「マスメディアは絶対に報道しない「電通」というオバケ代理店の暗躍」 from 木走日記
「何が人を電通叩きへと駆り立て、何が人を電通叩きへと駆り立てるのか。」 from 真性引き篭もり
正直、はてブのリンク数が多くてビックリした。電通ネタはわりと昔からあるタブーだけど公然ネタだったと思ったので。だがまぁ、半分ぐらいはネタだろう。と思っていたが・・・。
そういう点で言えば「真性引き篭もり」のエントリは示唆に富んでいる。いかんせん長いわ、読みづらいわで閉口してしまったが。
正直言えば、「得体が知れないけれど、周囲から見て敵とみなしていいのが、昔ソ連で今は電通でしょう。結局ルサンチマンじゃん。この貧乏人が」ですまないか>上記エントリ。
電通や博報堂のような広告代理店のようなことをしてのける人物たちは多くいた。広告=イメージ戦略であれば、自分の都合のいいイメージを民衆に伝えられればアドバンテージになる。自分がザッと思いつくかぎり、カエサルの「ガリア戦記」、ナポレオンのイタリア戦役などのニュースもそう。ナチス・ドイツのゲッペルスの簡単で効果的なルールもそうだ。最近の戦争などにおける広告代理店の活動は本にだってまとまっている。
木走日記のエントリの中で語られているように「国民は政治や報道に「事実」を求めますが、オバケ代理店「電通」は事実などには無頓着なのです。/彼らにとって重要なのは「宣伝」なのであります。」というのはある意味正解。資本主義において民間企業は利益の追求が求められる(短期的には、だけど)。
インターネットの普及は貧乏人のルサンチマンを増加させたのか。そうではないだろう。M.マクルーハンが望んだ世界がこれなのか。時々頭が痛くなるときもあるが、公然たるタブーも会話が出来るようになった。それがどれだけ素晴らしいことなのか、それすらも想像できなくなってしまっている人もいるんじゃないかと思う。まぁ、ホンネを言うと脊髄反射的なレスが多くなったなー
電通や博報堂の行いについて、本当のところがはっきりしないかぎり、ルサンチマン的なカウンター・イメージのような印象操作がそこにあるとは思う。渾然一体とした評価(この世が善悪で色分けされればさぞわかりやすいだろうけれど)の中で自分の旗色を決めるには、より慎重になっていくしかないだろうか。
この話、ちょっとのちほど追記するかも。
2007年4月12日木曜日
湾岸MIDNIGHT 37 / 楠 みちはる
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「ユウジはおとなしい性格だ/いつも受け身でまわりの気持ちを大事にしている」
「だがそれはある意味ズルイ奴だ」
「受身とは自分から余計なコトはしないというコトだ」
「相手からオーダーが入り納得すれば自分が動く/基本的にタダ働きはイヤなんだ」
(中略)
「ムダに働くことは嫌いだし/失敗も嫌いだ」
「まわりと自分とのバランス/いつも正しく「つりあう」コトを大事にしている」
「だがバランスとは正しくなければつりあわないのか」
「控え目な生き方はいい・・・/だが受身はだめだ」
(P129~P133)
ヤベっ、この歳になってこんなにツボにはまる言葉を書かれるとは思わなかった。さすが楠みちはるッと連載中マジで感動している自分はバカですか、そうですか。もう、この巻は自分として神が舞い降りる的な、あと10年、いや5年、いやいや今からでも遅くないような名台詞(ポエム)の数々。
「動き(入力)に対し正しく反応する/乗り手も車も受け身がラクだろう」
「…だが、チューンドカーはそれじゃあ話にならない」
「自分からまず前に一歩踏み出さなければ何も始まらない」
「まずお前の意思/それがチューンドカーの基本形だ」
(P141~142)
ここ、チューンドカーを仕事と置き換えてもいい。人生と変えてもいい。もしくは他者との関係性としてもいい。
「「やらなければできない」が大事なんだ」
「でも人は知恵がつくと「できるからヤル」となるらしい」
「それは結局、「できないコトはやらない」だ」
(P163)
もう、引用箇所が多すぎる。このユウジとS2000編は、この巻と次の巻でクライマックスになるが、自分としてはこの巻の中盤から後半にかけて、山本がレイナに語るシーンはもうココロに響いた。この歳でこんなにズキンとココロに響くとは思いもしなかったなぁ。
湾岸ミッドナイトは初期のころからその作品の内容が大きく変質していった作品ではあると思う。
「悪魔のZ」をとりまくアキオとZとのやり取り、消失と復活までがその第一部だとすれば、第二部はアキオとZを取り巻く、チューナーたちの群像劇っぽい流れになってきている。
その群像劇もざっと分類すると、
・なんらかの形で過去に遣り残したモノがあると自覚しながら現在を生きていく中年~壮年のチューナー/走り屋達
・先行きの不透明さ、終わりを自覚してしまう若きチューナー/走り屋達
に分けられて、それが交互にやっていたのだけれど、中盤、相沢 圭一郎編を読むと判るように、「想い/技術の継承」という観点も増えてきたように思える。相沢 圭一郎編もそうだし、RGO大田の娘、リカコの話もそうだ。今回は親子関係の継承というのもついてまわっている。
ブラックバードの車検によるタイムリミットが定められて(よもや車を乗り換えるとかはしないとは思うが)、その作品も一応はタイムリミットが近いはずだが(アキオがいったい何時高校を卒業できるのか、とか、そういうサザエさん的タイム・リープに陥ってはいるので、果てなく続く可能性もあるのだけれど)、この作品は単なる公道カーレースっていう分類ではなくて、なんか人生訓のようなそれこそポエム空間にやられてしまっている自分としてはオススメしないと始まらないのですよ、もうっ!
よもや未読のかたはいないとは思うけれど、マンガ喫茶でもいいから、せめてこの巻の前後あたりを読んでほしいなー。心に響くいい台詞満載でした、はい。
2007年4月11日水曜日
私の愛馬は凶悪です / 新井 輝
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と、言うわけで積読本解消の間にも割りと最近の作品も読破中です。
求められれば断ることを知らず女の子達と肉体関係を結んでいく射水位里。で、そのやり取りに何かのスイッチが入ったのか、高岡霧理は止めにはいるのだが、射水の出した代替の条件とは意外なものだった・・・。
というわけで、これって微妙な話だな。というのが正直な感想。正直言えば色々とあちこちで言われているROOM No.1301シリーズを読むにはちょっと・・・と思っていたので、新作を手にとってみたのがこの話。
基本的にこの本を読むかぎり、「他者」との関係性が作品の根幹にあるようだ。
位里は求められれば肉体関係を結ぶことを厭わないし、求める女性達は位里がどんな思いで自分を抱いているのかを考えていない・・・ようではある(今のところ、霧理の妹がその代表例)。ただ刹那的な快楽を十二分に提供してくれる相手、ま、簡単に言えばその程度の扱いを受けている。おいおい、これって十年前なら男女逆転で18禁系コミックとかで書くような話だな、こりゃ(wと読んでいたけれど、そこに現れるのは、至極全うなニュートラルなポジションで彼に対峙する霧理。
彼の求めに応じて単なる話相手として彼女は位里の過去に触れるのだが、彼の過去に触れることで彼とさらに関係性を深めていこうとする(肉体的な意味ではなくて、精神的な意味合いで)。無論、その一方で霧理とて、背後にちょっとした関係性の問題があることが提示されている。もう一つ、物語の途中でインサートされるある登場人物たちのやり取りは、この二人のこれからについて結構重要なキーパーソンになるだろうなー。
まぁ、さほど長くないシリーズになるのではないかと思うけれど、このあとも読み続けたい話の一つです。というか、他者との関係性の構築についてテーマにすると、今ライトノベルでこういう表現なんだ。と思って関心してしまっていたりしてもいて(w さぁROOM No.1301シリーズも手をだそうかなー。
2007年4月10日火曜日
ジョン平とぼくと / 大西科学
| ジョン平とぼくと | |
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数ヶ月前に話題になっていたのだけれど、当時はちょっと読む時間がとれなくてようやく積読本解消月間として手にとって読みました。
面白いなぁ。確かに話題になるのもわかります。
科学と魔法が共存する現在のような世界。ちょっとオチこぼれかけの主人公と、これまたちょっとピントがずれている相棒(使い魔)の犬(ジョン平)。魔法の試験があって、幼馴染の同級生に習う日々なんだけど、ちょっとした出来事が彼とジョン平をある事件をめぐる小冒険へと誘う。
彼は自分が特別な何かにはなれないとわかっているけれど(それが特別な要因であることはさりげなく提示されているが、彼は自覚していない)、日常を過ごすしかない。彼は本当に読み手であろう世代の何人かは抱えているであろうちょっとした自意識の過剰さとか、この世から見捨てられたかのようなよそ者(ストレンジャー)な自覚がある。が、彼を世界へと繋ぎとめる存在・・・ジョン平もいる。
でも、この物語って辛辣だなともある意味思う。彼は事件を解決する一方、大人になるための儀式もまた受ける羽目になる。ああ、でも確かに誰かにケツを蹴飛ばしてでももらえないとこういう状況から即座には立ち上がれないだろう。この物語で興味深いのはそういう役目を担うのが・・・だったりするわけかと興味深く読んでいました。
この話は、どこかのblogでも書かれていたようにハリー・ポッターがOKな人なら大丈夫な、魔法こみのライト・・・というよりはゆるーい世界で繰り広げられる少年と犬の物語です。お勧めですよ。
さー、続きを買ってくるかなw
2007年4月6日金曜日
スケアクロウ / the pillows
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1. スケアクロウ
2. BOYS BE LOCKSMITH.
3. つよがり
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「最高のものは常に最新のものだ」を地でいくthe pillowsですけど、今回、5月発売のアルバムに先駆けて、シングルをリリース。ライブでも何回も演奏され、ミスチルとの対バンツアーでも聴いたので早いところフル音源で!と、色々聞いていましたけどようやく購入。
初回限定版のDVDに収められているのは、この対バンツアーでとったらしい、スケアクロウとハイブリッド・レインボウ(!)のライブという始末、ここのところ結構人気も出てきたので、ハイブリをライブ版で聴きたい方は早めの入手をお勧めします。
で、シングルの「スケアクロウ」。歌詞から言えばミスチルもカバーした「ストレンジ・カメレオン」にも似てる。ただ、ここのところthe pillowsの環境が変化しているように、歌詞もまたthe pillows独特の閉塞感や孤独感を受け入れた上での前進するような仄かな希望に満ち溢れている。ただ塞ぎこむだけだったカメレオンは、嘲笑も悲しみも受け入れて冷たい風の中でも歩くカカシ(スケアクロウ)に変化したというわけ。
このバンドは結成十八年以来、当時と変わらぬ孤独感や閉塞感を抱きつつ前に進んできた。時に迎合したり迷走したりした時期もあったけれど、第三期と呼ばれる「ストレンジ・カメレオン」以降からようやく今になってフォロワーなバンドも増えてきた。これからも変化していくだろう。孤独感と閉塞感を抱きながらも希望を忘れられない狭間の間で。
ちなみにGyaoで公式PVが放送されているので(4/8まで)、初ピロウズの方は是非w
カップリングの「BOYS BE LOCKSMITH」も軽妙でいい味出している曲だし、ミスチルのカバーでもある「つよがり」もいい感じ。ここらへんで、第二回B面アルバム集を出してくれないものですかね(苦笑)結構買い逃してしまったのも多いので・・・。
5月に出る1年3ヶ月ぶりの新アルバムにも期待できる、いいシングルでした、はい。
20070405の買い物
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��・・ええーっ。ここんとこの再刊はこの本のためだったのか!
しかし、再刊本買ってないから、話の続きがよーくわかりません(涙)。とりあえずあとで読む(かもしれん)。
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よんどころない事情で環境を変更する必要があるので、ちょっと購入。
したけど、あまり参考にはならなかったなー(笑)
あ、でも東京のほうの「えー、この間取りでこの金額かよ!」ってのは勉強になったな。
基本的には、理想的な間取りと予算が合致するのは中々ない。オーダーメイドでないかぎりは。という問題がある。つまり、予算と日数を頭に入れて、どう折り合いをつけるか。という点では勉強になった。
実のところいうとこの本で参考になったのはこの中の数件のパターン。ちょっとこれから考えようかと。
2007年4月2日月曜日
ナポレオンの密書 / セシル・スコット・フォレスター
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今から三年ほど前、映画「マスター・アンド・コマンダー」で海軍帆船時代ものに傾倒していたときがあって、そのころホーンブロワーシリーズを全巻読破していました。本屋にいったら、「ナポレオンの密書」があるじゃないですかw これって、作者が執筆中に亡くなったため中断してしまったやつだよな。ということで購入。一気に読んでしまいました。
作品時代的には、「砲艦ホットスパー」と「トルコ沖の砲戦」の間、トラファルガー海戦前夜、英国全体がフランス海軍の動向におびえていたころ、"ホットスパー"を降りたホーンブロワーは手に入れたある書類のために海軍より特殊任務につくことを求められる・・・というあたりで終わり。うわー、続き読みたいなーこれ。
あとは、二本の短編と作者が語るホーンブロワーシリーズの誕生秘話、そして翻訳者によるシリーズ解説といったカンジ。短編のうち一本は、晩年のホーンブロワー提督の元にあるソリの合わない人物が訪れるところから物語が始まって・・・というところで絶筆(涙) あららら。
全体的に、中断、絶筆というカンジなので、おあずけ喰らう感じがえらい強い。というわけで、ホーンブロワーシリーズを好きな人だけ買うぐらいかなー。単行本買うより、こういうまとまった形で文庫で出てもらえてありがたいのではあるが。
ホーンブロワー・シリーズは海洋小説における金字塔のようなものなので、当然映像化もされている。独特な言い回しや帆船時代にありがちの特殊用語が出てくるので、慣れていない方は映像作品から入ってもいいかもしれない。
| ホーンブロワー 海の勇者 DVD-BOX1 | |
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ついでにいうと、自分を帆船時代海洋小説に引きずりこんだ映画も紹介しておこうかと。小説版も面白いのだが・・・。
| マスター・アンド・コマンダー | |
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| 勅任艦長への航海〈上〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー パトリック オブライアン Patrick O’Brian 高沢 次郎 早川書房 2003-04 売り上げランキング : 70824 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
こちらの「オーブリー&マチュリン」は、魅力的なキャラが多い。まぁ、ライノベ風ですw
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