完全覇道マニュアル―はじめてのマキャベリズム | |
架神 恭介 君主論 太郎 辰巳 一世 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
マキャベリズムである。マキャベリも随分罪でかつぶっちゃけた文章を残したもので、その著書、「君主論」をある程度読んだ人ならば「たしかに、言っていることは正しい」とか思う…ハズだが、いかんせん、岩波文庫の「君主論」はいただけない。あれは人に君主論とはなんたるか知らせる以前の問題でもある。塩野七生の「マキャベリ語録」を読んで再トライしたっけな・・・。今なら中公BIBLO版があるからまだいいらしいけれど…。
で、そこでこの本です。
目立小学校5年3組で実際に起こった、クラスの覇権争い。クラスのリーダーになるため、日夜血も涙もない策略を子供たちは繰り広げる。さて、マキャベリズムに照らしてこの行動は是か否か。さぁ、子供たちの内部抗争を見ながらマキャベリズムを学べ!
…というブラックな題材なんだけど、一番ブラックなのは章末でふくろう先生のやりとり。でも君主論を学ぶにはうってつけ。
はなこちゃん「愚鈍な大衆は変化を嫌うのね」
…い、いや、それは・・・確かにそうなんだけどさ!ww もうはなこちゃんのコメントだけでご飯3杯?はいけますぜ。
個人的にはなこちゃんの情け容赦ないコメントが最高です。クラスの覇権争いもドラマチックな展開ですよ。女帝りょうこちゃん(10さい)の情け容赦のない策略と、最後のシーンは泣けるが、背後にあるその腹黒さはどうしたものかwww
というわけでお手軽に「君主論」を学びたいなら、これしかありません。ビジネス書じゃダメダメ。小学生の派遣争いに見るマキャベリズムの実践と活用をしかと見届けてほしい。
読んでみたい人は公式サイトも合わせてみることをお勧めします。5年3組の覇権争いがいかに繰り広げられたか、勢力図もついているしね。(あ、でもキャラクターイラストは統一してもらいたかったなー)
一応副読本として。
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新訳 君主論 ニッコロ マキアヴェリ Machiavelli 池田 廉 中央公論新社 2002-04 売り上げランキング : 1339 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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