2005年12月27日火曜日

へうげもの 1/山田 芳裕

へうげもの 1 (1)へうげもの 1 (1)
山田 芳裕

講談社 2005-12-22
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いやぁ、面白い作品です。モーニングで連載を開始したときの第一話タイトル「君は"物"のために死ねるか!?」でコケましたが(笑)。大体、タイトルがアレすぎますよ、この作品。
「へうげもの」(発音は「ひょうげもの」。おどけた言動とかひょうきん者とかそういう意味です)ですからね。もう何をいわんかや。

時は戦国時代、信長の天下統一間近の頃合、一人思い悩む男がいた。古田佐介(さのすけ)。後の織部焼で有名な古田織部その人である。目指すは大名。ところが、主君である信長のような大大名を目指そうと思うその理由にしても、「名物」を手に入れがたいためだったりする。そんな「へうげもの」古田の夢にかかわ千利休やら、豊臣秀吉、明智光秀がかかわって・・・・。という話だったりする。

山田 芳裕が描く古田は武か数奇かに思い悩むわ、物欲激しすぎだわ、いささか困った人に描かれている。と、同時にそんな古田と近しくてよりイってしまっているのは、主君である織田信長だったりする。大体耳にピアスして、スペイン語で「ボアノイチ!(オス!)」ですぜ。いやぁ、ふざけてます(いや、確かに史実でもいなりイってしまっている人物ではあるのですが)。山田版織田信長は。大好きなんですが。

その一方で千利休の茶室にファンタジーを見たり、まぁ、愉快な話ではあります。一方で千利休の深い業に巻き込まれる秀吉、光秀の動きなども興味深いですね。というわけで、この作品、年末オススメです。

1 件のコメント:

  1. お買い上げありがとうございました。
    続刊もよろしくお願いします。

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