ジョン平とぼくと | |
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数ヶ月前に話題になっていたのだけれど、当時はちょっと読む時間がとれなくてようやく積読本解消月間として手にとって読みました。
面白いなぁ。確かに話題になるのもわかります。
科学と魔法が共存する現在のような世界。ちょっとオチこぼれかけの主人公と、これまたちょっとピントがずれている相棒(使い魔)の犬(ジョン平)。魔法の試験があって、幼馴染の同級生に習う日々なんだけど、ちょっとした出来事が彼とジョン平をある事件をめぐる小冒険へと誘う。
彼は自分が特別な何かにはなれないとわかっているけれど(それが特別な要因であることはさりげなく提示されているが、彼は自覚していない)、日常を過ごすしかない。彼は本当に読み手であろう世代の何人かは抱えているであろうちょっとした自意識の過剰さとか、この世から見捨てられたかのようなよそ者(ストレンジャー)な自覚がある。が、彼を世界へと繋ぎとめる存在・・・ジョン平もいる。
でも、この物語って辛辣だなともある意味思う。彼は事件を解決する一方、大人になるための儀式もまた受ける羽目になる。ああ、でも確かに誰かにケツを蹴飛ばしてでももらえないとこういう状況から即座には立ち上がれないだろう。この物語で興味深いのはそういう役目を担うのが・・・だったりするわけかと興味深く読んでいました。
この話は、どこかのblogでも書かれていたようにハリー・ポッターがOKな人なら大丈夫な、魔法こみのライト・・・というよりはゆるーい世界で繰り広げられる少年と犬の物語です。お勧めですよ。
さー、続きを買ってくるかなw
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