2004年9月12日日曜日

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 J.K.ローリング/静山社

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大衆に流れされすぎじゃないか? といわれるのは覚悟の上だ。
でもいいや。
ハーマイオニーたん萌えとかそういう訳ではないが、実はこのイギリスの階級社会がどことなく透けてくるような物語は実は好きだ。当初のハリー・ポッターに対するあまりな贔屓っぷりに「それってどうよ」とか思っていたのだが。
しょーもないガジェットはともかく、児童文学に分類されるのにそんなことはお構いなしにトリックや結構えぐい人間描写なとがインサートされてたり(いや、今回の話で、ある登場人物の心情は理解できた)あなどれないとは思う。

何がいいとかというと、映画のせいもあってかハーマイオニーたんの・・・いや、やめておこう。

色々この翻訳元には言いたいことはある。せめてもっと出版スピードを上げてくれ、とか。
しかし、そんなものは枝葉の話だ。

話を取り上げよう。
お年頃になったハリーもようやく反抗期やら自我が目覚めてきたのか、ダークな一面を覗かせる。
自己に対する賞賛を求めたり、やつあたりをしたり。ドタバタする周囲の状況に振り回されるのも相変わらずのこと、ハリーは自らの力であれこれと状況を改善しようと企むが・・・というのも相変わらず。で、とうとうクイラマックス、ハリーにとって重要な存在が退場し、ようやくハリーはその問題の根幹を知らされる。さて、どうなる・・・・・・?で以下続き。

読んでいると話としては冗長なのだが、ちゃんと丹念に一年間の軌跡を追おうとするとこうなってしまうだろう。
正直、次の話が上、中、下となってしまっても驚かない。原作者の意図がようやくわかってきたが、残り二巻でどう落とし前をつけるのか、今回でこんがらがってしまった状況はどう次に収集をつけるのか、は続きに期待する。
願わくば、イギリスで発刊された場合、二年もまたすことなく出して欲しいのだが(結局書いているよ)

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