意外や意外、書いてるの改めてみたら軍ネタ満載でやんの汗;; 駄法螺と思ってください。
#DEX、LCS、海自の未来は?
Twitterとかそのスジのblogで、LCS(沿海域戦闘艦)、そしてそれを意識して日本が建造しようとしているDEX(DE...護衛艦、主に地方部隊向け、海外ですとフリゲート艦扱いの後継)について色々と取り上げられてましたが、まぁ、自分もそうなるだろうと思っていた、『はやぶさ型(ミサイル艇 1000t)より大きくて、あぶくま型(現行DE 2000t)より小さいぐらい?』と思っていた艦艇ですね。これ、400億でできるんでしょうか。装備はある程度現行護衛艦からのおさがりとかを覚悟するにしても、数隻程度はフル性能でほしいですよね。あげくモノハル(単一船体)で40ktはちょっと色々ハードルが高い。
ただ、アレもコレもと欲張るよりはいっそバッサリ割り切ったほうが自分もいいとは思います。
アレもコレもと欲張り、パッケージ装備なんてやらかして頓挫してるLCS見ていると、防空能力はESSMよりもっと短いレンジのシースパローでもいいかもしれない。CIWSは1基程度。レーダーは高いマストに設置できるわけではないですから限定的、センサーは単艦に頼るのではなく僚艦やAWACS/UASとかの上空センサーとのリンクでもいいかもしれない。ほしいのは、1に高速に進出する能力、2に同程度艦艇が脅威に思える程度の砲火力とSSMミサイル。エリア防空は、後方からおっとりがたなで進出するであろう海自のナンバーフリートにまかせる。
(でも、それなら海保と似たりよったりだよね、とか思うけどさ...)
今のはやぶさ型ミサイル艇だと、長距離進出とかが難しいですから、せめて乗員60から80名、佐世保なら沖縄まで一気に、とか、沖縄から係争地域まで、とかそういう小回りの利くコルヴェット的な代物が求められているんじゃないの、と思います。
軍事研究のLCSの記事は、記事執筆者でアレコレとTwitterで飛び交ってましたが、手厳しい内容の記事ではあります。大体、LCSの前にコンセプトにあがっていたストリート・ファイター・コンセプトからしてみるとかなりリッチなシステムになっちゃって、というのが正直な感想で、どうしてアレもコレも欲張ってあぶはち取らずになっちゃうのかなぁという感想が拭えません。
日本には日本で求めれてるものがあるので、そこらへん予算との兼ね合いでちゃんと作っていただければいいのですが。妙なところで保守的な癖にトンチキなことやりたがる海自なんでヒヤヒヤですが。
#いままでのことで、これからのことを占うことのむずかしさ。
Twitterで書きそこねたことをちょっと備忘録的に書いておこうかと。
つらつらと中国が開発しているという空母キラーこと、対艦弾道弾ってどれだけ有効的なんだろう、そして対抗手段はあるのだろうか。ということを考えてみて、
1) どこを艦隊が航行しているのか索敵する能力はあるのだろうか。2) 目標位置を確認して発射したとして到達地点まで正しく、どれだけの弾頭ミサイルを投入すればいいのだろうか、またそれは数回行えるのだろうか。3) 対抗手段にどう対抗するのか?
がミソかなぁと考えていたのです。
たとえば衛星で察知すれば、と簡単に考えますが、衛星とて万能ではありません。常に見たいエリアの上空を通るわけじゃない。
まぁ、ここは理想的に考えて、ボトム警戒している中国側潜水艦がアメリカ空母打撃群を確認できたとして、浮上、通信ができた...としましょうか。位置を察知するのにステルスUAVという方法もありますか(どうやって位置を突き止めて、それが空母打撃群であるかを察知するのか、という点にはかなりハードルがあると思うんだけどね...)
次に中国本土の司令部がこれを受信、大陸にある弾道ミサイルを発射したとしましょう。
アメリカ軍のDSP衛星がこれを察知。大体30分もかからない猶予時間にどれだけアメリカ空母打撃群側が対応をとるでしょうか。とれるでしょうか。DF-21で2000km前後の射程だから、弾道弾のスピード考えると実際にとれるリアルクションタイムは察知から30分もないでしょうね。
大石先生の最新作「米中戦争」では、アメリカ軍の防衛手段が(おそらく想像こみで)描かれていましたが、1) イージス艦数隻によるジャマー展開(おそらく空中散布型?)、2) 航空機による迎撃ミサイルとかでしたね。実際はこれに近いような展開になるでしょう。あるいはイージス艦数隻を中心とした防空ピケットが空母打撃群より前方に進出してミッドコースフェイズで迎撃するかもしれませぬ。
で、ここから先は自分の想像なんですが、どうもこの手の艦艇向け弾道ミサイルってダイレクトヒットを想定しているようで、先の「米中戦争」ではMIRVばりに複数弾頭に展開、それぞれ速度差とかつけて突入攻撃をしかけてましたが、自分は別にダイレクトヒットで撃沈、みたいなのは狙う必要ないんじゃない、とここ数日考えてました。
MIRVみたいな多弾頭は必須といえど、誘導などさほど考えずある程度の高度まで高速に突入。その後架空戦記的鉄板ネタである昔の三式弾ではなくとも榴散弾的なもので、広範囲に破片、あるいは弾をばらまいて、空母甲板、あるいはイージス艦のセンサー、通信関係などを殺しにかかるのが妥当なんじゃないの? という気がするわけですよ。つまり目と耳を殺すだけです。
艦をダイレクトヒットで撃沈なんて目指すから話がややこしくなるし、超音速でどう誘導するつもりさ?というのが疑念になってましたが、誘導なんてせいぜいCEP(半数必中界)300~400mでしょうから、そこらへん割り切ってもいいんじゃないの、と思うのです。
ま、鉄の雨降らして、どれだけセンサー群を殺せるかは色々と思案のしどころでしょう。巡航ミサイルの飽和攻撃するならチャフとか欺瞞装置でもいいかもしれません。そこで巡航ミサイルの飽和攻撃が出来ればOKでしょう。それでなくとも接近拒否は可能になります。ただ、巡航ミサイル発射母機が安穏と空母打撃群まで近づけることができれば、ですが。(あと、その欺瞞にも関わらずターゲットを確定させることができれば、ですか)
一方、アメリカ軍はどうするでしょうか。
まず空母が最大速度で退避パターンをとったとしても最大30kt超ですから、発射されたあとの回避は難しい。やったほうがいいのは当然ですが。あとできるかぎり空母に襲来するミサイルを叩き落とすのが望ましい。MIRVで分裂される前、ミッドコースで撃破するのがいいのか。ちょっと難しいかもしれない。
とはいえ、アメリカ側も手がないのか、と言われるとそうでもない。何しろ日本じゃ10隻もないイージス艦があちらには大量にあるんですから。イージス艦数隻をコアにした前衛を空母打撃群前方に展開させておけばいい。前方スクリーンをはって中国の潜水艦、UAVの接近そのものを排除しつつ突入すればいい。また電子的なデコイも容易しとけばいいでしょう。中国軍側に目標海域の設定を指せなければDF-21であっても数発程度、損害は許容できるかと思います。
まぁ難しい話ではありますが。
とまぁ、ここまで考えて、大体空母がDF-21のレンジに突入することもあるまい、とは考えているんですけどね。接近拒否(A2D2)されたってストライクパッケージの侵入までは排除できまい、とは思うんですが...。
#戦闘機は不要なの? それとも?
最近、幾度目かの戦闘機不要論を目にしていたりしています。F-35の開発遅延とかグダグダが多分理由の一つじゃないかなぁとか思います。弾道弾防衛とか滑走路やられたらアウトじゃない、UAS(旧UAV)あるし、というのは理由としてはなるほどと頷けるのですが、それですべてが説明できるわけでもありません。
UASが活躍できたのは、ここ十年あまり米国の相手がそれほど濃密なセンサー、防空陣地ではなかったことでしかない。それにしたって、誤爆もあるし、ビン・ラディン追跡にあまりUASが有効ではなく(それ相応の対応策も依然ネットで報じられてましたね)、UAVだって万能じゃない。
大体、米軍側の通信網を阻害できるだけの相手ではないから、そういう事態に対してUASが有効かは実証されているわけでもない。
今の戦闘機が実現化したら、エースコンバットなんてゲームが成立しませんよ。何しろ相手の後ろに回ってロックオンする必要がない。オールレンジ、オールアタック。対地攻撃も同様で、機体各所のセンサー情報を統合して、自分の真下にあっても画像データとしてチェックして攻撃が可能ときている。
無論、自分もUASの有効性は疑いがないとは思います。ただ、一つが有効だからもう一方がダメという論じ方は今いち正しくないだろうとは思っています。一つの兵種、兵器が無くなっていくのは、それ相応の理由があって、一つには代替えがきくこと、コストパフォーマンス的に著しく劣ること、が条件になります。正直、まだそこまでは至ってないだろう、というのが自分の感想です。、
かってな想像を繰り広げると、戦闘機はこれからリッチかつファットになって恐竜的進化を遂げるかもしれません。それでもMk.1アイボールセンサーを備えた、UAS運用のプラットフォームになるんじゃないの、と思ってます。高脅威目標に対しての突入を命じたり、あるいは対空ミサイル満載とかて継戦能力向上とか、プランは色々でてくるんじゃないのーと。
UASが使えとしたら、AIなどの自己判断能力が...とか、こんなところで戦闘妖精<雪風>みたいな話でてくるとは現実もすすんだな、という横道の感想もあるんですがね。
(とはいえ純然とした制空戦闘機はもうトドメさされて、いまやマルチロールという名で生き残っている状態であることも確かなんですがね)
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