おめでとー。ゲル長官が防衛省大臣になった直後に、旧防衛庁長官時代にもめたP-Xが初飛行っていうのは何か因縁が(w それはともかくよろこばしいことです。C-Xもこの調子で是非。
ちなみにこのサイトから動画は見れるとのことだが、激重なのでYoutubeから。
ゲル長官と言えば、軍オタの中でも結構…なんていうんですか、佐藤大輔氏の著作では結構キッツイ事書かれているのですが、スペックオタな一面もあってですね、P-X選考で自主開発かアメリカの当時のオライオン21(P-3Cアップデート計画)、737MMA(多用途海上航空機)とかどうするよ? という意見が飛び交っていて、ゲル長官は無理して多額の税金かけて国産にするぐらいなら 有り合わせのもの買えば?というスタンスなので(ま、わからんわけでもないですが)、自主開発の目がコケそうだったという過去話がありまして。
ま、その後、国内航空機産業のほうで、「じゃP-XとC-Xの部品を共通化して開発ってのは?」っていうプランが通って、ま、なんとか、ロールアウト。今に至る。というわけです。
一方のアメリカではボーイングの737MMA、現在はP-8ですが、絶賛大炎上中。
…ま、ヨーロッパの中の人とは違ってアメリカ人ですから、最後はちゃっかり帳尻合わせて出来るでしょうけど(ちょっと偏見はいってますが)…世の中わからんもんです。
P-8が悪いとかいうのではなくて、アメリカの運用思想と日本の運用思想では哨戒機でも若干隔たりがあるんですよね。
アメリカは基本的に強力な外洋海軍があるし、哨戒が必要な潜水艦とかについては艦隊にあるヘリで対応がとれる。基本的には沿岸での哨戒だから、まぁ、UAVをコントロールする母機的なシロモノでいい。
日本は国土より大きい海岸線、海域を哨戒しなきゃならないし、最悪の事あらば、水上艦隊…ま、どこの国よ?とかいいませんけど…相手に、旧ソ連海軍ばりの対艦ミサイル飽和攻撃でも考えているくさいところもある。ま、性能表も大切ですけど、その裏側にある運用って側面も大切ですよね。
そういう話は現在もあって、大石英司先生のところのblogで、TK-X(次期主力戦車)はどうなるよ?って意見があって、ゲル長官、海外モノ好きだし、おまけに装輪装甲車系列好きだしねー…っていう意見もあるので、ああ、それはまた大変。P-Xのネタが今度は陸上自衛隊にふりかかるのか。と。予算計上を見ているかぎり、TK-Xは結構モノになりつつあるようで、かなりイイって話もきくんですけどね。どうなることやら、調達中止にならないといいけれど。
個人的には戦車は以前ほど必須なものではないけれど、諸兵科連合の中ではまだまだ重要だし、90式の性能を74式のサイズで!というスタンスはいいんじゃないの。とは思うし。
陸上兵器って、基本的に運用する国の国土が戦術ドクトリンを生み出すから、そういう意味ではいそうですか。とレオパルド2を購入したから最強ってわけでもないし。装輪装甲車は必要だけど、アメリカがストライカー旅団を編成するのは、諸兵科連合の中でコンパクトかつスピーディで、ついでにある程度の装甲をもつ装甲車があればいいな、というのが立脚点で、何もストライカーMGSがあるから戦車なんていりません、偉い人にはそれがわからんのです!っていうわけでもない。
日本の場合は、アメリカのハンヴィーよりも装甲がしっかりしている高機動車もある。ま、お高いけれど89式装甲戦闘車もある。アメリカはハンヴィーのペラペラで洒落にならんので、それに装甲もつけて…といくと行き着く先がストライカー戦闘車になったんだろうなーっていう気もしています。
確かに96式のあの狭さにはゾッとしたので、IDE対策などもちゃんと考えて、ファミリー化も対策してあるストライカー戦闘車(のようなもの)を導入してもいいんじゃね。っていう気持ちはあるのだけど、ATM対策がなー(と、エンドレスに悩みは続くわけです)。げっそりするなぁ。
げっそりくる話といえばもうひとつ。
「Japan to halt AH-64D Apache orders after 13th airframe」
…「日本が購入するAH-64Dロングボゥ・アパッチは、あと13機(1飛行隊分)で調達終了」って、
な、なんだって、そりゃーwww。いや、元々60機購入するにしては年間購入機数が少ないわ、アパッチ自体は高いわ、散々な言われようだったので、しようがないって気もするけど、黙ってAH-1Zとか、OH-1改造のAH-1でも作っていればよかったものを。もったいなさ過ぎる…。
で、さらに話はつづいて・・・
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でもとりあげられているFX(次期主力戦闘機)ネタ。
もう、心の中ではF-22は無理だろーなーっていう気持ちが支配しているので、C-Xをちょっと繰り延べしてもF-15のアップデート及びF-2のアップデート(さっさと、AAM-4、AAM-5のインテグレートしようよ…国産兵器同士で運用できないのはガックシだ)で、今しばらく耐えしのぐぐらいじゃねーの。とは思う。
F-18Eを導入しても、F-15Xを導入しても、主力戦闘機には帯に短し襷に流し。ユーロファイターはなにそれだし、グリペンも同様。戦闘機を導入しても戦力化には5年ないし10年はかかるのだから、今導入して旧式化するような機体は購入できない。劇的な性能アドバンテージがないしね。
で、自分としてはつまらないかもしれないけれど今は既存機体のセンサー&兵装のアップデートに力を注いで、F-22の生産ラインが閉じる間際まで米国議会のロビー対策する一方、日本の航空機開発のネックであるエンジン回りなどの開発能力向上を目指すしかないんじゃないのかな、と。
(当然横目ではあの国の兵器運用能力を横目で睨みつつ、だけど)。
と、まぁここ最近の軍オタネタで一気にエントリしてみました。
あー、そうそう、イスラエルのシリア空爆の話とかもあったなー。この話はもう少しすれば軍事系書籍で出るかな?
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