映画『はやぶさ』公式サイト
10日が映画1000円ということもあり、時間をつぶすこともあり何を見ようかうつらと考えたあげくこの作品をチョイス。Twitterの宇宙系TLでわりと評判も良いのも後押し。本当は「とある飛行士の追憶」「モテキ」「探偵はBARにいる」と色々となやんだのだけれどね。
さてさて、基本的にあちこちで言われていることなんだけど、糸川教授のペンシルロケットからの系譜、「のぞみ」の苦闘とその結末、そして「はやぶさ」(MUSES-C)の長期にわたるプロジェクトに携わる科学者、エンジニアの人生をうまくまとめていると思う。
悪戦苦闘っぷりの中のエピソードをかなり整理しているので、個人的な激燃えエピソードである、「イトカワへのランディングをシミュレート&操作するためのソフトを極僅かな期間で作った凄腕企業スタッフ」とか、「フライホイールも1つだけ。スラスター推力もない。そこで三軸制御するのに太陽光を使ったアクロバティック姿勢制御」とか、「蓄電するためのエンジニアとの協議」とかそういうくだりは整理。まぁ、素人さん向けとか何がすごいか説明するのが大変なのでまぁ、いいんじゃないかなぁ。マニア向けならなんとかなるしさ。そこらへんはスルーでいいかな、と。
小ネタも色々あって、例えば、M-V打ち上げまでの漁業関係者との酒飲み話とか、中和神社のくだりとか、プロジェクトを存続させるための川口プロマネ、もとい、川淵プロマネ(佐野史郎がクリソツすぎてもう!)のトリックというか希望的位置づけとか、ポットにお湯を注ぐシーンとか、リポD山積みとか、まぁ、ウマく話を整理しているなーと。あと、退職される教授、亡くなられる関係者のエピソードもちゃんと挿入しているので、宇宙開発が息の長いプロジェクトだってことがよくわかるんじゃないかなぁ。
あと登場人物も名前を一部変えてるんだけど、極力似た俳優さんをあててるので「うわ、似てる!」とか思いつつニヤニヤしつつ見てました。
ただ、目についてアイタタタと思ったのは、登場人物、とくに竹内結子の眼鏡っ子スタイル...じゃなくて! 彼女演じる主人公(水沢恵)のオタ系コミュニケーション能力の演技。もうね、ありがち系オタ系コミュ障害を思わせるような仕草で、痛い、痛すぎるよ!と思いつつ見てもいたり。
正直、ラストの教育とか命云々の高説は蛇足だよねー。あそこは博士になった水沢ら若手のスタッフたちが新しいプロジェクト、はやぶさ2でもはやぶさMk2でもいいんだけど、それに携わっていくんだ。というシーンがはいってくれたほうが個人的には好みかな。
まぁ、あとはですね、パラボナアンテナLOVEでもありThinkpadラブな映画でした(笑) なので個人的にはかなり満足です。
0 件のコメント:
コメントを投稿