2010年7月26日月曜日

20100726のメモ。最近のネット・ノベルとか。

えーっと、ニコマス上半期まとめですが、テキストファイルがロストしてしまった(涙;なので今書き直してます。今月中っていうかあと1週間ぐらいのうちにもう一度書き直します...。

#最近のネット・ノベル
「魔王勇者」だけではなく「ログ・ホライズン」の影響なのか、最近色々とネット小説を読んでもいます。
魔法科高校の劣等生」がわりと評判なのですが、確かにこれはウケがいいかも。てんこ盛りの設定と中ニマインド全開のネーミング(いや、褒めてますよ!)。主人公が無双すぎるっていうか、古式ゆかしいソノラマ・菊池秀行系というか。「魔界都市新宿」(わ、古っ!)が好きな人ならいいかもしれません。
読んでても胸がいっぱいになるブラコン・シスコン描写に我慢することが肝要ですが(笑)

とはいえ、最近「笑」と共に語られる中二マインドですが、物語を語る上で必要不可欠な能力なんですよ! 笑うな、そこ!って感じですが。良くある中二マインド的なモノとしては無駄に詳細な世界設定と、無双な主人公のその理由とか、"二つ名"が多いとかありますけど、"二つ名"っていったら、つい最近映画とかドラマになった「チーム・バチスタの栄光」のシリーズなんて、もう、あれ、白鳥が女の子とかだったら電撃あたりで出してもOKな展開だと思うのは自分だけでしょうか(いや、映画は田口が女性になってたんだっけ?)。
良い物語を作り出すのに中二マインドは必要不可欠ですが、中二マインドに振り回されないだけの能力もまた必要なのです。さぁ、ニーチェの言葉通り深淵を覗くものはその暗さに心とらわれないようにしないとね。

さて個人的に、HOTD(学園黙示録 HighSchool Of The Dead)の原作者でもある佐藤大輔氏の近況を聞くたびに「あ、あの、三州公の突撃はいつ終わるのでありますか?」「RSBCは!? パナマ運河の死闘は!?」とか言いたい人にお勧めなのが、以下のシリーズ。
大友の姫巫女」と、その続編の「大友の姫巫女 南海死闘編」。
舞台は九州、タイトル通り、大友義鎮の非嫡出子、ま、ぶっちゃけ神様とやっちゃって出来た女子として生まれた珠姫。実は現代の知識をもったまま戦国時代に放り込まれたのですが...という話ですが、これでもかというほどビッチwっぷりで確かにこれはビッチ姫といわれるのも無理はないが...18禁ワードが後半になるにつれ飛び交いますのでそういうのに耐性がある人にはお勧めです。

戦国時代でもチート集団がゴロゴロいる九州界隈を舞台に繰り広げられる「嫌な日本」のお話。
珠姫のチート知識(と神力)により近代化に拍車がかかる大友家と九州北部。虎視眈々とちょっかいをかける毛利。当然戦国ど真ん中なので、織田信長や松永"ボンバーマン"久秀も京都付近で大暴れ。九州南部にはあのモンスター一族、島津家が九州統一の野望を果たすべく北上の機会をうかがう。
珠姫がこれほどまでに大友家の近代化、増強に心を砕くのは一重に家臣の多くを失い衰退のきっかけとなった島津との「耳川の戦い」を回避するため。
ところが、なんだかんだと理由を付けて色街の管理者になった珠姫による遊女の高級娼婦ブランド化が予想もしないところで大影響。さてはて、九州を舞台に世界を揺るがす戦いにまで...というのがザッとしたお話。
小ネタに佐藤大輔氏の作品を知っている人ならクスリと笑う、
 南北に日本が分かれた世界のペルシャ湾で沈んだ空母ミッドウェイに乗艦していたリチャード・バーグ中佐の言葉をパクルならば、
「敗走時における六分三十秒。
 永遠に等しいじゃないか!」

ってなくだりでヤン×ーニなネタをかましたりするぐたりもあるようにオタ系ネタも縦横無尽に飛び交いますが、それだけではなく、北九州での経済波及効果がバタフライ効果を及ぼし、(もはや作者自身も語るように制御も想像もつかないほど)世界を揺るがす羽目になったところで第1部が終わり、第2部はエピソードだけを抜粋した形となっていますが、確かにそうするしかないだろうなぁ。
(だって、極東アジアの片隅での戦乱と繁栄が海洋国家スペインと没落しつつあるヴェネチアと勃興しつつあるオスマン・トルコに影響を及ぼすまで考えていたら頭が沸騰しそうですよね)

あとこの話を読みながら思ったのは自分の地理感覚の無さ。九州方面を舞台にした話となると榊ガンパレの「九州撤退」「九州奪還」モノがあるのですが...。ちょっと地理感覚があいまいなので読みながら都度、GoogleMapをチェックしたり。第2部冒頭にリンクがありますが、この物語の主要地などがGoodleMapにチェックされていますので助かりました。
どうしても自分の戦国知識は当時の京都中心までしかないんだよなぁとは、ニコマス架空戦記の西国武将を見ても「?」と思うところだったりするのですが、上記の作品を読んでから色々中国・九州の戦国武将を見ていると「なにこの人外な面子は?」とか思いますね、いや、ほんと「ドリフターズ」じゃないけどそりゃチートっていうかモンスターだよねぇ...>島津一族とその家来たち。

というわけでお勧めネタでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿