#い、いや、まぁ…。
「 護衛艦「しらね」の火災事案について(概要)」 from 朝雲ニュース
いつも読んでいる某氏の日記から。
いやぁ、どうしたもんかね。こういう情報開示してくれるのはまだ救いがあるんだけど、違う意味で困ったもんだなぁというところはあちこちに。特にここ。ここが問題。
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(2)消火指揮に関する分析
艦長及び乗組員の一部が不在という状況で発生した今回のCIC火災に対する消火指揮は、当初は在艦先任幹部の統制のもと当直士官が執り、艦長帰艦後の午後11時07分頃以降、艦長に引き継がれた。格納庫付近で指揮を執った艦長は、艦内マイク(注9)及び無電池電話(注10)の一部が不通となったため、火災及び消火活動の状況把握、また命令・指示の伝達に時間を要した。
通常の消火活動のみならず戦闘に際しては、通信系統の確保は最重要課題であり、通信の確保ができるよう、平素から十分に検討しておく必要。
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うん、その前にも書かれているけど「しらね」は基本的に海上自衛隊艦艇の中でも艦齢が30年に達しようかという艦艇で、ダメコン設備など足りない点があったのかもしれない、しかし、火災発生時の通信回路保持は太平洋戦争の頃から重要案件でしょうに…まだそれでも問題があったとは…。正直、ガックリもの。
無論、あとのほうにも書いてあるように海自の艦艇で想定されるダメージ発生のシチュエーションは対艦ミサイル等の被弾とか、機関部での火災発生などのシチュエーションで、CICは常時人が詰めているだろうっていう想定があったのだろうし、修理明けで艦艇内部にあまり人が配置されていなかった。という特殊事情もあるけれど…。
アメリカ海軍レベルとはいかないまでも欧州海軍に比べて比較的ダメコンに力を注いでいる(といわれる)海上自衛隊艦艇でもまだ改善すべき点はあるということで…。まぁ、幸運にも隊員の人命に係る問題ではなかったから、痛い教訓(バトルプルーフ)として、次の艦艇設計時や定期整備の時に反映してほしいものです。改善案は色々と上がっているようですしね。
ミスはミスです。タフな組織とはミスを犯したあと、どうその問題解決策をリカバリーするかだと思いますね…。
#も一つニュース。
で、同じく朝雲ニュースから。先月で、札幌を根拠地とする11師団が11旅団に改組とのこと。直接係わり合いはないけれど、家族のものが旧11師団にかかわりが深くて感慨深い。
あわせて陸自では上級曹長制度が導入。遅まきながらも軍組織の背骨である下士官制度を充実させようとしているので頑張ってください。この制度聞いたとき、思わず「皇国の守護者」の猪口曹長を思い出してしまいましたけど(苦笑)
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