2007年5月25日金曜日

サハリン争奪戦(上/下) / 大石英司

サハリン争奪戦 上 (1)
サハリン争奪戦 上 (1)大石 英司

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サハリン争奪戦 下 (3)
サハリン争奪戦 下 (3)大石 英司

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未曾有の資源開発ブームに揺れるサハリン。その北部にあるプラントに向かうのは御馴染み、日本陸上自衛隊特殊部隊"サイレント・コア"…だけれど、今回はなんといきなり音無隊長ご本人がお供一人だけを連れて出馬。現地を仕切るロシア軍指揮官、開発会社、地元のチンピラ、あやしげな日本人、伝説的兵士などなど、様々な人物が入り乱れて、さぁどうなる・・・っていうか、まだ上巻して読んでません!(涙)

しかし、いつも思うんですが大石センセ、そのネタの速さは一体・・・って思いますね。長編シリーズだった「環太平洋戦争」シリーズもいち早く東ティモールのネタとか、RMAネタで攻めたかと思えば、原油価格高騰ネタやら、もう先走っています。
で、今回もサハリン、特にロシアのエネルギー関係会社である「ガスプロム」が出てきて、うわっと思ってみたり。この「ガスプロム」とんでもないです。「本当の企業価値」@債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら でも取り上げられてますが、世界企業の資産価値総額にして10位、なんとウォルマート、トヨタ、につぐ資産規模(1963億ドル!)。しかし、ロシア企業ということもあって、その実情はさっぱりうかがい知れず・・・というところ。

ロシア極東地域は、今資源開発により一時期の停滞を打破しようとしています。昔、日本の援助が受けられるなら・・・という姿勢だったサハリン(樺太)、北方領土は今やロシア資本の開発により態度が急変しているのが北海道のニュースでも伺えます。とはいえ、ロシアのカントリー・リスクは中国と同じぐらいあって(サハリン2の問題などなど)、結構なホットスポットになりそうな予感でもあります。

そんなわけで、えらく時事ネタ強しな今回の話。どうなることやら・・・ちゃんとした感想は読んでからのちほど、ということで・・・。



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