菅野 文
白泉社 (2004/09/17)
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新撰組です(本来は選という字が正しいという話なのですが、個人的に撰が好きなのでこちらを使います)。
それでいて、京都時代の新撰組ではなく、ただただ戦い続け、すり減り、命を燃やし続けた北走…第二期新撰組…を題材にしたお話。野村利三郎、土方亡き後の新撰組を引き継いだ相馬主計、そして土方とまぁ、渋い人選による中篇三作を纏めたのがこのコミックです。
新撰組が鳥羽・伏見の戦いのあと、甲陽鎮撫隊として敗北して流山に立てこもり、近藤勇が投降したのが第一期新撰組の最後だとすれば、そこからの函館までの戦いが第二期新撰組となるでしょうね。もう有名どころの沖田、永倉、原田は離脱し、斉藤一も仙台で離脱。土方と残された中堅どころ(島田、中島、野村、相馬、安富ら)がただ戦いつづけるということになります。主力は桑名藩士などによって構成されて京都以来のメンバーは櫛の歯がかけるように少なくなる。土方も新撰組を直卒することは少なくなっていく。それでも・・・・というのがこの時代の新撰組の醍醐味?なのですが。よく描けていると思います。
出てくる登場人物も新撰組隊士では有名どころなんて誰一人いません。島田魁と中島登が出てきた時点でくらくらときましたぜ。二人が残した書物などが新撰組の通史や記録となっているだけにひとしおというべきか。特に島田魁。彼の土方に対する忠義はもっと知られていいものだと思いますね、いや、本当に。
新撰組もドラマが終わり、ブームも過ぎ去っていくのかもしれませんが、まぁいいじゃありませんか。良質な新撰組を題材とした作品でした。オススメです。
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