2019年7月7日日曜日

マインドマップで語る物語の物語 についての所感メモとして





ツイートの引用ばかりなのですが、週末に冬コミで既刊・新刊を買い求めた「マインドマップで読む物語の物語」1~3を読みふけっていたのです。
(以後『MMで読む物語の物語』とします)
実はこの本を買うのも冬コミの目的の一つでしたので。BOOTHで通販あっという間に品切れなんだもんなーっ!(苦笑)

で、ですね、この物語、ガキの頃から日本に暮らして、アニメとか漫画読んで呑気に暮らしているオヤジ(自分)とかなら腑に落ちること絶対の話なんですが、これからの若い子、10代、20代でクリエイターとか漫画書きたい、それもロボットモノで!とかよしゃーいいイバラの道を歩みたい人は是非読んでおけと勧めたい。

これには戦後、日本のクリエイター達が悪戦苦闘して紡いできた物語たちを一気通貫、がちっと俯瞰して語ろうなんていう、本邦でも中々ない試みがなされているのですから、読まねば損です。

こういう物語を通史として語るっていうアプローチは(すくなくとも自分の観測範囲としては)今までに無いものです。これ、語ろうとすると結構難しいって思うんですよ。

自分もつい最近、佐藤大輔著「征途」を舞台に日本の戦後史をいじくり倒して、分断した日本で何が起きたのか、「征途」で描かれた事象を導くためにどうしたらいい?と資料を読みふけっていて、さぁとキーを叩くときに感じた歴史を語るという難しさが出てきます。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。 世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」
方丈記の言葉、学校で習いますよね、まんま、コレです。

歴史は一本道ではなくて、色々な出来事が起きた波紋がそれぞれ干渉して打ち消して合体して作られるので、「AがBしたからCになった」なんて単純なことにはならない。
「AがBでCした結果、DがEでFした結果が、相互に時間差で混ざり合い、影響し合い、そしてGという結果として現れてくる」という出来事はあるわけです。

というわけで、お勧めです。はい。


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