2007年10月16日火曜日

書評サイトをやる理由(中途版)

いささか古いネタではあるが、決意表明の一つとして。

「書評サイトは作家の敵か?」 from Something Orange.

それは書評サイトをやる上で、人それぞれ。というのはもっともな話だけど、自分のスタンスはHTMLでしこしことホームページをUPしていたときからかわらない。

そこの書評に対するスタンスは今でもかわらない。改めて、ここに再掲しておく。なにより自分のために。

-----------------
・本の書評とは難しいものです。誰が誰に向けて書けばいいのでしょうか。つまらないということは簡単ですが、逆に自分が感じている面白さをわかり易く他者につたえることの難しさもあり、日々考えたりしてます。

・わざわざ本をとりあげるのであれば、面白いものにしたいと考えています。つまらない本を取り上げ、細かく分析するほど疲れることもありませんし、逆に面白いと思っている人もいるでしょうから、そういった人を不快にさせるのもどうかと思っています。

・点もつけるのもなぁ。というのもあります。結局、読んだ時点での点数というのは、ファーストインプレッション、読んだ直後の感想でしかありません。きっと、幾年か経てば、最初はつまらない本でも、面白く感じる場合もあると思います。事実そうあったときがあります。

 自分は、そういう場合、追加して書き込んでいこうと考えています。そういった変化もコミで、自分の記録であると思いますから。というわけで、自分自身に対してヘンな先入観を持たせないためにも点数はつけなし、星もつけないでいこうと考えています。

・自分が好きだった作者の作品を「つまんない」とか「こんなくさいセリフばっかり」(一番気に入ってるシーンのセリフなのに!)とかいう評価があって、結構カチンときたこともあったりしたので^^;、難しいですけど、Reviewに取り上げている時点で「自分がオススメ」なのだと思っていただければ幸いです。

・願わくば、Reviewを読んで、誰かの幸せな時間を作り出すことができればいい。最近はそう思っています。
-----------------

自分もすくなからず創作物に手を出し、まるで魔女裁判もかくやというか、それこそ穴があったら入りたいほど恥ずかしく、情け容赦のない叱責をうけて血反吐吐きそうな思いもしたこともあります。

ある作品について匿名掲示板で辛辣な評価を受けたこともあります(当然のことではありましたが)。ショックで斃れそうにもなりました。一方で、これまた掲示板やメールで、励まされるメールを受けたこともあります。

自業自得でもあるし、望んだこそもありますが、自分が言えることは誰であってもそのコンテンツを見るも見ないも自由なのです。としか言いようがありません。作家の方が、孤独の中でモノを作り出したあと、評価を知りたいと思うことは当然のことでしょうけれど。

そのとき自分のサイトまできて、読むことがあったとしたら…。そう思うと、あまり辛辣なだけの意見は書きたくありません(こうして欲しかったな、という書き方をするときもありますが、それは好きな作家だから、と考えていただければ)。

忘れないでいようと思うときは、作家もそうであるように、書評を書き連ねる自分もまた、他者からの批判なども受け入れるべきだし、その覚悟無ければ書くことはできない。という意識です。
実際、少なからず本の著者からメールを受け取ったこともあります。こちらの誤りや傲慢を指摘しつつも、逆に丁寧な文章で逆に恐縮して平身低頭してしまったこともあります。

blogの書き手である以上、クリエイターなのです。クリエイターは他のクリエイターについてリスペクトすべきでしょう。無論、批判するな、とはいいません。ですが、一方ではその作品を評価している人もいるのだ。という意識をもって(つまり、逆に批判される覚悟をもって)書いていくことが必要なのだと思っています。

このblogや旧サイトで取り上げなかった作品の中には、一読して「ふざけんなー」と放り投げたのもあります。速攻で処分したのもあります。それども、それは自分にとっての話で、第三者には違うかもしれません。だから、自分は自分が薦められるもの、面白かったものだけしか書きません。

��ひょっとすると「そんなの面白くねーよ」っていう批判があるかもしれませんが、何を酔狂に自分が面白くないものを検索して追いかけるような人に言われたくはないな(笑)というのが正直な気持ち。

他のblogやサイトで紹介されて読み始めた作家の方もいます。逆のケースもあるかもしれません。
そういう形でありたいな、と今は思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿