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異なる日本世界を舞台にした、疾走する物語。というべきかな。
様々なメタファー、目くるめく言語感覚に酔うのもいいかもしれない。
しかし、早川でこれが出てくるか。と読み終わったあと、感慨深げ。まぁ、最近の早川は貪欲だからなぁ。
「ここではないどこかへ」と願う心は誰にもあって、そういう意味では畢竟、この作品は「ここではないどこかへ」向かう物語ではある。問題は壁となるもの、残されるもの、残すものをいかに描くか。
そういう意味では面白い作品だと思う。色々と、んー?とか思うところはあるけれど、目くるめくガジェット、イメージの奔流に心をゆだねて読んでいくのが吉だと思う。
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