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サッカー日本代表においてワールドカップ、アジアカップとキャプテンを務めた長谷部誠。彼が語るサッカー選手としての生き方。
多分この難局にあって、サッカー日本代表に求められる要素というのは色々あります。単純にピッチ内やそれ以外のことだけでもなく、政治的な発言もしなければいけない。
そういうとき、いまのようなとき、長谷部誠という選手がいるというありがたみを感じている人は決して少なくないはず。
歴代のキャプテンとして様々なタイプがいました。寡黙に選手を引っ張っていくもの、自らの経歴をもって畏怖させるがごとくのもの、知性をもって統率するもの、様々です。しかし、ここにきて、理性・知性・闘志・意志、高いレベルでバランスのとれた選手がチームの中心にいる。それもプレイ、精神面両方において。それが彼、長谷部誠なのだと思います。
彼自身が語るように、圧倒的な武器をもっていない。本田のようなフィジカルやパスセンス、香川のような突破とテクニック、遠藤の飄々としたプレイスタイル、そのどれとも違うが、長谷部がいることでチームの足りない面が補われ、難局にあたっては一人猛烈な勢いでボールをドリブルでゴール近くまで運んでいくシーンがアジアカップでも、その前の韓国戦でもありました。そのプレイ一つ一つに意志がある。稀有なプレイヤーとなりつつあります。
(まぁ、時々気が抜けたようなポカなパスミスが無くなればもう言うこともないのですが)
その評価は多分サッカー日本代表を見続けていた人達なら決して軽んじていることはありません。自分が安心して読むサッカージャーナリストの幾人の方々もそうですね。
(まぁ、流石に彼女と別れたあたりはプレイも少し精細を欠いていたかな。と思いますが、ここにきてかなり持ち直してきたかも。なんていうか、早いところいい奥さんができるとさらに安定するんじゃないかな。どうかな?)
そして、彼が読書家なのは前々からサッカーファンの間では有名でした。サッカー雑誌に連載までもって、気に入った文章と本を引用、紹介していましたし、スポーツ雑誌の読書のテーマにした号では表紙も飾っていたり。
で、肝心の本ですが、彼のプロのサッカー選手であるために全身全霊をそそぎ、生活バランスを守り、ジャーナリストとも適切な距離をおき、妬み嫉み、嫉妬などダークサイドな面に陥らないようにしつつ、感謝も忘れない。一人の時間を大切にする一方、若手の選手たちとも話し刺激を受けるということが丁寧に書かれています。一字一句、簡単に流さず、ちゃんとはっきりとさせてその意味と価値を明らかにしている。おまけに文章も読みやすい。ほんと、高いバランス感覚をもった稀有な人物だと思います。
色々刺激を受けるなあ。年下ではありますが、自分の中では尊敬できるいい人物だと改めて思います。
読了記録として。
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