2005年1月10日月曜日

フランクリン・プランナーを使ってみる(その一)。存在を知るまで。

フランクリン・プランナーというのをご存知だろうか?
フランクリン・コヴィー社が売り出している手帳で、アメリカでは250万人が使っているとかいないとか。まぁ、ともかく海の向こうじゃあ結構メジャーな手帳らしい。
このカテゴリーはヘッポコな技術者がいかにしてフランクリン・プランナーと出会い、悪戦苦闘するかを纏めていこうかと思っていたりするので、以後よろしく(苦笑)。

まず手始めに現状までをかるーく書いていこうかと。

破綻の兆しがあったのは一昨年にまでさかのぼる。
一昨年の東京での研修から戻ってくると、初めての仕事が待っていたのだ。それも半端ではなく難しいほどの規模で。以前にもやったことがある仕事の複合系ではあったのだけれど、 (いつだってそういうものだが)営業が持ち込む話は厄介なことにコストは厳しく、要求するハードルは高く、 多種多様な機能を求めるかわりに簡単な操作を求め、カスタマイズ性を求める一方でカスタマイズにかかる経費を削減しろというわけで(つまり汎用性を維持しろというわけで)、 頭を抱えてしまった。
あげくにその頃の自分は、簡単に言えばスランプ状態でやること成すことやる気は起きないわ、やっても中途半端だわ、もっぱらの顧客となる相手達の独特の悪癖にしてやられてやる気を失っていた。要するに集中力を欠いていたし、情熱も見失っていた。いままではその場つなぎで乗り切っていたけれど、会社でのポジションがそれを赦さず、おまけに自分には方法論が欠いていた。
まことに頭が痛いことは、自分の身体が一つだというのに押し寄せてくる仕事の話は一つだけではないことだった。おまけに主担当業務が二つ押し寄せてくるのは目に見えていた(し、最終的にはもう一つ増えた)。いままでは運良く、自分が一つの業務にだけ専念できていたが、どうも今のポジションではそれが難しくなる(事実、現在そうなりつつある)ことを予想できた。

これじゃあ、いかん。せめて自分で自分の環境、意識、時間をコントロールしなきゃならない。その時点では打ち合わせなどで使用するのはA5のバインダーで、業務関係のことはPCにインストールしているTreeMemo(いいフリーソフトです。今でも使っていますが)に、 まとめていたが、これでは出先や自宅でスケジュール・チェックが出来ない。日付の管理が視覚的に把握できないし、するためのExcelファイルだってあることはあるが、バカバカしいことにオーダーから自分が作ったコンセプトも肥大化して、今では使えようのない業務管理ファイルとなってしまった(教訓 1.コンセプトが優れていてもユーザーはそれに満足しない)。

ネットで繋いで、Amazonなどを探していて、ようやく一冊の本にめぐり合った。運がいいことに、最初でいきなりのヒットだったと思う。それは下の本だった。

TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究
ハイラム・W. スミス Hyrum W. Smith 黄木 信 ジェームス スキナー
キングベアー出版 (1999/01)
売り上げランキング: 3,554
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手に入れて読むと目から鱗だったりして、何度も再読した。この本で語られているのは結局のところ時間に管理させられている現状をなんとかしないかぎり心の平穏は訪れないし、だらだらと目先の安穏さにかまけていてしまうと本当に大切なことを見失ってしまうことを教えてくれた。結局いい仕事というのは、自らが自信をもって作り出したりすることが出来たときに発生するわけで、それが出来ない場合・・・どのような結果になるかは言うまでも無かった。

よくよく読むとフランクリン・プランナーのことが書いてあり、ネットで調べてみると札幌では東急ハンズに置いてあるというので早速見に行った。
バイブルサイズとクラシックサイズ(コンパクトもあるが、これは最初から眼中になし)があり、確かに申し分なし・・・だが、いかんせん価格が高い。書く内容などを考えればクラシックサイズが妥当だと思ったが、クラシック向けの日本語版一年間のダイアリイなどが入った便利なスターターキットが当事無かった(と思う)ので、買い揃えるとよけいに高額になるのと、不安になってのと、自分で言うのもなんだが、ものぐさな自分が買って数ヶ月で断念しました。というのでは洒落にならない。
カフェでしばらく検討し、TQを読み直した結果、ちょっと予定を変更することにした。現在使っているA5ファイルを活用しよう。すくなくともコンセプトを見て、自己流でなんとかいけるはずだ。A5無地のバインダー用紙であればそんなに高額なものにはならない。そう言う決断を下して、A5ファイルのまま続行することを決意した。ExcelでA5サイズ用にフランクリン・プランナーのデイリーに模した形で枠を作り、日単位のページを作成する一方で、月単位カレンダーも作成した。

TQの内容を取り入れて、月単位のページには、左側にToDoリスト、右側にその月カレンダーがある。ToDoリストを埋める一方で、日単位のページ、こちらは左側に日単位のToDoリスト(そこにはチェックボックスと、重要度、業務の内容を書く。重要度をA(最優先)、B(Aより下、できるだけやったほうがいいもの)、C(時間があればやろう)。
そんな感じで作りあげたのだが・・・ところが、これが一部で上手くいったようで、上手くいかないことになる・・・のだけれど、以下次号。

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