良く見ると札幌書店組合による、「中学生はこれを読め500選」というわけで、「キノの旅」とかに手製の帯がかかっている・・・むむむ?
早速その500選のリストを見てみるが・・・、これはなんつーか、その・・・大丈夫か? いきなり500は無いだろう。
せめてもっと数を絞ってピンポイントにすべきだ。もしくは選者を絞っておくほうがいい。
リストをザッとみたが、自分が読んだのって15冊もないなぁ、えらく偏ってるぞ、考えてみると(でもキノの旅はリストには無いんだが・・・)。
自分自身、正直なことを書くと中学生まではあまり本を読むことはなかった。どちらかと言えばマンガ好きだったし、白土三平のカムイ外伝を子供時分に読んで、あまりの暗さにしばらく時代劇ものにアレルギーを持ってしまったこととか、そんなぐらいだったのだ。ようやく中学生の後半になって朝日ソノラマに手を出したあたりで、笹本先生の「妖精作戦」(Amazon、bk1で確認したら絶版かよ・・・)のあまりの奇想天外さと"終わらない学園祭準備"にも似たあの雰囲気を楽しみ、あのビターテイストのエンディングに打ちのめされていたっけ。
ともかく、教育的雰囲気がぷんぷんしてお勧めしかねる作品もある(同時に「そうこなくっちゃ!」という作品もあることはあったのだが)。よし、決めた。自分が中学生の自分に勧めるための本を選ぼう。とびっきりの趣味に傾いた本を、だ。現時点で10冊を選んだら、何を選ぶか、というのもある。近年に出版された本で入手しやすく、なおかつ固めの本を選んでみよう。とりあえず、まじめな10冊、その前半として。
1.「エンデュアランス号漂流」アルフレッド・ランシング著
エンデュアランス号漂流
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アルフレッド ランシング Alfred Lansing 山本 光伸
新潮社 (2001/06)
売り上げランキング: 21,647
通常2~3日以内に発送
新潮社 (2001/06)
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おすすめ度の平均: 
とびっきりのノンフィクションで、なおかつ冒険であり、苦難と苦闘の物語。いつぞやBSでドラマが放送されていたが、文章だって捨てがたい。真夏に冷たい気分に陥らせてくれるが、いかなる苦難もリーダーとチームの不屈の意思で乗り越えることが可能であることを示した良作。ついでに言うなら南極遠征の隊員募集の文章は冒険心をあおってくれる。
2.「アポロ13」ジム・ラベル著
ジム・ラベル ジェフリー・クルーガー 河合 裕
新潮社 (1995/06)
売り上げランキング: 99,938
在庫切れ
新潮社 (1995/06)
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おすすめ度の平均: 
こちらもノンフィクション。偉大なる失敗の中で、地上と宇宙でのスタッフ達の苦闘が垣間見れる。実はこれもトム・ハンクスの映画のほうがいいような気もするのだが(今でもたまに見てしまう)、あえて本にしよう。
3.「ローマ人の物語」塩野 七生著
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
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塩野 七生
新潮社 (2002/05)
売り上げランキング: 3,542
通常24時間以内に発送
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おすすめ度の平均: 
ともかくこれははずせまい。読み物としても面白い。
4.「海上護衛戦」 大井 篤著
大井 篤
学習研究社 (2001/02)
売り上げランキング: 3,784
通常24時間以内に発送
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おすすめ度の平均: 
こちらも同様。夏には必ず読む。そして、大和特攻のくだりで怒りに打ち震えるもよし、呆れるもよし。
5.「フェルマーの最終定理」 サイモン・シン著
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
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サイモン シン Simon Singh 青木 薫
新潮社 (2000/01)
売り上げランキング: 3,534
通常24時間以内に発送
新潮社 (2000/01)
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おすすめ度の平均: 
大体これが500選に漏れているっていうのが何だ。「栄光無き天才たち」でガロアを知ったあたりだった中学生としては、これを読めば面白さは倍増するはずだ。
というわけで、今回はAmazletを使って本を紹介してみました。bk1が紹介されないのでちょっとつらいんですが(それまでは、自作のツールだったんですけどね)、どうでしょうか。明日あたり、残り5冊を。そして趣味編10冊を紹介していこうかと(w
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