#いやいや、何か違うんじゃないかな。
「F-104を当時日本で装備する意味はほとんど無かった?」 from Toggeter
要点は以下の通り。
「西ドイツ空軍で採用されたF-104Gは、戦闘爆撃機を任務としていたがそういう任務で使うことがなかった航空自衛隊ではF-104Jを採用する理由はなかった」
...そんなわきゃないだろう(バンバン←机をたたく音)
後付で理由を考えるのはいいけれど、当時置かれた状況とかを考えてみないと、どうして当事者たちがそういう判断に至ったのか。っていうことは浮かばないだろうか。
正直、日本のF-X(主力戦闘機)選定作業はF-86以降、結構gdgdな状況で決まっていて、F-104に決まるまで紆余曲折あったという事実もあって、F-11とF-104が決まったり決まらなかったり。という点もあった。ただ、日本にとって、(当時、完成していた機体で要撃任務に足りえる)F-104のみが理想の形だった。マッハ2クラスで高度1万5千まで10分以下の上昇能力はF-86では不足していた航空要撃力を補うためにはうってつけだった。爆撃コンピュータ取っ払ってまで導入したのにはそれ相応の理由があってこそ。
当時、アメリカ本国でさえ防空システムSAGEが導入され、空自の視察団は見ることすらかなわなかったF-106(デルタダート)があったけれど、対航空核ミサイルとかそういうもろもろコミのシステムを日本で導入するわけにもいかないし、日本版防空システムのBADGEが導入されるのはまだ先の話。となると、日本にとってもっとも脅威である高空侵入してくる爆撃機に対しては「単独で足が短くとも早くて上昇率も高いもの、かつ装備が可能な」要撃機となると、候補機(F-104、F-100、F-11、NF-102(F-5))のうちどれが?といわれたらもはや消去法でF-104しかない。F-100は戦闘爆撃機任務が主なのでキャンセル(多分ちゃんとプレゼンしてればF-100になっていたと思うけど)。F-11、NF-105はまだ実用化にもたっしていないしね。
西ドイツ空軍は航空自衛隊の運用機数230機の倍以上916機を運用している。そりゃ、戦闘爆撃任務にも使うだろう。潤沢にあるんだし。それで200機も喪失してりゃ、そりゃ運用能力が足りないと判断するか、そもそもそういう不適な任務にも使っていただろうという話も出てくるだろうさねー。
今の価値観で当時を判断する前に、どうして当時の人たちがそういう判断に至ったのか。という点をまず考えて、それが妥当性があってこそか否かの検討をしてから、しかるのちに考えるのがいいと思うけどね。
(大体、航空自衛隊が今までもそしてこれからも陸自の対地支援任務に本腰入れることはないだろうなぁ。って諦観もあるし、そんな余力もないよね。航空自衛隊は侵入してくる戦爆連合の要撃が主任務で、お次は来寇する敵艦隊の遠距離撃破が次で・・・げふんげふん)
(ちなみにF-35をどうして選択したかと言われれば、やっぱり航空自衛隊にとってマルチユースファイターであるよりも、純然たる航空戦闘能力を欲したから。その中でもっとも高性能なのはF-35だから。という判断がある。マルチユースだったらF-2を増産していりゃ事足りたしね)
(ここ20年近く、まともな制空戦闘が生じていないことから戦闘機不要論が時々あちこちで出てくるけれど、正直賛同はできないのは、今、現時点での現状だけを踏まえて未来を語っているから。時代の趨勢はまだ見通せないし、一気に舵を振るのは、実のところ弱者の戦術であって、トータルの能力を求めるのが一番ですよ、やっぱりね。)
2013年3月3日日曜日
2013年2月25日月曜日
世界の特殊部隊作戦史1970-2011
| 世界の特殊部隊作戦史1970-2011 | |
| ナイジェル カウソーン 友清 仁 Nigel Cawthorne 原書房 2012-12-07 売り上げランキング : 19408 Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
特殊部隊の作戦をベトナム戦争時の捕虜収容所強襲作戦からビン・ラディン殺害に至った「Operation Neptune Spear(海神の槍作戦)」まで丁寧に追いかけています。通史として読むにはうってつけですね。
第二次世界大戦で一部活躍したSASなどの流れが一度途絶したあと、再度よみがえり、英国ではSAS/SBS(オーストラリア、ニュージランドもSASを設立)、アメリカでは陸軍のグリーンベレーと海軍中心の敵前強襲上陸作戦用のUDT(水中破壊チーム)などを中核としたSeALs、そしてベトナム戦後SASからの影響を色濃く受けたデルタチームが作られ、イスラエルでもSASの影響を受けたサイェレット・マトカルが誕生。
1970年代のテロの時代から特殊部隊の重要性が高く評価されることになるのでした、と、大体このあたりから1990年代までは「パイナップルARMY」とか「マスター・キートン」読んでいると大体理解されるのでしょうけれど、意外や意外、湾岸戦争以後、「ブラックホークダウン」で描かれたモガディシの戦いもそうですが、9.11からの特殊部隊の流れが今いちわかりづらいということもありますね。そういったことを踏まえるとこの本を読むと、それから以後、特殊部隊がどんな戦いに身を置いてきたか、概略が見えてきます。
個々の細かいエピソードなどはそのあとで追いかけるのがいいでしょう。時々出てくる誤植は生ぬるくスルーしましょう汗;;;
しかしまぁ、いろいろ思うこと大なんですが箇条書きにすると、
「アメリカ軍、湾岸戦争このかた英国のSAS/SBSを頼りにしすぎだろう?」
ほとんど共同作戦状態。TF(タスクフォース)も頻繁に作られる。混合チームも。わざわざアメリカの特殊部隊司令官が英国までいって、今後も参加を要請するとか無茶ブリしすぎです。
あと、オーストラリアSASは口が軽いw
「イラク戦争直後、特殊部隊TF21がバグダット周辺でああ無茶しなけりゃ、もう少し民衆掌握うまくいったんじゃね」
やっぱりねぇ。というのが正直な感想。コラテラルダメージが続くと、そりゃ人心離れるだろう。
「やっぱり空軍の支援はアテにならんのか汗;;;」
みんなが思うほど、プレデター無双とか、F/A-18マンセーとかではなかった模様。
「あまり内情書かれていないポーランドのGROM、かわいそうだなぁ」
これは正直かわいそう。あとカナダの特殊部隊はJTF-2でしたっけ。
最近各国間の特殊部隊による合同チームが組まれることが多々あるんですが、言語問題が大変なようで、ドイツのGSG-9と組んだときは大変だったとかいうエピソードがどこかで読んだ気が...。
さて、ちょっとしたことを書くと、特殊部隊はよく訓練された兵士と恵まれた装備により通常兵士より高い戦闘能力を発揮します。
ただし、それが存分に生かされるのは作戦突入に入るまで十全の準備を施し、訓練を重ねている場合のみで、なんでもかんでも特殊部隊を送り込めば成功するわけではないのです。当然のごとくですが。スーパーマンがいるわけでもなく、事前の訓練のみが可能にすることもある。
なので、彼らをして突発的な事態となると、終始泥縄感漂う展開が待ち受けることになる。モガディシの戦いしかり、カライジャンギの戦いしかり(この戦い、どこか映像化しないでしょうかね)。
為政者が、大規模通常兵力を運用して死傷者を出した場合の国内問題から、特殊部隊の秘匿性に注目してあちこちで特殊部隊を投入するようになった現在ではいましばらく特殊部隊の春は続きそうではありますが、あまり便利につかうのもどうかなぁとは思いますね。
そんな感じで。通史としておすすめですね。はい。
20130224追加購入記録他。
#映画「レ・ミゼラブル」を見る
見てみました。はい、いい出来でした。自分は読書感想文で「ああ無情」を読んだっきりだったので、ストーリーなんてロクに思い出せていませんでしたけど(汗)
見ながら、ああ、そうだよ、この報われなさは、ヴィクトル・ユーゴーか、チャールズ・ディケンズだよ!(w)と、思いつつ見る羽目に。個人としてはオリバー・ツイストのほうが話的に好きですが、こちらもなかなか人生の悲哀と希望が描かれていて好きですね。
さて、見るのであればWikipediaとかで時代的に、フランス革命以後・ナポレオン帝政時代・七月革命(ボナパルト以後、王政復古以後)の流れをちょっと抑えておくといいかもしれませんね。
ベル薔薇→長谷川ナポレオン→レ・ミゼラブルという個人的にやな視覚イメージがこびりついたのは内緒wwww
あと3時間近くあるので、腰がバキバキになりました汗;;;;
#いろいろ購入本(追加)
いや、ひさしぶりに堪能したよ、うんw
こちらは定番。
ひ、ひどいなー(褒めてます)
アニメ化も決まったログ・ホラの原作イラスト担当の方が書いたコミックとスピンアウト作品。
もう一つは強風のため北海道の流通が寸断されたため届かず。うぐぐぐ。
見てみました。はい、いい出来でした。自分は読書感想文で「ああ無情」を読んだっきりだったので、ストーリーなんてロクに思い出せていませんでしたけど(汗)
見ながら、ああ、そうだよ、この報われなさは、ヴィクトル・ユーゴーか、チャールズ・ディケンズだよ!(w)と、思いつつ見る羽目に。個人としてはオリバー・ツイストのほうが話的に好きですが、こちらもなかなか人生の悲哀と希望が描かれていて好きですね。
さて、見るのであればWikipediaとかで時代的に、フランス革命以後・ナポレオン帝政時代・七月革命(ボナパルト以後、王政復古以後)の流れをちょっと抑えておくといいかもしれませんね。
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#いろいろ購入本(追加)
| 恋愛ディストーション 7 (サンデーGXコミックス) | |
| 犬上 すくね 小学館 2013-02-19 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
いや、ひさしぶりに堪能したよ、うんw
| ヤらみそ~ヤらずに三十路はだめですか?~ (フラワーコミックス) | |
| ながえ 直 小学館 2012-09-10 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
| とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫) | |
| 犬村 小六 小学館 2013-02-19 売り上げランキング : 346 Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
| フルメタル・パニック! アナザー5 (角川ファンタジア文庫) | |
| 大黒 尚人 賀東 招二 富士見書房 2013-02-20 売り上げランキング : 27 Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
こちらは定番。
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ひ、ひどいなー(褒めてます)
| ログ・ホライズン (1) (ファミ通クリアコミックス) | |
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| ログ・ホライズン 西風の旅団 1 (ドラゴンコミックスエイジ) | |
| こゆき 富士見書房 2013-02-08 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
アニメ化も決まったログ・ホラの原作イラスト担当の方が書いたコミックとスピンアウト作品。
もう一つは強風のため北海道の流通が寸断されたため届かず。うぐぐぐ。
2013年2月22日金曜日
20130221購入記録
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素敵な最終巻でした。絵がゴチャゴチャしてる? そんなことは気にしないで、心地よいジュヴナイルSFを堪能するのが一番! 楽しかったです。またまとめて読みたいな。
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いよいよ明かされるドラエの過去。うまくつなげたな。というのが正直な感想です。
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ラヴ分大目。堪能してみてくださいな。
| 世界の特殊部隊作戦史1970-2011 | |
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戦後の特殊部隊作戦史、通史としていい出来だと思います。寝しなにつらつら読んでますけど、読みたいエピソードから読むのがいいかも。今、ソマリアのあたり(BHDの前)です。
アフガンのエビソードもわりと大目にはいっています。読み切ったら、レビューするかも。
あといろいろ抜けがあるので追記していく予定。
2013年2月18日月曜日
映画であることの意味 / ゼロ・ダーク・サーティ
[注意、若干のネタバレあります。ご注意を]
ゼロ・ダーク・サーティ公式サイト
9.11事件後、アメリカの捕虜尋問シーンから始まる。CIA新人女性分析官マヤはパキスタンに送り込まれ、終わることのないアルカイダとその指導者であるオサマ・ビン・ラディンの追跡を行う任務につくことになる。
各所で頻発するテロ、せっつかれるCIA調査チーム、疲弊する分析官たち。終わることのない捕虜に対する虐待すれすれ...というよりはそのものの尋問は時に成果をあげ、時に悲劇を招く。リーダーを失い、仲間を失い、最初は尋問を忌避していたマヤもいつしか疲弊し、狂気じみた執念に身を焼かれるようになる。そんな中、マヤは重要なキーパーソンの手がかりをつかむ。
パキスタンの市街地、窓を塞ぎ、高い塀に囲まれたまるで要塞のような屋敷を発見した。それこそが、アルカイダの重要連絡人が存在する場所。そして、もう一人。巧妙に隠れ、姿らあらわさない男性の影。
アメリカ上層部は半年近い逡巡を経て、特殊部隊DEVGRUをこの要塞に突入させることになる。
というわけで、ビン・ラディン殺害に成功した「Operation Neptune Spear(海神の槍作戦)」をめぐる物語をまとめたのがこの映画、「ゼロ・ダーク・サーティ」なんですけど、ね...これは確かに映画公開後、あれこれと非難を浴びたというんですけどね、「ハート・ロッカー」の監督らしい、決して誇張しない、決して逃げない作風なので、見終わったあとは正直、精神的疲労感を感じますね。
そこにはありとあらゆる欺瞞があり、ありとあらゆる暴力があり、ありとあらゆる皮肉がある。テロを防ぐために捕虜虐待、ときには犯罪行為に手を染めることは妥当かいなか。復讐の怨嗟はどこまでも続くし、終わることはない。
最初、動機もなにもないマヤだったが、ある事件を契機に壊れたように追跡に没頭することになるシーンがなんともはや、爽快感もなく鬱々としたものを感じますね。
映画であることの意味とかよくよく考えることになりましたね。
で、自分としてはそういうシーンもさることながら、実際の作戦シーンも見ていたのですが、いや、DEVGRUも大変だ!とか思うわけですよ。何しろ、間取りもわからない屋敷に突入というリスクの高い作戦。ついでにいうと外部からの火力支援なし。
(背後に一応は友好国扱いのパキスタンがどうしようもなく役に立たないし、アルカイダに協力している一派もいる、というのがちらちらと映画でも語られています)
しかも当初計画では二手に分かれて、屋上と地上から挟み込む形で進入する手はずが、屋上からファストロープで部隊を進入するはずのヘリがダウンウォッシュによるボーテックス・リング・ステート(パワーセット・リング)の影響のせいか揚力を失い不時着とかいうアクシデントに。
このヘリ、MH-60ブラックホークのステルスタイプでしたけど、映画の模型はまぁそこそこステルスに考慮している形でしたね。実際あんなカンジなんでしょう。
アクシデントのシーンは天井がフラットな屋敷に結構な降下速度で近づいたせいで、天井に反射した自機のダウンウォッシュのせいかエンジンがストール(停止)して、リカバリーする間もなく不時着、というカンジで描かれていたのですが、どうかなー。それもあるけど、その一方でダウンウォッシュの影響でヘリの揚力も減ってたんじゃないのかな。
ともかく運よく乗り込んでいたパイロット、隊員に怪我はなく?、作戦は続行。ドタバタしつつもなんとか作戦を果たすわけですが、正直、ちょっとそれってどうなのよ?みたいな手際が...その、なんというか、大変だなぁ、スマートにはできんわなぁ。と色々思うわけですよ。アメリカ軍としてはともかくパキスタン軍士官学校が目の前ということもあって、短時間で終わらせたかったでしょうしね。荒事はしかたがないか。
とはいえもう少し内部に人員いたら、とか、パニック・ルームでもあって逃げ込まれていたらどうする気だったんだ。とか考えてしまいますよ。実際はもっと色々手をうっていたんだろうとは思いますが。
そうそう、小ネタとしてはこの作戦で使用されたことでわりと有名になった4つのカメラつき暗視装置ですね。その名もクアッドアイが出てきたんですが(説明はここ)、あれ、重くて大変
じゃないかなー。で、この暗視装置がらみで調べていたら、今はコンタクトレンズサイズの暗視装置ができたんかい!
ともかく物語の終盤、作戦に参加したCIA実戦部隊の隊員の表情や輸送機に一人乗り込むマヤのシーンがなんとも言えず虚無を感じさせます。ハートロッカーもそうでしたが、この監督がとる作品はどこまでも虚無をカンジさせるなー。
ゼロ・ダーク・サーティ公式サイト
9.11事件後、アメリカの捕虜尋問シーンから始まる。CIA新人女性分析官マヤはパキスタンに送り込まれ、終わることのないアルカイダとその指導者であるオサマ・ビン・ラディンの追跡を行う任務につくことになる。
各所で頻発するテロ、せっつかれるCIA調査チーム、疲弊する分析官たち。終わることのない捕虜に対する虐待すれすれ...というよりはそのものの尋問は時に成果をあげ、時に悲劇を招く。リーダーを失い、仲間を失い、最初は尋問を忌避していたマヤもいつしか疲弊し、狂気じみた執念に身を焼かれるようになる。そんな中、マヤは重要なキーパーソンの手がかりをつかむ。
パキスタンの市街地、窓を塞ぎ、高い塀に囲まれたまるで要塞のような屋敷を発見した。それこそが、アルカイダの重要連絡人が存在する場所。そして、もう一人。巧妙に隠れ、姿らあらわさない男性の影。
アメリカ上層部は半年近い逡巡を経て、特殊部隊DEVGRUをこの要塞に突入させることになる。
というわけで、ビン・ラディン殺害に成功した「Operation Neptune Spear(海神の槍作戦)」をめぐる物語をまとめたのがこの映画、「ゼロ・ダーク・サーティ」なんですけど、ね...これは確かに映画公開後、あれこれと非難を浴びたというんですけどね、「ハート・ロッカー」の監督らしい、決して誇張しない、決して逃げない作風なので、見終わったあとは正直、精神的疲労感を感じますね。
そこにはありとあらゆる欺瞞があり、ありとあらゆる暴力があり、ありとあらゆる皮肉がある。テロを防ぐために捕虜虐待、ときには犯罪行為に手を染めることは妥当かいなか。復讐の怨嗟はどこまでも続くし、終わることはない。
最初、動機もなにもないマヤだったが、ある事件を契機に壊れたように追跡に没頭することになるシーンがなんともはや、爽快感もなく鬱々としたものを感じますね。
映画であることの意味とかよくよく考えることになりましたね。
で、自分としてはそういうシーンもさることながら、実際の作戦シーンも見ていたのですが、いや、DEVGRUも大変だ!とか思うわけですよ。何しろ、間取りもわからない屋敷に突入というリスクの高い作戦。ついでにいうと外部からの火力支援なし。
(背後に一応は友好国扱いのパキスタンがどうしようもなく役に立たないし、アルカイダに協力している一派もいる、というのがちらちらと映画でも語られています)
しかも当初計画では二手に分かれて、屋上と地上から挟み込む形で進入する手はずが、屋上からファストロープで部隊を進入するはずのヘリがダウンウォッシュによるボーテックス・リング・ステート(パワーセット・リング)の影響のせいか揚力を失い不時着とかいうアクシデントに。
このヘリ、MH-60ブラックホークのステルスタイプでしたけど、映画の模型はまぁそこそこステルスに考慮している形でしたね。実際あんなカンジなんでしょう。
アクシデントのシーンは天井がフラットな屋敷に結構な降下速度で近づいたせいで、天井に反射した自機のダウンウォッシュのせいかエンジンがストール(停止)して、リカバリーする間もなく不時着、というカンジで描かれていたのですが、どうかなー。それもあるけど、その一方でダウンウォッシュの影響でヘリの揚力も減ってたんじゃないのかな。
ともかく運よく乗り込んでいたパイロット、隊員に怪我はなく?、作戦は続行。ドタバタしつつもなんとか作戦を果たすわけですが、正直、ちょっとそれってどうなのよ?みたいな手際が...その、なんというか、大変だなぁ、スマートにはできんわなぁ。と色々思うわけですよ。アメリカ軍としてはともかくパキスタン軍士官学校が目の前ということもあって、短時間で終わらせたかったでしょうしね。荒事はしかたがないか。
とはいえもう少し内部に人員いたら、とか、パニック・ルームでもあって逃げ込まれていたらどうする気だったんだ。とか考えてしまいますよ。実際はもっと色々手をうっていたんだろうとは思いますが。
そうそう、小ネタとしてはこの作戦で使用されたことでわりと有名になった4つのカメラつき暗視装置ですね。その名もクアッドアイが出てきたんですが(説明はここ)、あれ、重くて大変
じゃないかなー。で、この暗視装置がらみで調べていたら、今はコンタクトレンズサイズの暗視装置ができたんかい!
ともかく物語の終盤、作戦に参加したCIA実戦部隊の隊員の表情や輸送機に一人乗り込むマヤのシーンがなんとも言えず虚無を感じさせます。ハートロッカーもそうでしたが、この監督がとる作品はどこまでも虚無をカンジさせるなー。
2013年2月8日金曜日
20130207メモ
#購入記録
単行本になるのをまってました。
まぁ、最近はやりのメシ系コミックなんですけど、まるたさん、めずらしいキャラ設計なのでそこらへんいいですよ(笑)
ぷちますとかグリマスとかで飛ばしているアイマスですが、生っすかSPECIALの最終が出たので購入。アニマスBD/DVDのみ収録されていた楽曲(新曲)も別収録とはいえ入っていますのでおすすめかもかも。
#ちょっとした与太話。
中国軍艦船による海自艦艇への対レーダー照射はどれだけ危険なの?と聞かれて、
「ヤクザ映画でいうと、最近はぶりがいい大組織の三下が、ちょっと落ち目の組に厄介になっている健さん演じるヤクザ相手に頬にナイフぺちぺちやって『おうおう、日本がのぉ、俺たちに刃向う気かのぉ?』みたいなドヤ顔で脅していて、健さんは無表情にそれを受けているような感じ。
で、健さんの後ろにいる血気盛んな若造は「てめえぇ、健さんになにしやがる!」みたいな感じだね」
と答えたんですが、まぁ、そんなもんですよ。まぁ、正直、殴られてもドスかハジキで反撃くらっても向こうが文句が言えないのも事実なんですが・・・。
冷戦時代、この手の丁々発止なやり取りはいろいろなところであったことがいろいろな文献に残っています。日本海でも空母<ミッドウェー>とソ連軍艦艇とかいろいろやらかしていたようですし。
ただ当時のソ連の末端の兵士がどこまで危険性を認識していたかはともかく、最後の一線を越えることはなかったし、万が一事件(原潜衝突事故とかいろいろありました)でも踏みとどまった。
じゃぁ、今の中国軍がどれだけそこらへんのプロトコル(儀礼)みたいなもん理解しているのか。
と言われると、「どうかなぁ?」っていう疑問があります。どうもあちらさん(中国海軍)はヘリが前に海自艦艇に異常接近したことといい、自分たちのやっていることが、砲艦外交とかそういう、歴史ある列強各国が積み上げてきた海軍プロトコルに照らすと、どれだけあぶなっかしいマネかが理解していないフシがある。
おまけに日本相手にやらかしたとしたら、愛国無罪みたいな面も出てくるかもしれない。日本相手にこれだけやったから罰せられないでしょう?みたいなノリが出てきたら、そりゃエスカレーションしかねない。
中国外交部が「その話知らない」というのも、いろいろな取り方があって、軍部のやっていることを(本当に)コントロールしていないのか、できていないのか、それとも理解した上で外交部として日本と妥協したいシグナルなのかがうかがいしれない。
軍部も軍部で一枚板で今回のことを上層部から指示したのか、現場の独断なのか・・・無茶やらかしているのが、中国海軍(PLAN)でもわりと旧式・・・それでも新しいのですが・・・なので、電波情報が海自の手に入っても痛くもないと判断しているのか。
そこらへん、いささか疑心暗鬼にもなりそうではありますが、日本としては抗議はするし、交戦規定はちゃんと定めるし、海保と海自に何かあったときにどうするかはシミュレーションする必要がある。
自分は一触即発なのか、と聞かれるとそこのまでには至っていないけれど、暴発する場合もありえるし、状態はキューバ危機のアメリカ海軍がキューバ封鎖に動く一歩手前みたいな状況だとは思っています。この手の問題は外務省とか政府にバックチャンネルがあると何かと助かるのですが、どうなんでしょうね・・・。
一方、国際政治のほうで見ると、どうもアメリカはこの問題は「面倒だなぁ」と思ってるようでことの本質を見誤っている気がしています。中国の膨張と日本の・・・いまだに日本の政権を「右派」ととらえているようで、「子分(日本)が暴走しかねない」という変な分析があるようです。WW1の開戦前夜やろしく、ちょっとした暴発がエスカレーションすることを懸念しているフシもあります。
(当時は複雑に結ばれた多国間の安全保障条約のせいで、戦争開始までエスカレーションしていきましたから)予防線のためか日米安保条約において、無条件に日本にアメリカが協力するわけではない(参戦するわけではない)というのを今更持ち出していますしね・・・。
大丈夫か、アメリカは?という気分ではあります。
日本は日本で、何かあったときはアメリカがなんとかしてくれるという(根拠のない)期待もあったりして、いたるどころでボタンの掛け違いがあるみたいですね。うまく収まるといいのですが、
この話は長くなるので中断汗;;;
#勉強モードに入ります。
この歳である資格試験をやることになったので、ちょっと勉強モードです。
本当は違う勉強する予定だったのですが、いい機会ですのでとってみようかと。
Evernote、Androidでどう変わっていくのでしょうか。はてさて。
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単行本になるのをまってました。
まぁ、最近はやりのメシ系コミックなんですけど、まるたさん、めずらしいキャラ設計なのでそこらへんいいですよ(笑)
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ぷちますとかグリマスとかで飛ばしているアイマスですが、生っすかSPECIALの最終が出たので購入。アニマスBD/DVDのみ収録されていた楽曲(新曲)も別収録とはいえ入っていますのでおすすめかもかも。
#ちょっとした与太話。
中国軍艦船による海自艦艇への対レーダー照射はどれだけ危険なの?と聞かれて、
「ヤクザ映画でいうと、最近はぶりがいい大組織の三下が、ちょっと落ち目の組に厄介になっている健さん演じるヤクザ相手に頬にナイフぺちぺちやって『おうおう、日本がのぉ、俺たちに刃向う気かのぉ?』みたいなドヤ顔で脅していて、健さんは無表情にそれを受けているような感じ。
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と答えたんですが、まぁ、そんなもんですよ。まぁ、正直、殴られてもドスかハジキで反撃くらっても向こうが文句が言えないのも事実なんですが・・・。
冷戦時代、この手の丁々発止なやり取りはいろいろなところであったことがいろいろな文献に残っています。日本海でも空母<ミッドウェー>とソ連軍艦艇とかいろいろやらかしていたようですし。
ただ当時のソ連の末端の兵士がどこまで危険性を認識していたかはともかく、最後の一線を越えることはなかったし、万が一事件(原潜衝突事故とかいろいろありました)でも踏みとどまった。
じゃぁ、今の中国軍がどれだけそこらへんのプロトコル(儀礼)みたいなもん理解しているのか。
と言われると、「どうかなぁ?」っていう疑問があります。どうもあちらさん(中国海軍)はヘリが前に海自艦艇に異常接近したことといい、自分たちのやっていることが、砲艦外交とかそういう、歴史ある列強各国が積み上げてきた海軍プロトコルに照らすと、どれだけあぶなっかしいマネかが理解していないフシがある。
おまけに日本相手にやらかしたとしたら、愛国無罪みたいな面も出てくるかもしれない。日本相手にこれだけやったから罰せられないでしょう?みたいなノリが出てきたら、そりゃエスカレーションしかねない。
中国外交部が「その話知らない」というのも、いろいろな取り方があって、軍部のやっていることを(本当に)コントロールしていないのか、できていないのか、それとも理解した上で外交部として日本と妥協したいシグナルなのかがうかがいしれない。
軍部も軍部で一枚板で今回のことを上層部から指示したのか、現場の独断なのか・・・無茶やらかしているのが、中国海軍(PLAN)でもわりと旧式・・・それでも新しいのですが・・・なので、電波情報が海自の手に入っても痛くもないと判断しているのか。
そこらへん、いささか疑心暗鬼にもなりそうではありますが、日本としては抗議はするし、交戦規定はちゃんと定めるし、海保と海自に何かあったときにどうするかはシミュレーションする必要がある。
自分は一触即発なのか、と聞かれるとそこのまでには至っていないけれど、暴発する場合もありえるし、状態はキューバ危機のアメリカ海軍がキューバ封鎖に動く一歩手前みたいな状況だとは思っています。この手の問題は外務省とか政府にバックチャンネルがあると何かと助かるのですが、どうなんでしょうね・・・。
一方、国際政治のほうで見ると、どうもアメリカはこの問題は「面倒だなぁ」と思ってるようでことの本質を見誤っている気がしています。中国の膨張と日本の・・・いまだに日本の政権を「右派」ととらえているようで、「子分(日本)が暴走しかねない」という変な分析があるようです。WW1の開戦前夜やろしく、ちょっとした暴発がエスカレーションすることを懸念しているフシもあります。
(当時は複雑に結ばれた多国間の安全保障条約のせいで、戦争開始までエスカレーションしていきましたから)予防線のためか日米安保条約において、無条件に日本にアメリカが協力するわけではない(参戦するわけではない)というのを今更持ち出していますしね・・・。
大丈夫か、アメリカは?という気分ではあります。
日本は日本で、何かあったときはアメリカがなんとかしてくれるという(根拠のない)期待もあったりして、いたるどころでボタンの掛け違いがあるみたいですね。うまく収まるといいのですが、
この話は長くなるので中断汗;;;
#勉強モードに入ります。
この歳である資格試験をやることになったので、ちょっと勉強モードです。
本当は違う勉強する予定だったのですが、いい機会ですのでとってみようかと。
Evernote、Androidでどう変わっていくのでしょうか。はてさて。
2013年2月1日金曜日
購入記録いろいろ20130201
電子書籍中心です。Book☆WALKERとKindleとか。
定番で買ってます。電子書籍だから楽ですね。
リンク先はAmazonですが、Book☆WALKERのゲリラキャッシュバックもあったので購入。概ね半額ぐらい。
ただいま(2013/2/1現在)、Kindleストア経由だと1680→650円。これは買い。絶対買いだろう。
SFマインドが欠落しつつある最近のキックとして購入。
セールだったので購入、つかみは面白かったけどさて続きどうしようかなー。
あと、Kindleのセール品がいろいろあったので、
映画にもなったけど、文庫版は別として面白いです。読んでない方がいたらぜひ。
今なら260円。古本屋で購入するよりはまだよいかも。さて。
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個人的にはチャンドラーの「さらば愛しき女よ」か。清水版なので村上春樹訳とは違いますが、自分としてはこちらのほうが愛着がある。なにしろ、高校時代背伸びして読んでいたし(笑)。
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定番で買ってます。電子書籍だから楽ですね。
| 光圀伝 電子特別版 (上) (角川書店単行本) | |
| 冲方 丁 角川書店 2012-10-26 売り上げランキング : 156 Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
リンク先はAmazonですが、Book☆WALKERのゲリラキャッシュバックもあったので購入。概ね半額ぐらい。
| 盤上の夜 (創元日本SF叢書) | |
| 宮内 悠介 東京創元社 2012-03-22 売り上げランキング : 13968 Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
ただいま(2013/2/1現在)、Kindleストア経由だと1680→650円。これは買い。絶対買いだろう。
SFマインドが欠落しつつある最近のキックとして購入。
| 限界集落(ギリギリ)温泉第一巻 | |
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セールだったので購入、つかみは面白かったけどさて続きどうしようかなー。
あと、Kindleのセール品がいろいろあったので、
| 面白南極料理人 (新潮文庫) | |
| 西村 淳 新潮社 2004-09-29 売り上げランキング : 4534 Amazonで詳しく見る by G-Tools | |
映画にもなったけど、文庫版は別として面白いです。読んでない方がいたらぜひ。
今なら260円。古本屋で購入するよりはまだよいかも。さて。
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個人的にはチャンドラーの「さらば愛しき女よ」か。清水版なので村上春樹訳とは違いますが、自分としてはこちらのほうが愛着がある。なにしろ、高校時代背伸びして読んでいたし(笑)。
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