金持ち父さん貧乏父さん
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ロバート キヨサキ 白根 美保子
筑摩書房 (2000/11/09)
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今更かよ!?といわれる向きもあるだろうが、マサトクさんの「gekka blog」のところで何度か取り上げられていたのと、自分でもこの手のフィナンシャル関係が真っ暗なみに知識がないので読んでみた。
いささか、どころではなく衝撃を受けた。
多分に自分も「貧乏父さん」のようなルールに従って生きていたことは否めない。
耳が痛いくだりもあれば、「そうか!?」と言いたいこともある。まぁ、感情的な反発なのかもしれないが。
どちらにしても、お金について考えることが、おそらくアメリカ以上に下品なこととして捉えられていたりするこの国の、特にエンジニア系の人達は読んでみてどういう気になるのだろうか、ちょっと考えてみた。
例えば、20代でプログラマとなり20代後半、30代前半でちょっとしたプロジェクトをまかなえるようなSEとなったとして・・・その後、どのような道をたどるのだろうか。そういうことを考えると、自分があとどれだけのスキル、どれだけの猶予、どれだけの時間があるのか、真剣に考えてしまう。昔は35歳定年説がまことしやかに言われていたが、どうも最近はそうでもないらしい。といわれつつある。しかし技術はどんどん進歩する。自分がリタイアするとき、しないとき、その時にどれだけ身体的、精神的自由をある程度約束してくれるもの――お金――をプールすることができるのだろうか。
と、まぁ心にちょっとでも疑問がわいた向きは読むべきだ、と思う。
作品中で「ラット・レース」と呼ばれる不毛な浪費をしていないだろうか。
自分にとって衝撃だったのは、本の後半、実践編の冒頭だったりする。この本では、「五つの障害」として以下のことを取り上げている。
・失うことに対する恐怖心
・悪いことばかり考えてしまう臆病さ
・忙しいことを理由に怠ける
・自分への支払い(投資)を後回しにする習慣
・無知を隠すため傲慢になる
・・・確かにね。当たり前かもしれないけれど、それは当然のごとくたちはだかっていたと思う。(そのためにフランクリン・プランナーとかを導入してマインド・セットを変えようとしているのだけれど)
この本を読んだからといって、すぐさま、株や不動産に手を出すのは愚かしいことだとは思う。ただ、この本では「考えろ、わからないことは調べろ、そして行動にうつせ」と言っているのだ。その方法の一つが株であり、不動産でしかすぎない。ひょっとしたら、ネット・オークションでかせいでもいいかもしれない(友人の一人はバイヤーじみたことをやっているが、さて、彼は結構計算強いからなぁ、収支はトントンだとは言っていたが)。
すこし前まで話題の本であるから、色々手に入るルートはあるはずだ。莫迦にせず読んでみることをオススメする。「お金持ち」になるのではなく「自由になる」と思えば、またお金に対する捕らえ方もかわるのではないかと思う。
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