2005年1月31日月曜日

ダーティ・ボマー (上)/大石 英司

ダーティ・ボマー (上)
大石 英司
中央公論新社 (2005/01)
売り上げランキング: 5,357
通常24時間以内に発送


シカゴの交通事故がすべての引き金だった。クルド人によって持ち込まれた核廃棄物が散らばり、シカゴは封鎖される。その頃、日本ではアメリカ大統領来日を控えての準備の真っ最中だった。そこへもたらされるダーティー・ボム(放射性物質を爆発物で拡散させる)によるテロリスト予告。そして、アメリカ、イギリスの主要都市に原子力爆弾が爆発し、キノコ雲が舞い上がった・・・。

というわけで、大石英司さんの新作です。今回は核ネタ無制限一本勝負。ってなわけで、イエローケーキ以上の核物質はバラ巻かれる、EMP効果でアメリカ本土の電子機器は使用停止、あげくに情け無用の核爆弾の投下、そして日本でも・・・というわけで、情け容赦のない展開なんですけど、これって下巻で本当に終わるのかなぁ。
日本ではひさしぶりに大石作品での自衛隊特殊部隊、サイレント・コア(習志野の空挺団に間借りする特殊部隊。発足時は一個小隊のみだったが、現在第二小隊まで拡充中。隊長の音無ニ佐の名前から、サイレント・コアと呼ばれているが、その目的は原子力施設を某国から守るためだったので予算は電力会社から捻出されている。とは言うものの、ここ最近の作品ではすっかり自衛隊の魔法の杖代わり)が、しばらくぶりにその当初の目的で動き出しているようですな(w。
結婚されて子供が二人という家庭環境の変化からか、ここ数年の作品は家族が前面に出てくるようになりましたが、今回も同様です。流石にオタクは出てこないとは思うのだけれど・・・さて、どうなることやら(w。

風光る 17巻/渡辺 多恵子

風光る 17 (17)
風光る 17 (17)
posted with amazlet at 05.01.30
渡辺 多恵子
小学館 (2005/01/26)
売り上げランキング: 53
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 表紙がちょっと変わりました
5 人の魅力
5 総ちゃんかっこイイ☆


こちらも負けず劣らず安定していますなー。ストーリーも史実とフィクションを上手く組み合わせ、伏線を張りつつ、キャラを増やして、かつ時勢の変化もちゃくちゃくと描き出している。
新撰組にとっての安定期ともいうべき時期なので安心していますが、もうそろそろ・・・・・・だしなぁ。
ともかく、続きを期待してます、はい。

のだめカンタービレ 11巻/二ノ宮 知子

のだめカンタービレ #11 (11)
二ノ宮 知子
講談社 (2005/01/13)
売り上げランキング: 49
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.82
4 ここで終わられては単行本派はつらい、、
5 現代少女漫画の星
5 安定したおかしさ


パリ編第二巻目。千秋のコンクールの行方は・・・つーわけで安定しています。
単行本派の自分としては続きがめちゃ気になるんですけどねー・・・。恋愛サイドに行くかシリアスサイドに行くのか、期待して待つとしますよ(w

2005年1月30日日曜日

痛いーっ。

寝ぼけて、読書灯代わりのスポットライトに腕を密着させて経度の熱傷になってしまう。イタタタ。そのまま寝た自分も自分だが。

翌朝、流石に傷を見てこりゃ何か手を打たねば。と、そーいや、今週号のマガジン「ゴッドハンド輝」に創傷被覆材ネタがあったな、と街へ出るついでに確認。軽度の熱傷であれば効くと書いてあるので購入して試してみた。

創傷被覆材については以下のサイトが詳しい。
新しい創傷治療

ちなみに購入したのは、ジョンソン&ジョンソンのもの。
http://www.jnj.co.jp/press/pr/pr040301/pr_040301b.html

しかしなんだなぁ、「3倍早くキズを治す」ってあーた、シャア専用かと・・・。
つけた感触では傷から出た体液を保つためにゲル状のものが白く膨らむのがアレなんだが傷みは軽減されている。
なお、五日間までつけてもかまわないらしいが、上のサイトを見ると、頻繁に変えろと書いてある・・・どっちよ?

ともかく、明日までつけて一度傷跡を見てみようかと考えているこの頃。いやぁ、最近は便利なものが出てきた。・・・絆創膏に比べれば結構高いんだけどね。

釣りか、釣りなのか!?

自分が書いた「"http://babyloncafe.cocolog-nifty.com/babylon_cafe/2004/12/post_5.html">
きな臭い話
」にトラバがついたので、していただいた"http://newstoday-0.seesaa.net/article/1752106.html">サイトをチェックしてみた。


タイトルは「日本、軍事体制へまっしぐら。 軍国化を煽る防衛庁」・・・しばらく唖然としてしまう。


いや、自分のサイトを読んでくれている人がいれば、自分がどういうスタンスで書き込んでいるか、わかっているだろうに・・・。

それともコンテンツをだけを見てトラバしたのだろうか。うーむ・・・。


何の意図があってトラバしたのか。スルーしてしまおうか悩んでしまうが、ちょっと書いてみようと思ってキーを叩いて見ます。


まず琉球新報の記事から言うと、今の有事法制が戦争を前提にしているもの。というのはあたり前だろう、という気がしますが。

※無論、だからといって沖縄県在住の方の心情に関しては自分がどうこう言える立場ではありません。


一部の人達が言うように、文民統制は近代国家が軍事という力を制御する上で重要な要素ですが、そのために有事法制は必要なのですよ。


でなければ、自衛隊の治安出動にまつわるすべての事柄が法的なコントロールを逸脱してしまう。だから法でさだめようというのに、それが軍国化って言われると困るんですが。

そして、南西諸島方面は先の潜水艦事件などといいホットスポットと化している。
日本にとっての仮想戦場はここ十年の間はここら近辺(もしくは朝鮮半島)になると思います。で、
そこに備えるのは日本の防衛を担う自衛隊として当然のことなのです。

ぶっちゃけ、「ええ、で、それが何か問題ですか?」としか言いようがない。



コメントについても同様。

文民統制(シヴィリアン・コントロール)とは、軍人(自衛隊ですが)が政治に口を出すな、ということですが、それと研究は別です。


今回については前防衛大臣が懇意にしていた自衛官に私案を出してほしい。というレベルですので、自分としては可のレベルだと考えています。


(この場合、自分の判断基準は時国家の為政者に対する影響力を考えています。そして、その内容の如何にかかわらず、です。この場合、
大臣経験者という過去要職であった人物が知識を持つものに意見を求めたレベルですが、それが何か?という気もするのですが・・・)。




重ねていいますが、よく憲法改正反対と言う方がいますが、自分としてのスタンスは憲法はあくまで人が生きるための法規(お約束)でありルールだと考えています。しかし、逆に言えば法規でしかすぎないのです。
宗教ではないのです。北風が吹けばコートを着るし、太陽が出ればコートを脱ぐでしょう。ルールは未来永劫不変ではないのです。ルールは常に状況において変わるんですから



右傾化はまぁ、的を得ていますね。これはしょうがない。いままでが酷すぎたっちゅーか、そういうレベルですので。

しかし、忘れてはいけないのは、民主主義における政治家とは国民が選出したものであり、
彼らが右傾化しているということは国民もまた求めているということでもある(だがまぁ国民が常に正しい選択をしているわけではないのが世の中の事実なのだけど)。だから目くじら立てる心配はありません。政治家だけが悪いわけではないのですからして。




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挙句の果てには公共放送が国営放送に成り下がって、

民間企業(右傾化に警鐘を鳴らす一部マスコミ)を公共の電波を使って

批判している始末。 本当に戦時体制突入前みたいですね。


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公共放送が国営放送に成り下がって。という意味もさっぱりわからないけれど、これってNHKのことなんだろうか。
確かにNHKは公共放送だからなぁ。一応、"http://www.houko.com/00/01/S25/132.HTM#s1-2">放送法"http://www.houko.com/index.shtml">法庫で確認したけれど、

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��放送番組編成の自由)


第3条
"#98FB98"> 放送番組は、法律に定める権限に基く場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。

(国内放送の放送番組の編集等)


第3条の2
"#98FB98"> 放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。


1.公安及び善良な風俗を害しないこと。

2.政治的に公平であること。

3.報道は事実をまげないですること。

4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。


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とありますので、まぁ、問題になるのはどっちだろうか、っていう気もしますし、批判と警鐘はどこがどう違うのか・・・。
警鐘はただ言いふらしているだけ、批判はその立場を明確にしている分だけ前者のほうがいいかと思いますけどね。



「右傾化に継承を鳴らす一部マスコミ」もどこだかわかりませんが、まともな報道機関は会見を捏造したり、
虚偽のインタビューを載せることはしませんよ、目的が正しければ手段は正当化されるのか。
と言いたいのですが。それがジャーナリズムかと。

いいですか、自分はオウム真理教の一件からですが、
(自分も気に食わないところがあるけれど)都知事の会見部分を不当に切り捨てて内容を変更させたりするようなTV局のニュースなんてアテになんざしていません。
さらに言うなら、まるで裁判の結審のタイミングにあわせたかのように数年前の事実を持ち出し、
ましてや会見の日付をでっちあげるような姑息な手段を講じるような新聞社も大嫌いです(最低限、
ネタがあればWebでさらりと見るに留めるぐらいです)、サンゴの事件から大嫌いですがね。ああ、そうそう、
その系列TV局のあまりに稚拙なニュースにも同様にアテにはしていません。ついでに言うなら、"4">その系列TV局のサッカー日本代表試合のあまりの酷い実況ぶりも大嫌いです。
まぁ、
なんですね、批判されるには批判されるに足りる理由があるんだと思うんですけど、どうでしょう?
 公共の電波を使って性質が悪いことをしているのはどっちかと。



戦時体制というのが、意見の抑圧、画一化、もしくはある種の同調化現象のことでしょうか。ならば安心してください。
貴方がこうしてblogに意見を書き込んでいるだけで特高(ああ、今は公安ですね)に引っ張られはしません。
それだけで戦時体制とは違うんですから。ああ、もし貴方が不当に逮捕されたとしたら自分も反対意見を言うでしょう。
民主主義の根幹は意見の共存ですからして。



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この国の経済影響力も落ちたし、もう本当にダメポ。

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で、経済影響力と前段はどこがどう結びつくのか、そしてそれがどうして駄目なのか、論拠がさっぱりわからないのですが・・・。

日本の経済が今後どうなるか、どうも悲観的な雰囲気ばかりなのですが、べつにいいじゃないですか。国家にとって興亡は当たり前のことですから、未来永劫発展し続けるわけではないでしょう? ローマも、中国も、イギリスも、そしてアメリカもいつかは没落していくのかもしません。
どうして日本だけがその影響から免れようかという気もしています。(流石に自分が存命している間にIMFの管理下におかれてもらいたくはないですけどね)



ただ、世の中の経済評論家と言われる人々のヨタ話はいい加減信じないほうがいいでしょうね。原油価格の高騰が伝えられ、
さも数ヶ月後にはオイルショックが!みたいな煽りだったのに、今じゃまぁ落ち着いています(所詮は投機筋の乱高下だったようで・・・
これも頭が痛い問題なのですが)。



ぶっちゃけ、自分がどのような政治信条、
もしくは国際情勢認識をしているかはトラバした前後のコンテンツを見てもらえばわかるかと思うのだけれどなー。こういうのが弱ったもので。





 



2005年1月24日月曜日

北走新選組/菅野 文

北走新選組
北走新選組
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菅野 文
白泉社 (2004/09/17)
売り上げランキング: 1,130
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.78
3 功績は大きい
5 期待以上の感動作!
5 最高な本と出会えました!!


新撰組です(本来は選という字が正しいという話なのですが、個人的に撰が好きなのでこちらを使います)。
それでいて、京都時代の新撰組ではなく、ただただ戦い続け、すり減り、命を燃やし続けた北走…第二期新撰組…を題材にしたお話。野村利三郎、土方亡き後の新撰組を引き継いだ相馬主計、そして土方とまぁ、渋い人選による中篇三作を纏めたのがこのコミックです。

新撰組が鳥羽・伏見の戦いのあと、甲陽鎮撫隊として敗北して流山に立てこもり、近藤勇が投降したのが第一期新撰組の最後だとすれば、そこからの函館までの戦いが第二期新撰組となるでしょうね。もう有名どころの沖田、永倉、原田は離脱し、斉藤一も仙台で離脱。土方と残された中堅どころ(島田、中島、野村、相馬、安富ら)がただ戦いつづけるということになります。主力は桑名藩士などによって構成されて京都以来のメンバーは櫛の歯がかけるように少なくなる。土方も新撰組を直卒することは少なくなっていく。それでも・・・・というのがこの時代の新撰組の醍醐味?なのですが。よく描けていると思います。

出てくる登場人物も新撰組隊士では有名どころなんて誰一人いません。島田魁と中島登が出てきた時点でくらくらときましたぜ。二人が残した書物などが新撰組の通史や記録となっているだけにひとしおというべきか。特に島田魁。彼の土方に対する忠義はもっと知られていいものだと思いますね、いや、本当に。

新撰組もドラマが終わり、ブームも過ぎ去っていくのかもしれませんが、まぁいいじゃありませんか。良質な新撰組を題材とした作品でした。オススメです。

2005年1月19日水曜日

ザ・ホワイトハウス「一触即発」

前週はちょっとスルーしてしまいましたが、今週改めて。今回はホワイトハウスの1stなどを思わせる密室での理想、
そして現実の世界の対比、インサートされる登場人物達の葛藤とがうまく混ざり合っていい話でした。

まず、「ザ・ホワイトハウス」は上手いなぁと思うのは、今回のサード・シリーズの本国での放送時期を踏まえると、
アジアのホットスポットをよく取り上げているな、と思いますね。前回も北朝鮮海域、今回は大統領の台詞だけですがカシミール方面、
そして今回のメインとなる台湾海峡ですが。


あまり知らない人もいますので、
簡単にいうと中国において共産党と闘争を繰り広げていた国民党が台湾に移動した形で国として成立したのが、
今の台湾です(正式な国名は台湾/もしくは中華民国です)。また以外に知られていないのですが台湾の実効支配が及ぶ場所が、台湾海峡・・・・
��・というより中国沿岸部にあるのです。それが"http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/china/dachen.html">
金門島
です。作中、サム・シーボーンが大統領に金門島に・・・といっているのがこの場所、ほとんど中国領目の前ですね。


さて、ではどうしてここがホットスポット足りえるのか。といわれると理由は二つあります。

一つは作中でも中国大使が国家安全保障担当のナンシーに噛み付いていましたが、中国は原則として台湾を認めていないことが主たる原因です。
また、二つ目は万が一武力衝突が発生すると思われる場合、舞台となるであろう台湾海峡がシーレーンの要衝なのです。海なのに、
どうしてシーレーン(道)というのか。具体的には狭隘な海峡を通るしかない場所であることなとが条件で、封鎖しやすい/守りやすい場所、
というのがシーレーン(軍事用語ではSLOC・・・海上交通路と言います)防衛の要となるためです。
どうも日本ではイメージが沸きにくいところですが、日本は海洋国家(かつ無資源)のために原材料(とは限りませんが)を諸外国から輸入し、
加工し、貿易品を諸外国に売りさばくために、海上輸送というもっともコストがかからない大量輸送を行うことが必要ですので、
このようなシーレーンに関しては注目せざるを得ない。というのがあります。ここを封鎖されると日本にとっては死活問題となりますので。
あまり触れられませんが、北京五輪後の中国と台湾の軍事バランスの逆転することもあり、
国内の不平不満を逸らすためと威信掲揚を主眼として台湾併合など中国が求め・・・という予測もあります。

また今回の話のモデルとなったクリントン政権時代の出来事に関しては"http://www.panda.hello-net.info/keyword/ta/kaikyoukiki.htm">こちらに詳しいです。




さて、軍オタらしくちょっとしたメモを。作中、ミサイル発射実験を行うとされていたパトリオットは実際に台湾に配備されています。
対空ミサイルで、PAC3と呼ばれる弾道弾対処機能を付与したモデルとのことです。また、
シチュエーションルームで話が行われていた二隻の空母グループは、それぞれ通常動力型空母<インデペンデンス>、
原子力空母<カール・ヴィンソン>をそれぞれ中心にした空母グループですが、作中の2002年当時、
既に<インデペンデンス>は退役し、<キティー・ホーク>が極東に配備されていたはず・・・まぁ、
どうでもいいことですが。ちなみに<インデペンデンス>、現物を拝んだことがあります(w が、大きかったですよー。
格納庫も広かったっす。また、
ラストにちらりと触れたイージス艦については艦隊防空や弾道弾対応が可能のために軍事バランスを覆しかねないと中国がゴネるのも無理はありません。


さて、話を元に戻して、今日はなんですね、チャーリーの底意地の悪さが垣間見えてよかったというかなんというか。教訓、いい大人が
「ケツの穴が小さい」って言ってはいけません、C.J.。いや、敵に回すと恐ろしいな、チャーリー・・・。