2007年8月13日月曜日

ガンパレード・マーチ山口防衛戦 3 / 榊 涼介

ガンパレード・マーチ山口防衛戦 3 (3) (電撃文庫 J 17-17)ガンパレード・マーチ山口防衛戦 3 (3) (電撃文庫 J 17-17)
榊 涼介

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榊ガンパレ世界、山口(ちょっと範疇が広くなりましたが)防衛線も佳境に。
いままでにない人型戦車と一般兵科の諸兵科連合により、驚異的な戦闘能力を発揮している善行戦闘団だったが、まんまと敵の意図に釣られて、防府市近郊で遊兵化する羽目に。敵幻獣達の意図は、広島の前に立ちふさがる岩国の最終防衛線だった。
その岩国では兵士たちが無数に構築された陣地に立てこもり必死に防衛を続けているが、多勢に無勢、じりじりとその戦線は押し込まれつつあった。一方、敵の意図に気がついた善行戦闘団は、岩国へ向けて転進を開始する。無論、先頭は5121小隊。だが、新型機に乗り換えた厚志の様子が・・・そのとき、幻獣達の次なる手が・・・!

と、言うわけで、榊ガンパレに最初から付き合っている自分としてはとうとう(九州撤退戦からとはいえ)脇キャラが・・・という状況がショックをうけたりしていますが。なんていうか、キャラ立ちすぎだ! もう、この話でいいから5121小隊以外の面子を出してゲームを出してくれれば買うぞwなんていう気分になるぐらい、気合の入ったキャラばかりです。大体、とうとうイラストで合田少尉まで出る始末。っていうかその設定卑怯、卑怯すぎますよ・・・。

この作品、ちゃんとよく練られているな。というのは、決して補給を疎かにしない(というか、戦線の崩壊が補給や連絡の途絶から発生するということをこまめに描写している)点、そして、戦闘で疲弊していく兵士たちをよく描写している点でしょう。もう、主役は5121小隊だけではなくて、紅陵女子α戦車小隊(モコス小隊)や、合田小隊、島村小隊だといってもいい。

今回、善行戦闘団が相手陽動にのって、拘束されてしまう・・・というケースも致し方ない。敵主攻撃兵力を拘束して、後方を迂回(この場合は多方面からの浸透)し、要所を制圧して、主攻撃兵力を遊兵化させる。というのは、作戦指揮の常道でもある。
この場合戦闘序列でいえば、善行戦闘団、岩国防衛の荒波大佐の上に芝村があるので、ここは上から伝達が降りてこないと致し方ない点もある。無論、山口戦線におけるフリーハンドは善行戦闘団に与えられているので、その点では・・・ではあるが、といろいろとこういう創造を書き出させるぐらい面白い話なのです、これは。

あと、どうなるのよ、いったい? ってなところで幕切れなので、はやいところ続きを出していただけないかとwww


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