オイレンシュピーゲル 2 (2) | |
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やはり、マルドゥック・スクランブルのような疾走する物語が好きな自分にとっては同じ作者が書いたこのシリーズもなかなかに面白いと思うのだ。前回が中篇構成で、三人の少女たちの顔見世だとしたら、ようやくこの巻からストーリーが動き出す。というわけで、未読の人はぜひ、1巻2巻と続けて読んでみることをお勧めしたいな、と。
その昔、ウィーンと呼ばれた国際都市ミネアポリスの警察組織(MPB)に所属する義体化された三人の少女達。今回の事件は、郊外に落ちたロシアの人工衛星をめぐる問題。原子力搭載という厄介な代物をめぐって、ロシア特殊部隊の兵士たち、三人の少女達とMPB、複数のテロリスト・グループたちが、タイムリミットまでの戦いを繰り広げる。そこにある陰謀をめぐって。
というわけで、独特の文体に慣れればあとは疾走するドライブ感に任せるだけ。ぐいぐいと物語が動き出す。
ちなみにこの物語、姉妹編というか同時系列の「スプライト・シュピーゲル」があって、こちらも三人の機械化された少女達の物語。来月刊行の新刊では、このミネアポリスの大事件をもう三人の少女達から見た視点で語られるというので、そちらも期待しておこうかと。
オイレンシュピーゲル 1 (1) | |
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