GUNSLINGER GIRL 10 (10) (電撃コミックス) | |
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あちこちの書評系blogでも語られているけれど、本当にこの作者は絵がどんどん変化している。
コミティアで同人誌版を読んだときから考えて、えーともう何年だ? 考えたくも無いけどw すごい変化だなぁ。
同人誌版のような流れにはならないのかわからないけれど、話の深みがどんどん増してきた。
「社会福祉公社」の組織問題にも踏み込めるし(組織防衛とか内ゲバはちょっと語られているけどね)、この世界のイタリアの政情不安(だよねぇ、こう頻繁にテロとマフィアが暗躍していると)がどうなるかというものもある。
そんな話を投げて、義体とフラテッロの関係に焦点をあててもいい。自分はトリエラに注目していたので今回の話はまさしくトリエラとヒルシャーの関係性が一歩深みに足を踏み入れたということで、次はヒルシャーがどう変化していくのかが楽しみではあるのだけれど・・・どうなるだろうか。
二期生のペトラが出て、明示的に一期生のタイムリミットが提示されてからというもの、ジョゼとヘンリエッタ、ジャンとリコというある意味強固な関係とは違って、その出自から関係性がより深いヒルシャーとトリエラの過去をようやくトリエラは知ることなる。
終わりのある関係と、限定付きながらも獲た命にかけられた願い。それを幾ばくかでも伸ばしたいさらなる願い。トリエラは自覚して覚悟を決めた。ヒルシャーはまだ自らの願い自体に縛られているようにも見える。
こうなると、二期生のアレッサンドロとペトラのほうがまだ最初に関係性を乗り越えてしまったぶん対照的で、こういうことを描きたいがためにペトラのエピソードを入れたんだろうと思うわけですよ。
ちょっと語り足りないけど、これは追記する予定。いい話になってきましたよ。ほんと。
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