魔法使いとランデヴー (富士見ファンタジア文庫 38-24 ロケットガール 4) | |
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<かぐや>が無事地球を飛び立ったその日に。
今年の春先にアニメ化になったロケットガールの最新短編集。
本来春の予定で出るのが秋になったとのこと。 タイアップで出るときは中々タイミングが難しい。四作の中短編が入っているが、もっともボリュームのある中篇「魔法使いとランデブー」が難産だったかも。ただ、あとがきで描いているようにアニメ化のおかげで作者の中でのキャラ造形が確立する(変化する)場合もあるから一概にはいえないか。
数日前、ようやくロケットガールアニメ版を見て、勢いあまってそのまま購入。で、一気に読むことに。
初版が10年前のシリーズなのだけど、色々と先取りしたネタ(たとえば宇宙船のカプセル型回帰、スキンタイト宇宙服などなど)があって、あーあー、あったねー、その話とか思い出す。大体、一番最初の短編なんて初出1998年だよ。うはー、あの頃思い出すと懐かしいよ、色々と。
作者は理詰めで物語を作るから、ライトノベルの皮を被った中々にレベルの高い(ハードめの)SFではあるのだけれど、その分、物語に判りやすいダイナミックさ(熱さ)が見られないと感じられるのかもしれない。「魔法使いのランデブー」のネタは、ビジュアルにしたら、なんだ、それは!? 見たいな驚きが生じるんだと思うんだけど、ちょっと、ねぇ・・・。言葉で判るのか、色々と考えてしまいました。読み終わったあとに。
そういう意味では少しばかり、残念な話ではあります。とはいえ、貴重な宇宙SF。興味のある方でまだ読んでいない方は読んでみることをオススメします。
��ただ自分が目の黒い内に確かに日本独自の有人宇宙計画は見てみたいのは確かです…。
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