2005年12月27日火曜日

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見えるオシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
木村 元彦

集英社インターナショナル 2005-12
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イビツァ・オシム。現Jリーグ・ジェフユナイテッド千葉監督。元ユーゴスラビア代表監督。数々のクラブを渡り歩き、屈指の名監督と呼ばれる。彼はシーズン・オフの度に欧州からビッグ・クラブからのオファーを受けるがほど、だが今、日本の、予算も下から数えたほうが早いチームで監督を行う。そしてJ1、J2の各クラブの監督も彼と、彼の志向するサッカー・スタイルに敬意と尊敬の念をもつものがすくなくない。
彼の言葉には常に含蓄があり、韜晦があり、ユーモアがあり、そして飽くなき情熱がある。その言葉は「オシム語録」と呼ばれるほどに。

曰く、「夢ばかり見て後で現実に打ちのめされるより、現実を見据え、現実を徐々に良くしていくことを考えるべきだろう?」

曰く、「サッカーはひとりの人間がすべてを知っていることはあり得ません。他人の意見も尊重するべきです。その意見が良くても悪くても、尊重するべきです。他人の意見を聞けないような人間は、必要ありません。人間は他人を尊重できるという面で、ロバよりは優れているでしょう。」

まぁ、こんなカンジに。この本は、そんなイビツァ・オシムの千葉でのコーチングぶりと、それせによって覚醒を促される選手たちにフォーカスをあてる一方、彼と彼の家族にとって苦難とけっして癒すことの出来ない大きな傷、ユーゴスラビア内戦にいたる道にも焦点が当てられる。

・・・そう、チトー亡き後のユーゴスラビアが解体に向かう中、彼は代表監督として様々な民族から成り立つ代表チームを率いてイタリアW杯、そして欧州選手権へと進む。だが、マスコミや政治家などが彼に横槍を入れ始めていく・・・そして、悪夢の出来事が彼を襲う。内戦が始まり、彼の生まれ育ったサラエボは長きに渡る包囲と、無差別の狙撃などに苦しめられ、こともあろうに妻と離れ離れになってしまう(奥さんはサラエボに取り残されてしまう!)。この彼のユーゴスラビア時代の物語がこの本の中心。もうこれを読むために買ったといってもいい。

ありとあらゆる逆境の中、彼はそれでもサッカーを愛し、そして哲学ともいうべき攻撃サッカーを志向していく。その理由はどうしてか? 簡単だ。「リスクを犯して攻める。その方がいい人生だと思いませんか?」

世界でも屈指の名監督が、彼を長きにわたって悩ませ、失望させ、苦しませた民族紛争という陰惨な頸木から解放され、極東の島国で思うがままに辣腕を振るう。その幸せを堪能してほしい。そして、サッカーを知らない人も、千葉のサッカーを、彼の言葉を読んでほしい。ジェフユナイテッド千葉のホームページから「オシム語録」を読むことができます。

最後に自分が気に入った言葉を。

「何もしていないし、何もしようとしていない。何かをやろうとしなければ、何も起こらない。」

まさしく、挑戦することに意義を見出す人の物語です。年の瀬にいい本が読めました。

へうげもの 1/山田 芳裕

へうげもの 1 (1)へうげもの 1 (1)
山田 芳裕

講談社 2005-12-22
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いやぁ、面白い作品です。モーニングで連載を開始したときの第一話タイトル「君は"物"のために死ねるか!?」でコケましたが(笑)。大体、タイトルがアレすぎますよ、この作品。
「へうげもの」(発音は「ひょうげもの」。おどけた言動とかひょうきん者とかそういう意味です)ですからね。もう何をいわんかや。

時は戦国時代、信長の天下統一間近の頃合、一人思い悩む男がいた。古田佐介(さのすけ)。後の織部焼で有名な古田織部その人である。目指すは大名。ところが、主君である信長のような大大名を目指そうと思うその理由にしても、「名物」を手に入れがたいためだったりする。そんな「へうげもの」古田の夢にかかわ千利休やら、豊臣秀吉、明智光秀がかかわって・・・・。という話だったりする。

山田 芳裕が描く古田は武か数奇かに思い悩むわ、物欲激しすぎだわ、いささか困った人に描かれている。と、同時にそんな古田と近しくてよりイってしまっているのは、主君である織田信長だったりする。大体耳にピアスして、スペイン語で「ボアノイチ!(オス!)」ですぜ。いやぁ、ふざけてます(いや、確かに史実でもいなりイってしまっている人物ではあるのですが)。山田版織田信長は。大好きなんですが。

その一方で千利休の茶室にファンタジーを見たり、まぁ、愉快な話ではあります。一方で千利休の深い業に巻き込まれる秀吉、光秀の動きなども興味深いですね。というわけで、この作品、年末オススメです。

2005年12月24日土曜日

ザ・ホワイトハウス4 十二話「多数派工作」GUNS NOT BUTTER

英題の「GUNS NOT BUTTER」は「GUNS AND BUTTER」に引っ掛けているのかな? "http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%89%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.B6.E3.83.BB.E3.83.9B.E3.83.AF.E3.82.A4.E3.83.88.E3.83.8F.E3.82.A6.E3.82.B94.28Season4.29">
Wikipedia
では、まんま直訳の「バターではない銃」とか書かれていますけど、「GUNS AND BUTTER」
のもじりなら、手元のBookSheriffでは、"軍事・民生を並行して充実させる政策"となっているので、そんなのねーよ。という、
アーロン・ソーキン流の厭味なのかな。話の中では軍人の恩給に関する軍部の遠まわしの警句ネタまでありますので。


二期目のバートレット政権もいきなり海外援助法で蹴躓くくだりが今回の肝なのですが、どーなんでしょーねー。ザ・
ホワイトハウス(以後、TWW)作品世界でのアメリカの経済動向は明らかになってはいませんけれど、
経済としては今の不動産バブル以前の状況の中での本放送ではないかと思うので、
そういう中で確かに経済援助というのは不向きな話ではあります。

(まぁ、日本だって不景気な時分ODA云々は必ず取り沙汰されますからね)



今回の重箱の隅ネタは特にございません(苦笑)。ただ、レオ・マクギャリー(J・スペンサー)が亡くなったあとにこの話を見ると、
最後の大統領とジョシュとの会話もいささか趣がことなりますね。設定上、
レオがジョシュをバートレット政権(選挙スタッフ)に引きずり込んだのと(シーズン2、冒頭のシーン)、
銃撃を受けたあとのカウンセラーを紹介したシーズン2のクリスマスのくだりなど、
彼はレオに対して敬愛と恩義を感じているのは確かなのですがね。


次週の英題を知って、その邦題かよー。とか思ったんですが、どうしてかは来週に・・・・。



2005年12月23日金曜日

買い物メモ1223

B000CPGYX0装甲騎兵ボトムズ アクティックギア ベルゼルガ AG-V06

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ぐはっ(吐血)
マジ欲しいです。というわけでメモ。年末購入しにいこう。
ちなみに詳しくはこちら→

2005年12月22日木曜日

[同人誌]ネギま!で遊ぶ・・・エーミッタム(解放)!! を読んでみた。

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実はmixiにもチラリとは書いたんですが、一ヶ月ほど前に「魔法先生ネギま!」をよせばいいのに全巻一気購入してしまい(苦笑)、
読みふけっていたわけですよ。いや、マガジンで連載しているのを追っかけているのでもなく、半ば衝動的だったんですが、まぁ、
アニメも終わってほとぼりも冷めただろうし。と思って。最初はマンガ喫茶でかるく一巻から四巻まで。で、
もうハッと気がつくと家には十二巻まで山づみだったという・・・いやはや。


最初は「今度は31人でハーレムかよ、かわらんなー」とか思ってたんですが、物語が進み、修学旅行編でこりゃマジで化けている。
と自覚。いや、自分の色眼鏡を反省。正直、面白いですよ、この作品。
現在連載中のパートである学園祭のバトルについてもよくまぁ考えているな、と。いや、確かにガチなバトル漫画ではありませんから、
あまりに何ですが、ちらりと格闘技ネタで小ネタをさらりと触れてしまう(百年前に合気道を教えてもらったって、
あの北海道白滝村(現遠軽町)にいたあの人かよ~!?とか)懐の深さがあったりします。いや、男気あるシーンもありますしね。


で、ネットでの「ネギま!」のファンサイトや考察サイトによる合同企画として同人誌を出したというのを、「"http://t3303.ifdef.jp/negima.html">ネギま!で遊ぶ」で知ったのがつい最近。
これが上記の本、「ネギま!で遊ぶ・・・
エーミッタム(解放)!!
」。

ある企画に引かれて、滅多に買わないこの手の同人本(大抵創作オリジナルが主体ですので)を購入してみました。いや、だって、
作者本人がインタビューにアレコレと答える同人本ってなかなかナイっすよ(笑)。それも恐ろしく赤裸々な内容で。
というわけで目玉が作者である"http://www.ailove.net/main.html">赤松健氏とサイト管理者たちとの対談というかインタビューが目玉企画でした。




いやぁ、結論から言うとですね、かなりキワドイ台詞なり、作者の理詰めでのアプローチだったり(システマティックなスタジオ編成だったり、
マーケティングだったり、プロデューサー的才覚だったり)が明らかにされる一方、やっぱりネタが古いよ、今時、
ゼビウスのフラッグだのソルだのいって30代以前の奴がわかるかい!!とかそういうくだりもあったんですが、
予想外の姿も明らかになりましたね。作者は恐ろしくドライで、評価の軸として「数字」をもっているんで、何事あってもブレない。
まず数字(アンケートの結果など)を見て判断している側面もある。一方で、そうではない部分もある。



それから話はネギま!だけにとどまらず日本の漫画界の某作家とか、もうあれやこれや作者の口から飛び出すきわどい言葉などなど。
酷評されているアニメ版のあたりも、もう作者は人がいいんだか、あのプロデューサーがアレなのか、ってな話まで。
スクランついてのくだりは自分も最新刊を読んで感じたことなので同意してしまいましたが。


自分が評価するのは、ようやくエヴァ以降(あまり不勉強な面もありますが、自分の印象として)、
久々にテキスト系で評論というか喧々諤々されるような作品が出てきたかな。というところですね。

どうやら話に聞くと、一般にオタ系の作品と思われるこの作品ですが、最近は読者層が広がっているとか。それもどちらかというと、
低年齢層だということで・・・。非常に興味深いところではあります。


というわけでこの本、他にも色々と企画はあるんですが、このインタビュー企画だけでも十分にペイできます。いや、
他の企画も色々と面白いんですよ。他評論もありますので。久々に読み込んだ評論系同人誌でした。はい。



GUNSLINGER GIRL 6/相田 裕

4840232903GUNSLINGER GIRL 6
相田 裕

角川(メディアワークス) 2005-12-17
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5巻までのクライマックスであるピノッキオとの対決が終結して、物語は新たな局面へ。
兄弟の過去が交錯し、今後はこの兄弟の背景が語られることになるだろう。これが縦軸。そして、もう一つの横軸が、新しいフラテッロ。第二世代と呼ばれる義体に選ばれたのは骨肉種による足の切断により自殺未遂を犯した元バレリーナ。陽気な表情の影に複雑な顔を見せるロシア系担当官。

正直、もう萌えとかそんな領域ではなくて読むたびにその背景の陰惨さと醜悪さ、そして無常観(とうとう明示的に明かされたが、トリエラ、ヘンリエッタ、リコたち第一世代の義体の寿命は短いことが明らかにされた。この物語が、同人版のような形に行き着くのか、それは不明だが、どっちにしたって真っ当なハッピーエンドは望めない)に辟易しながらも次を楽しみにしている自分に驚く。よくもまぁこんな醜悪な物語を容易して、綺麗なラッピングに包んでテーブルに差し出すものだ。なおかつタチが悪いのは作者がこれを意識的にやっていることだ。と思いながら。

作者の画力も上がってきた。新しい義体となったペトルーシュカがそれまでの第一世代とは違い年齢が上がり、脆くなっている。それがどういう形で物語にキックを与えるのか、期待しているのも確かなのだ。
どんな世界を見せてくれるのだろう。目を差向けたくなるような醜悪な世界の向こう側に。

2005年12月19日月曜日

ふーん。

"http://info.cocolog-nifty.com/info/2005/12/post_63a3.html">ココログ・
メンテナンス実施のお知らせ


日あたりのアクセスが滅多なことでは100も越えない零細ブログではあるが、
ここんとこのココログの迷走っぷりは正直気が萎えるに十分だったりする。フリーのココログの開始についてもなんだかなー。という感じ。
普通は有料メンバー優遇が先決じゃないだろうかと思わない? 顧客満足度という点ではどうかなぁと思う。
とりあえずお手並み拝見というところ。


Nifty-Serveの頃から使っている立場としてみればイロイロといいたいことも山ほどあるのだがね。


プロバイダとしても乗り換えを検討する時期かも。と思っていたりしております。


となると一応、頭の片隅にはエクソダス計画も考えないといけないけれど、
@homepageにあるアレやコレなコンテンツも移転せにゃならんのかと思うと、Orzな気分になる。まぁ、
まだこちらは手元にデータがある分いいのだが、このココログのほうが問題。blogをやってて困ったな、
と思うのはログが手元に残らないこと。移転するのも大変だ、こりゃ。なんかいいツールか方法がないかなぁ。