■入院患者はいかにしてスマートフォンで暇を解消できたのか。
入院ネタですが、基本的に病状がそんなに酷くない患者さんなどにとって最大の敵は「退屈」です。安静にしなきゃならないとはいえ、最近ベットに据え置きのテレビは有料制の場合、アレコレ見ていると湯水のように金が消えていく。
で、スマートフォン、それもIS03のような国内のアリアリなスマホだったら、ワンセグ対応ですので電波状況が許せばテレビもFMも聞けます。暇だったら、オンライン小説を読んだりすることもできますし、MP3を聞くこともできます。Podcastのデータをダウンロードしてきて聞くこともできます。
画面の小ささがネックですが、ブラウザソフトによっては任意のサイズに拡大すると自動的にレイアウトしなおしてくれますから、読みやすい文字の大きさでつらつら読むという芸当が可能です。
ただ、この場合ちょっとブラウザの操作性に難ありなこともあったのですけどね。
(そういう意味ではiPadサイズのタブレットがあるといいかもしれません。スマートフォンでテザリング、あるいはWi-Fiでつなげて...というとメリットがありますから)
今回、ベットの上で「大友の姫巫女」のオンライン版を最初から再読。気分転換には「コンプリート・シャーロック・ホームズ」で読み損ねていた短編を読んでみたりとしていました。
バラエティ番組はまぁ、正直気合をいれるわけではないのでワンセグでつらつらと。
podcastでは最近ハマったザ・コレクターズの「池袋交差点24時」シーズン3の聴きそびれたのを聴いて、シーズン2を聴いてみたり。
Mp3データが公開されていますから、サイト上で聴くもよし、ダウンロードして聞くもよし、です。
国内Podcast最多ダウンロード(15万ですって!)
「池袋交差点24時」
世代的に自分の上の世代ですので、なんていうか従兄弟の兄貴たちのロクでもないトークのようですけど、ツボにはまりますw 関東圏の人だと余計にツボにはまるかもしれませんねぇ。
そんなわけで記録として。
■戦闘機は不要ですか?
最近、あるblogで、日本の航空自衛隊がF-35を選択したことについてかなり手厳しい論調で書いていました。返す刀で米空軍の変革への対応が遅いことと、戦闘機の価値喪失なども述べていましたが、さてはてどうでしょうか。
1)戦闘機の優位性は下落している?
現行のイラク、アフガン戦争では空軍、そうじて戦闘機の出番はあまり高いものではありませんでした。上空を滞空しているUAVでミサイル攻撃が出来るご時勢ですから、航空機、とくに戦闘機が有効なのか。といわれると自分も今の状態が続くのであれば、必要ないんじゃないの。と言うしかありません。
それは、「絶対的な航空優勢が確保され、戦場でのデジタル・通信・ネットワークが維持されているかぎりは」というただし書きですが。
過去10年以上にわたってアメリカ空軍、あるいはNATO諸国が加わったリビア紛争においても、当初からほぼ絶対的な航空優勢を獲得できていました。航空優勢を確保するための戦いが最後に行われたのなんて、湾岸戦争からさらに前に遡ります。
互いが同等程度の航空兵力をもち、かつ、どちらか一方の航空優勢が確立できえない場合(それは戦場、政治的、様々な状況によりますが)、そのときこそ航空兵力、戦闘機が必要となるでしょう。
無論、戦闘機が将来もその姿のままか? といわれると自分も懐疑的です。
正直、戦闘機が戦場において果たせる戦力投射能力は、機体に搭載した火器分でしかないわけですから。
将来、UCAVを随伴させて、通信妨害にも強い近接距離でのデジタル・ネットワークによる指揮攻撃...まぁ、マクロスFでいうところのルカ機+ゴーストみたいな...戦いになるんじゃないかと思うんですよ。有人戦闘機+UCAV×3が最小エレメントとなっていくかもしれませんがね。
戦闘機なんてなくても弾道ミサイルがあれば攻撃できますよね。という意見には、そりゃそうだけど、為政者にとって戦争、あるいは紛争においては「コントロールされた破壊力」が必要なのに、初手から弾道ミサイルぶち込むような状態ってのは、もはやエスカレーションを食い止める気がないシグナルですからして、「核ミサイルあるから通常兵力いりませんよね」的乱暴な意見だと思いません?
(あと、弾道ミサイルを撃ち込まなくても、スカッド、あるいはノドンといった短距離攻撃用、巡航ミサイルの迎撃といった場合も状況によっては最悪です。皮肉なことに、人の手を介在させることにより、止めることが出来る保障を証明しているのかもしれませんね)
あと、一時アメリカ海軍、空軍の新たなドクトリンかと思われたAir-Sea Battleドクトリンがいまいち形がはっきりしてこない、あまり主流になれないのか、動きが見られない状況です。確かに怪しいXプレーンX-41とかはありますので弾道飛行からの攻撃によるレスポンスタイムの向上とか狙っているのかもしれませんがね。
A2AD戦略に対抗するべく戦闘機、航空兵力がどう変化していくのかは注視していく必要はあるかもしれませんが、まぁ、だからといって戦闘機が時代遅れかっていうとねぇというのが正直な感想です。
総じて言いたいのは、過去の戦いがそうであるからして今もそうであるとは限らない。というのは、兵種・兵器もそうなんですよ、というわけです。
一例をあげれば湾岸戦争からイラク戦争にかけて戦車の価値は相対的に下落傾向でした。対戦車ヘリには対抗できないし、都市部市街戦では使えない。対戦車ミサイルをもっていればいいし、装輪装甲車があればいいや。そんな流れでした。大規模戦闘がないという観点もあったかもしれません。
ところが、イラク戦争で蓋をあけてみれば対戦車ヘリと評価が逆転。都市部市街戦でもその頑強な装甲を生かせば十分に戦えて、対戦車ミサイルにも損害は受けるものの対抗手段も持ちえた。ストライカー装甲車が、スラット装甲でぐるっと周囲をかこってみたり、戦車全廃しようとしたカナダ軍も方針転換したりしています。
MANPADSにより、その脆弱性などが指摘された対戦車ヘリに比べれば戦車の価値はまだある。と判断されているようです。これが一時的なものか、はまだわかりませんけどね。
あと、前国防長官がわりと海兵隊の任務が重複していないか。という指摘をかなり根深くしていましたが、自分はこれにもいささか懐疑的です。アメリカ海兵隊のメリットとは、まさしく陸・海・空の兵器を使える、ある種の小規模な統合軍的運用が売りなんですよ(まぁ、そうなったのには色々理由があるにしても、現状では、という意味で)。
いままでアメリカの戦いがそうであるからといって、統合軍的運用が陸軍・海軍・空軍でそもそも果たせるのなら海兵隊が発生しなかった理由を考えると...ねぇ。
あと、大体にして、戦いは戦場に最後に歩兵が立ってきまるんです。ということは、海水でブーツを濡らして上陸する兵力はどうしたって必要なのにね。たまたま今、そういうケースがないだけで、蓋然性がないとのことで海兵隊の役割がなくなるわけではありません。
(無論、前国防長官はそういうことを踏まえつつ、組織改革を促した。という捉え方は当然ありだと思います)
ただ、戦艦のケースを紐解くまでもなく、いずれは費用対効果で採算がとれなくなった兵器は消えていくのも当然です。ただ、その流れはまだゆるやかなものじゃないかなぁとは思いますが。次にそうなるのは空母のような気もしますがねぇ・・・。
あと、これは次の話にもつながります。
2)F-35は空軍、ひいてはアメリカ軍の脚を引っ張るお荷物プロジェクトなのか。
大体、アメリカのここ最近のプロジェクトってgdgdっぷりがひどいときがあって、新しいプロジェクトを議会に承認してもらうためにアレやコレや大風呂敷広げてハードル上げまくって失敗。というケースが多々ありましてね。大風呂敷上げなきゃいいのに...。
最近、アメリカでのビックプロジェクトが頓挫している理由のひとつにシステムプログラムの相対的な難しさが天文学的に上昇しているから、という意見もありますが、どうでしょうか。
F-22が(かかった予算はともかく)、わりと短期間で成功...まぁ、最近トラブルはあるのは確かですが...見ていると、あまりアレもコレもと欲張らず、一つのターゲットに絞った機体であとは運用面とか、ミニマムな装備を組み合わせたほうがいいんじゃないの。っていう気もするんですが...。
ただ、これはアメリカも日本もそうなんですが、公的機関に導入するシステムはどうしても鈍重で規模が大きくなりがちな側面がありますしね。
F-35も、日本のC-2/P-1プロジェクトと同様に部品共通化を目指していたレベルなんですが、もう少し後退しても良かったのかもしれませんよねぇ。どこまで遅延するのでしょうか。
ただ、最近いろいろと明るいニュースも聞こえてきていますから、この問題はもう少しはっきりするまで保留にしておいてもいいかもしれませんね。
3)航空自衛隊は変化に乏しいのか。
悩ましいけど、日本のような戦略情勢下にあるような国、世界のどこにもないんですよ。
・潜在的敵対国家が近傍に存在し、空間の余裕がない。近い政治形態をもっているはずの国は感情的な理由とかいろいろな理由からさほどあてにならず、あげくにこちらを仮想敵国として考えているフシがある...(大概にしておけよ、といいたい気持ちですが)。もう一つ、わりと国民感情的には理解しあえる立場でも、潜在的敵対国家のおかげで表立って友好になれない不運な国もあるわけで...欧州ほど上手くはいかないですよね。
・憲法の縛りなどなどの理由で先制攻撃は(ほぼ)認められていない。実際やる気になれば出来るという解釈はあるようですが、装備も国民感情も許さないでしょうねぇ。ついでに軍備の拡張は色々な理由、財政、人手、その他いろいろの面からも厳しい。
以上のような立場から戦略的に負けた時点からのスタートであり、基本的には劣勢の立場での守勢をいかに続けるか。というマゾ的な対応が求められるんですよ。おいおい、これでどうしろよ。といいたい気持ちもよくわかる。
せめて航空基地の対弾道ミサイルとか爆撃対策のために...と思わないわけでもありませんが、航空基地にミサイル攻撃を受ける事態っていうのは、どう考えても日本の状況からしてみると、市街地にだって損害は出る。ではその中で継戦能力をどう維持すべきかっていうのは...な、悩ましい...。いっそ、航空兵力をどうみたって採算合わないような地方につくられている飛行場に展開させるぐらいかなあ。
(弾道ミサイルが飛んでるケースで、日本政府首脳部の心が折れずなお継戦を選択できるのかっていう疑問もぬぐいきれないところが悲しいところ。これは国民にもいえますが)
まぁつらつらと書いてみましたけど、センセーショナルな書き方をすれば確かにわかりやすいけれど、現実は多々ありましてそうそう簡単に事はすすまないのだよ。ということがある自分のぼやきでした汗;;;
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