2005年6月9日木曜日

夢見る頃を過ぎても。

試合終了のホイッスルをスピーカー越しに聞いて、ホッと一安心。



なんだか安心してみていられる状況ではあったのもあって、W杯出場が決まったというのにあまり喜びがない。どちらかというと安心した。
といっていい感情がある。



おいおい、そんなに今の日本代表が強くないのはわかっているだろう?
 ひょっとしたらW杯が始まったら3戦全敗で帰国の途につく羽目になるかもしれないんだぜ?



わかってるよ、そんなことは。



しかし、8年前。いいや、12年前。深夜のTV放送に構わず画面にかぶりついて、あと、もう少し。このロスタイムを乗り切れば・・・
というところで決められた悔しさに悶絶したこと。

8年前は七転八倒の展開に、胃をキリキリしながら対戦国のポイントを横目で睨んで、Niftyで情報を仕入れて、最小得失点差、
最小得失点差と念仏のように唱え、まるでマンガを地で行くような劇的なドラマを体感したあのころ。


今回はそんなんではなかったなぁ、正直。



揉め事はあったけれど、最後は地力が物を言うことをこの12年間以上、サッカーを見続けてきてわかっていたからだ。

時たまの偶然の勝利は永続しないということが判っているからかもしれない。

苦しい時、"流れ"が向こうにあるときでも諦めずにあらん限りの手を打てるかぎりは必ず自分達の実力がものを言う。そのことを知っている。


日本のサッカーとしての地力はアジアではベスト4(日本、韓国、イラン、サウジ)だ。
今の出場枠4.5ならよほどのヘマを撃たない限り大丈夫だと確信していたこともある。



それでも、しかしまぁ。



負ければ嘆息し怒鳴り散らし、勝てば勝ち方が悪いと言うという、望んでやまなかった、
夢に描いていたブラジルやアルゼンチンのような国のサポーターの心情ってのはこういうもんなのかなぁ。



それとも今のジーコことアルツール・アンツーネス・
コインブラ監督に率いられる日本代表のサッカースタイルについては恐ろしく好きになれなくて、
心の中がニヒリズムに浸っているせいなのかなぁ。



それでもね。






夢見る頃を過ぎても青春のように恋に焦がれることはできるのだ。そう思っている。そうなってほしいなぁ。



一つ言えることはサッカー好きのすべての人達の 試合前まで続く不安と期待のドキドキはまだまだ続く。
これがたまらないといえばたまらない。


最後に。オメデトウ、サッカー日本代表。ようやくスタート・ラインだけどね。



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