サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い | |
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2006年W杯予選から日本代表遠征に帯同して選手たちに料理を提供している専属シェフが書いた本。なんてニッチ。なんて面白い。と読んでみたり。
アテネオリンピック予選で、中東遠征した日本代表選手がバタバタと原因不明の腹痛で倒れるという、「ああ中東ならやりかねないね(疑惑)」というのがありまして、そういうのが契機だったそうですね。
まぁ、裏では1998年に念願かなって設立されたJヴィレッジに、ちょうど筆者がシェフとして働き出していたため可能になったような気がしないでもないですが。
ともかく、それ以降代表監督が変わろうとも常に海外遠征に帯同し、選手達に食事を提供したシェフが語る代表チームの舞台裏がかいまみえて面白いですよ。
例えば、ある中心だった選手。筆者と親しい関係になってアレコレと海外事情を説明するだけでなく、ホテルの厨房に顔を出して、一人で遠征先ホテルのコック達と協力しなければならない筆者のサポートをしていたりと予想外と言っては失礼だけど気の利いた行動をしていたりしています。
代表チーム・スタッフ達も暖かく安全な食事を提供する筆者のために、チームエンブレムが描かれたコック服をプレゼントしたりと、色々な逸話が明かされます。
で、その筆者は震災の影響でJヴィレッジを離れ、東京に避難しているとか。
そんな震災とJヴィレッジの現状は、この本でわかることができます。
サッカー批評(51) (双葉社スーパームック) | |
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地震前までのJヴィレッジの地域との関係、そして地震直後、Jヴィレッジ職員・宿泊客による対応から、避難地域指定による避難。食材・寝具提供。その後、原発事故の自衛隊・東電の拠点化。そして雇用パート、職員のその後...。
東京電力が責任をもって現状復帰させる。という話らしいですが、いつ復帰するかわからない今はやいところ代替設備とかを準備できるといいのですが。
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