対馬奪還戦争 2 (C・Novels 34-76) | |
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海保が巻き込まれたトラブルにより日韓感情は激化。間が悪く竹島に何者かの攻撃がしかけられ、韓国軍の一部主導により対馬に空挺部隊が投入。対馬に展開する陸海空の自衛隊は初期の交戦をあきらめ、山岳地帯に潜伏、遅滞作戦行動に移る。韓国軍の第二上陸部隊として海兵隊が対馬北部への上陸を果たそうとするが、自衛隊は粘着的な抵抗を開始。韓国軍に手痛い損害を与えつづける。
自衛隊は本格的反抗作戦を取るべく艦隊を集結させ奪還作戦を開始する、が、損害に喘ぐ韓国軍も兵員輸送に奇抜なアイデアを持ち出す...。
というわけで、対馬をめぐる自衛隊と韓国の戦い。ま、なんですか、ちょっとそりゃ反則だろうって兵器が出るのはいつものことですが、NLOSは余計なんじゃ...。これ、自衛隊が導入するメリットあるかなぁ...。島嶼防衛にあちこちに埋没セットするっていうなら、それはそれでイケるアイデア(何しろ引越し用コンテナサイズですが)だと思うけど、司令車両はどこにあるんだろう。作中ではサイレントコアの隊員たちが発射指示を出してたらどこからともなく...というノリだったんですがね。
多分、ディスカバリーチャンネルのアレでも見たのかなぁ。あれを持ち出さないで戦うほうが何かとイーブンのような気も(ま、サイレントコアを持ち出す時点でアレなんですが)。
で、自衛隊の反撃ですが、どうも全力反撃ではない様子。まともに考えれば数度の飽和攻撃で韓国海軍の水上部隊を殲滅できるはずだけど、あまり勝ちたくないというか今後のことを踏まえると全滅させてもね...といういささか不順な心もあるご様子。
正直そんなことは政治が考えるレベルで自衛官は粛々と任せられた任務を忠実にこなすべき...とは思うけれど大石作品世界ではどこまでいっても外務省(あるいは官僚)のボンクラっぷりに現場の隊員たちが振り回されるという世界なので、自衛隊指揮官もある程度の政治的判断をするようなないような...。あと斜陽の日本を象徴するようなあちこちのシーンもありますね。
ああそう、致命的な失敗(ある兵装のミス)に関してはぬるくスルーするのがいいんじゃないかなぁ。細かく突っ込みるのはマニアの悦楽ではあるんですけどねw
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