2006年3月14日火曜日

俺が近所の公園でリフティングしていたら/矢田 容生

俺が近所の公園でリフティングしていたら俺が近所の公園でリフティングしていたら
矢田 容生

小学館 2006-03
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才能ある高校生が、一人の天才サッカー選手に公園で出会い、いいようにあしらわれる。次の日、クラスに現れたのはその、サッカー選手。ちょっと違うのは、その天才サッカー選手は女の子だということだった・・・。そしてその天才サッカー選手と出会うことで、彼のサッカーに対するセンスは開花していく・・・。

2chの局所で有名だったサッカー小説が大幅改稿の上、出版。「電車男より泣ける」とオビはあるが、泣けるのはきっとよほどのサッカーバカでないと泣けないだろうなぁ。日本代表、ユース代表の選手が実名参加(ちなみに相手国の選手も実名参加)(w。指導者や協会関係者、マスコミなどはちょっと名前を変えているだけでモデルはサッカーに詳しい人なら一発でわかる。

ほぼ同世代だから、この人もきっとあの広島、ドーハ、シャーアラーム、ジョホールバル、ワールドユース、そして雨の宮城とここ十年あまりの日本サッカーの節目を見届けてきたのだろう。サッカー選手にとって何が大切か、そのくだりには自分も同意してしまうぐらいシンパシーを勝手に感じてしまう。

サッカー好きなら読んでみるべし。これは青臭いかもしれないサッカー青春小説であり、そしてサッカー好きなら夢に思う日本代表の姿なのだ。願わくばドイツ大会、作中のような胃の痛いシチュエーションに追い込まれないことを切に願うが(w

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