これでコンサルが勤まるから世の中面白いな。
日本全体で考えれば不得意な部分は確かにあって、一つはエンジン。特に航空機用。これはもう歴史的な問題としてしょうがない。
今、シャカリキになってIHIあたりがやっているけれど、WW2以後の断絶が痛かった。エンジンというのは冶金技術など高度な技術の組み合わせだから、この点アメリカや欧米のほうが歴史のある分、結構前に行っている。今でも欧州の部品製造機器のほうが質がいい、という話を良く聞く。
あと需要が無かった、という点もおおきい。クルマのエンジンはどうか。航空機ほどシビアではないが、これだって技術レベルの熟成が必要だし、それ相応の需要があったからここまできていた。ジャンボやスペースシャトルは作れない、というのは需要が発生しなかった。それだけの話。
大量の部品を問題なく組み合わせることが出来る・・・いや、これ、欧米も日本も意外に大変なんですよ。多分、今プロジェクトマネージメントなどに携わっているエンジニア達の頭が痛いはず。
エアバスA380、ボーイング787とか絶賛大炎上。日本も人のこと笑っていられない。色々予算上の都合とかあるのだけれど、C-Xがgdgd感が強くなってきた。
日本側に立てば、「だって、予算がつかないせいで一年延びたから、まぁいいんじゃない。初めてだもの」という意見もある一方、「大体構造テストでダメダメだったという話があるからのびてんじゃないの?」っていう懐疑的意見もある。
ま、自分の意見としては、P-Xがわりと順調に進んでいるのでC-Xもさっさと問題点を出して改善するしかないんじゃないの? まぁ、炎上か否かは今年中に初飛行できるかどうかで判断するよ、という形で。まぁいくらなんでも今年度(つまりあと半年)には初飛行しないとなぁ。
少なくとも、自国内でクルマ部品を製造して完結させることが出来る国は数少ない。どうしてか。
クルマはかくして作られる―いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか (別冊CG) | |
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でも読めば一発だよ。ほんと、工業製品全体のレベルが問われる一品なのだから。>自動車
いやね、日本がガラパゴス的突出空間であったとしても、そこで生み出されるシロモノがダメだ。というわけではないんだよね。
マーケティング的にいいモノとプロダクト的にいいモノとはやっぱり違うし、そのプロダクトの中でも、様々な「いいモノ」に対する価値観の立ち位置がある。要求される市場やユーザーも違うしね。
無論、日本マンセーというわけでもないのだけれど、こういう根拠もなしに日本はダメだ。というのもどうかな、と思うので書いてみた。
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