2011年2月16日水曜日

ガンダム00全話一気見時空より帰還

話は年初の友人達との会話。
「ガンダム00見たか?」
「見てないんだよね。俺の中ではガンダムはアクシズが分離したところで終わったような...」
「食わず嫌いはよくないぞ。そうやって詰まんない原理主義的ガンオタになっていくんだ」
「むむ...しかし、ガンダムなのか、あれ? 映画版じゃ宇宙生命体まで登場しただろ?」
「あれはガンダムものとして捉えるんだ。ロボットじゃなくて、ガンダムもの。そう考えればいいだろう?」
「う、うーむ...」

というわけで、見ましたとも。一週間かけて1st、2ndシーズンとも!

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以下、徒然と。

・ガンダムという象徴、イコン。ロボット、ではなくガンダムという存在へ。
 正直、最初は刹那が「俺がガンダムだ」とか言い出したあたりで、失笑していたんだけど1stシーズン最後あたりでは、ああそうだな。戦争終結というか、彼にとっての神の具現がガンダムであり、それに準えている、あるいは捉えているところからああいう台詞なのか。と納得できてからは肯定してました。はい。

・ガンダムである理由とはなんだろう。ビジネスの欲求として以外のテーマはあるのか? 
 バンダイの生々しい理由はともかくとして、ガンダムの底辺に流れる人の革新ってどうなるんだろうと思ったら、2ndシーズンも中盤であれま、と出てきましたね。なるほど、そうきたか。
 
 
・戦争と世界というテーマに大上段に切りかかりすぎるきらいがある。
 正直、これについては描いていないなぁ。2ndシーズン、4クールで描くなら、どこかで戦争の周辺を描けばいいのに...と残念ではある。刹那たちの活動の背後には命を失う人々がいて、その彼らにも戦争するだけの理由が、復讐の連鎖とか、そういう戦争が日常と化していて平和がなんであるかわからないとか、そういうのを描けばいいのになぁ。と、折角少年兵上がりという刹那の立ち位置を重視しているのだから、彼と同じスタート位置からまったく違った生き方を選んだゲストを用意するとか、世界の複雑さを表現すれば深みが出るんじゃないのかな。
 ガンダム・マイスターの面々たちがみな戦争やテロの犠牲者ではあるが、救済されているんだよね、立場として。でも、その立場にはなれない人々たちとの対比が欲しかったね。
 (1stガンダムでいうところのククルス・ドアンや、時限爆弾を仕掛けた若い兵士たちのようなインサートとかのように)

・ソレスタル・ビーイング(CB)にしてもそうで組織暗部が書かれていないのではないだろうか。
 およそ二世紀にわたって活動していたのだから、組織内抗争があってしかるべきだし、どうも1stの終わりで唐突に現れたのでびっくり。というようなカンジを受ける。

・2ndでの反地球連邦組織の活動がちょっと...。
 もう少し欲しかったなぁ。なんだかいきなり宇宙規模で軍勢を組織できるぐらいなんだから、普段どこに潜んでいるんだ? っていう疑問がある。

と、色々ツッコミとか文句を書いてみたけれど、総じて「ガンダム」というレーベルをはずせば佳品一定レベルを超えていると思う。ただ、結局のところ、ガンダムがガンダムである理由。をとことん追求してしまうと、人の革新というテーマにぶつかるだろう。
 そうでなければどこまでいっても重箱の隅的な作品となっていくし、そういう意味では一年戦争から続く1stからのガンダムサーガとその世界観という枠組みがあるのは楽だよね、カイ・シデンのレポートシリーズとかいい作品もある...。

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でもそんな中で果敢にチャレンジしたのはいいんじゃないかな。
劇場版も見たくなりましたよ。うん。

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