いているか、わかっていて書いていないかのどちらかなので。あとシーベルトもシーベルト毎時(S/h)と摂取量としてのシーベルトかを判断する必要があります。

あとは面倒なので自分のTwitterから引用。RTした方の名前は削除させていただきました。
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問題のない許容範囲内レベルですねぇ。これでも不安視する人はいそうだけど。RT @*****: 札幌でCs-134が5.7Bq/kgだから...一日に食べる量を1.5Kgくらいとして、1年だと59.3μSvか。

自分もここのサイトを使って換算。札幌の5.7Bq/Kgという値に対して、1日あたり大目の2kgとしてC-134を365日経口摂取として計算した結果、79.059μSV。3桁にも達しない。
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON

個人的には全くもって心配に値しないと判断できます。Bq/Kgの値だけで大騒ぎするようなところは信用せず、ちゃんとベクレル→シーベルト換算してみるほうがいいかなー。というのが個人的な感想。

@****** 不安ばっかりは個人の受け取り方でどうしようもないですからねぇ。ただ、100%の安全なんて求めると立ち行かないんですが、周囲で声が大きい人ほどそれを求めたがっているようでもあり...。あと不満は力となるが、不安は人を無気力にさせるというべきか...難しいところです。
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とはいえ、Toggeter見ると「NHKの陰謀」とか「福島でゼロなのは信じられない」とかまぁなんていうか...。
さらには食品中に含まれるセシウム、あるいはヨウ素でどれだけの健康被害が出るのか。よく言われるチェルノブイリの子供たちに甲状腺問題ですが、あれもよくよく内実を読むと、ヨウ素が問題であるのですが、(1)もともと地域的にヨウ素の摂取量が足りていない地域であったこと。日本は海産物とかとるのでヨウ素については摂取量は逆に過剰。つまり体内に取り込まれる量はわりと...らしい。ついでにいうとヨウ素の半減期は8日間。継続して垂れ流し状態で無ければ事故直後から数ヶ月の注意ですむ。(2)甲状腺被曝した子供たちの平均被曝量は1000mSV=1SV(!)。

あとは電卓叩いたりシミュレーションすればいいのですが、国の暫定基準値はわりと外れていないよ。ということがわかるはずです。基準値引き上げしたから問題、じゃなくてあの時点では基準値を引き上げないと食料品が食べられないし、期間が限定されていればその影響は最小限に食い止められるよ。という形なんですね...。

とはいえ、放射線にまつわるアレコレは日本人の「穢れ」思想にダイレクトにつながって、あちこち頭の痛い話が多くてこまります。ってな話をリアルでしちゃうと「お前は人の気持ちがわかっていない」とか言われて、これまたTwitterでいう「科学やSF好きは人でなしだ!」といわれるところがこれなのかと(苦笑)。



2011年10月11日火曜日

最近の購入物、色々

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これ、色々と自分も手元にある資料とかあるので、読んだらとりあげたいなぁ。
ほんと、地図がらみは結構「うひゃーっ」っていうエピソード、満載です。

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はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫)和ヶ原 聡司 029

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ほほう。もう続きが。

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アクセル・ワールド〈9〉七千年の祈り (電撃文庫)川原 礫 HIMA

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「こ、このリア充めが!」って呟きが聞こえてきそうです。はい、このハーレムっぷりには(笑)

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Under the Rose 7 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)船戸 明里

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どんどんどんよりしてきましたよ! 好きなんですけどね。

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ここらへん、ネットで掲載されたときに凄いwkwkしながら読んでいた話なので、本になるとまた興味深いですよねぇ。

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いい話なんですよ、ほんと。

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読んでるとむずむず色々なものが食べたくなりますね、いや、ほんと。

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読んでて思ったのは、なんていうか田中芳樹さん的な取り上げ方だなぁと思っていたら、「らいとすたっふ」(田中芳樹氏を筆頭とした作家のマネジメント会社)所属なのかー。とは思うけれど、自分が知っている人もいれば、ああ、そういう人いたのかー。という人もいて、まぁ、短評が色々とツボにはまります。ええ、野口さんは色々な意味でゴッドハンドですよね(あうあう)。

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映画『はやぶさ』短評的感想

映画『はやぶさ』公式サイト


10日が映画1000円ということもあり、時間をつぶすこともあり何を見ようかうつらと考えたあげくこの作品をチョイス。Twitterの宇宙系TLでわりと評判も良いのも後押し。本当は「とある飛行士の追憶」「モテキ」「探偵はBARにいる」と色々となやんだのだけれどね。

さてさて、基本的にあちこちで言われていることなんだけど、糸川教授のペンシルロケットからの系譜、「のぞみ」の苦闘とその結末、そして「はやぶさ」(MUSES-C)の長期にわたるプロジェクトに携わる科学者、エンジニアの人生をうまくまとめていると思う。

悪戦苦闘っぷりの中のエピソードをかなり整理しているので、個人的な激燃えエピソードである、「イトカワへのランディングをシミュレート&操作するためのソフトを極僅かな期間で作った凄腕企業スタッフ」とか、「フライホイールも1つだけ。スラスター推力もない。そこで三軸制御するのに太陽光を使ったアクロバティック姿勢制御」とか、「蓄電するためのエンジニアとの協議」とかそういうくだりは整理。まぁ、素人さん向けとか何がすごいか説明するのが大変なのでまぁ、いいんじゃないかなぁ。マニア向けならなんとかなるしさ。そこらへんはスルーでいいかな、と。

小ネタも色々あって、例えば、M-V打ち上げまでの漁業関係者との酒飲み話とか、中和神社のくだりとか、プロジェクトを存続させるための川口プロマネ、もとい、川淵プロマネ(佐野史郎がクリソツすぎてもう!)のトリックというか希望的位置づけとか、ポットにお湯を注ぐシーンとか、リポD山積みとか、まぁ、ウマく話を整理しているなーと。あと、退職される教授、亡くなられる関係者のエピソードもちゃんと挿入しているので、宇宙開発が息の長いプロジェクトだってことがよくわかるんじゃないかなぁ。

あと登場人物も名前を一部変えてるんだけど、極力似た俳優さんをあててるので「うわ、似てる!」とか思いつつニヤニヤしつつ見てました。

ただ、目についてアイタタタと思ったのは、登場人物、とくに竹内結子の眼鏡っ子スタイル...じゃなくて! 彼女演じる主人公(水沢恵)のオタ系コミュニケーション能力の演技。もうね、ありがち系オタ系コミュ障害を思わせるような仕草で、痛い、痛すぎるよ!と思いつつ見てもいたり。

正直、ラストの教育とか命云々の高説は蛇足だよねー。あそこは博士になった水沢ら若手のスタッフたちが新しいプロジェクト、はやぶさ2でもはやぶさMk2でもいいんだけど、それに携わっていくんだ。というシーンがはいってくれたほうが個人的には好みかな。

まぁ、あとはですね、パラボナアンテナLOVEでもありThinkpadラブな映画でした(笑) なので個人的にはかなり満足です。



2011年10月8日土曜日

[徒然雑記] 色々予定外のことが多いですが。

中々私事多忙でblogの更新が予定通り進みません。ごめんなさい。過去数年来ないほどにプライベートでイベント満載状態なんですよ...。良いことも悪いことも...。

色々あってほったらかしなので書きかけとはいえエントリすることに。
あと、細かい話ですがTwitterでもうらうらつぶやいていますので...

#理想的な組織や統率についてのモデルケース、「軍隊」について
ちょっとTwitterでアレコレ語るケースがあったので、個人的まとめとして。

よく第二次世界大戦をケースにして、日本軍の組織的問題と、それと対比する上でのアメリカ海軍、海兵隊、陸軍のケースが語られます。『参謀本部の失敗』とかあるじゃないですか。
自分はあれを読むたびに

「いや、確かに太平洋戦争にいたるまでとその最中の日本軍は酷いけど、アメリカ軍だって褒められたもんじゃねーよ」

っていう気がするんですよね。いうなれば、

「斜陽になっている企業と、上り坂、成長期になりつつある企業は、組織的バイタリティが違うよ」

ってことなんですよね。
良く日本も、明治の日露戦争のころは良かったといわれるんですが、そりゃ幕末期の人材がまだ指導者層にいて、若手の士官達でめぼしい連中か海外で学んできた連中ばかりです。組織として勃興から成長期に乗りかかってるんだもの、そりゃ当然です。

太平洋戦争で攻勢限界点に達しつつあった日本海軍はミッドウェー海戦後、ソロモンをめぐる戦いで消耗して、その主導権をアメリカに渡してしまいます。大体絶対国防圏なんて海にライン引いている上で自分は日本海軍はついぞ制海権という考えを理解していなかったのか。と思うんですが(それは今の中国海軍にもいえます。ただ、A2AD...Anti Access Area Denial 戦略でちょっと変わってきたかなぁと危惧しています)。

もう、絶対国防圏ってな文言見た段階で海軍の中堅以上のポジションにある人達は「もう無理か」と思ってたんじゃないかなぁ。まがりなりにも海軍にいる人々ですよ。海にラインは引けないっていうか、A・マハンの論文ぐらい読んでいたと思いますし。

斜陽になった企業はよく「選択と集中」を口にしますし、周囲も口にしますが、そんなこと言われなくてもわかっているのですが、組織的にそれが出来るかどうかはまた別問題です。

何しろ、今の食い扶持を稼ぐために今の組織が成立しているわけで、今、その組織をスクラップ&ビルドするには食い扶持を手放さなければならない。しかし、それはリスクが高い。上層部は過去の成功体験をもっているから安直にそれを否定はできない。そうこうしているうえでジリ貧になり、上層部が危険性を察知したころには、現場では有能な兵士たちは消えるか、あるいは無気力になっている...ほら、どこのブラック企業とか斜陽企業、あるいは斜陽産業にいる人にはありがちな光景だったりします。
(だからこそ、組織的に立ち直ったりするところ褒め称えられるのですが、えてして元の食い扶持ちはまったく違うところが稼ぎの中心になったりしていますよね)

第二次世界大戦のアメリカ軍って組織的に褒められたのか...これは当然褒められます。
何しろ、湯水のような組織拡張期ですし、しょうしょうヘマしたところで次から次へと人材は入ってきますし。
でも...アメリカも結構トホホなことしてますよね。
例えば、アメリカの装備の問題はあまり軍オタ以外は突っ込んでいるの見ていませんが、大戦初頭の魚雷の品質問題。あれで負けてたらきっと大問題だと突っ込まれること必定だったと思う、戦車であるM4シャーマンの生産問題。あれで十分だと思っていたAGF(地上軍管理本部)の担当者は絶対恨まれただろうなぁ。

(AGFはAGFで、前線での装備を最優先にして、M4には歩兵の火力支援程度で十分。対戦車は駆逐戦車にまかせようとしたらしいですが、そんなM4で欧州戦線でドイツ軍に蹂躙されてりゃそりゃなめてんのかと。航空優勢があって地上攻撃機があってよかったねとしか言いようがありません)

そして、朝鮮戦争でも最初の撤退戦でアメリカ軍は死守命令とか出していますから、大体、負け戦になったらどこの軍隊でもやることは一緒かとは思います...。
なので日本軍も酷かったけど、負け戦だからねぇ。負け戦はやっぱり組織的にgdgdになるよ。と。

そんなアメリカ軍もベトナム戦争で組織的に瓦解、湾岸戦争直前までわりと陸軍はgdgd、海軍は空母をいかにして護るか右往左往し、空軍は爆撃機バカ一代(失礼)ルメイ将軍がいなくなったけど、今度は戦闘機マフィアとかでもめて、海兵隊は自らのアイデンティティの確立に大忙しになったりしたわけで。

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にもちらりと書いていますが、まぁ、ここからベトナムで辛酸なめた若手士官達が中堅となって軍を立て直していくわけですよ。湾岸戦争で兵站業務を仕切ったパゴニス准将もベトナム戦争時代、士官なりたてで戦いに加わっていましたし。

山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略
山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略W.G. パゴニス William G. Pagonis

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NATO正面に展開するアメリカ軍主力の装備は正直80年代中期まで褒められたもんではありませんでした。
ワルシャワ条約機構軍(WTO)、その中核となるソ連のOMG(作戦機動グループ=第1悌団)を食い止める手だけは核ぐらいしかなく、その核を使えなくさせるためのOMGの無停止前進攻撃をどう食い止めるか、あまりいいプランも無かったわけですから。

アメリカにとって運が良かったとすれば、シナイ半島でイスラエルが近代戦のモデルケースを中東戦争で繰り広げていたために、新たなドクトリン、エアランドバトルが誕生するんですけどね。
で、装備も刷新したところで、湾岸戦争。上級指揮官達はベトナム戦争で辛酸なめてなお軍に留まって改革を成し遂げた面々、中堅どころはパナマ侵攻などで実績を積んで...とわりといいカンジだったんですけどね。

湾岸戦争後も混乱は続いているわけです。

少ないリソースで最大限の効果をあげるべく、通信・探査技術に重きをおいたRMAも、最適再配置のみに特化した感はぬぐえず、イラク戦争後の占領統治のgdgdさはいわずもがな。結局蓋をあけてみれば、当初軍上層部が要求していた兵員数と同じ規模になってしまったというオチ付です。

そんな中、イラク戦争からアフガンにいたる戦いの中で国防費は右肩上がりで際限なくあがり、国内部はガタガタ。退任されたゲーツ国防長官が引き締めにかかっていましたけど、WW2後がそうであったように急速な軍縮は各地において面倒事を引き起こしますから、注意深く行う必要がある。
その一方で軍装備品の更新は(色々な理由で)遅れ気味、予算は超過気味。色々なプロジェクトがキャンセルされたりしています。

アメリカはそれでも組織として改変しようと喘いでいますが、そういうことを考えてつつ組織論を考えると色々と興味深いですよね。



#Twitterは諸刃の刃だぜーっ?
最近、色々とサービス関係が多くて自分の中では、Twitter>Blog>FaceBook & Google+>mixiみたいなカンジになっちゃっているのがあれなんですが、なんとかやっています。

Twitterでは思わぬ方からダイレクトメッセージもらったり、RTもらったりヒヤヒヤすることなんですが、しかし何ですね、ソーシャルサービスは地雷の嵐ですから、気をつけないといけませんよ。皆様。

個人のサイトが開設されだしてから、Blogを経由してMixiを途中バイパスしてTwitter全盛になりつつありますが、色々「これはちょっとなぁ」という出来事に出会うケースが多々あるような気もしています。今まで一応は評価していた作家諸兄、あるいは評論家の方々の言説を呼んで、うわーっと思うことしきりなんですけどね、まぁ、作品と人格と思想はべつものですよ...。