2009年1月31日土曜日

20080130の雑記

��井上@kojii.netさんのところから。
いつもタメになる今週の軍事関連ニュース(1/30)から、ちょっと興味を引いたネタ。

ザイロン素材。
抗弾ベスト素材に使われた合成繊維ザイロン。ケプラーより倍の強度をもつのだけれど、自然光や熱などでその材質が劣化するという問題からアメリカでメーカーの裁判話がいろいろとあるようで。
で、そのザイロン素材。元々東洋紡の開発した素材なんですがね、ちなみにザイロンが自然光で劣化する問題は特殊コーティングや他の繊維と組み合わせて編みこむことで克服されているとのこと。
 とはいえ、日本じゃ何に使っているかというと...→コレだったりします。
 ...しかし、日本ってヘンな国。

#貴方が欲しいのは、F-15FX、それともF-18E/F(ライノ)、それともユーロファイター?

多分、現代航空機に興味がある軍オタなら酒飲み話にうってつけwなのが、航空自衛隊のF-Xネタ。色々悩ましい問題がありましてね、これ。

大石英司先生のblogでラプターがお高い箱入り娘扱いのラプ子さん、空自青年とのやり取りが笑わせてくれましたけど(1/27のエントリから)、コメントもまるでキャバ嬢だの、幼馴染のお姉さん(F-15FX)とか妙なネタが...。

でもこの件に関しては自分は、ライノはちょっと...派なので、なんともはや。

だって、ライノ子だと航続距離は短いし、エンジン騒音はハンパじゃない。今から導入したって戦力化するのは多分5年から10年はかかるだろうし。GWOT(世界的対テロ戦争)って言ったって、日本周辺で考えるとテロよりアレ系のほうが頭痛いでしょ。
整備に負担をかけるなら、まだ外面だけしか似てないとはいえ、ボーイング系のF-15FXでいいわけで。何が悲しくて海軍機を導入せにゃならんのかと。
ここは黙ってF-15FXでいいでしょ? F-15E系列のFXは形もないし、単座にするか複座にするかわからないけれど、手っ取り早くどうにかできそうだしね。

それがダメなら、F-15プレMSIPの改造とか本腰入れて延命させといて、無人航空機やミサイルとかに力を注ぎましょうよ...。とりあえずAMRAAMばりのサイズにAAM-5とかダウンサイズするとか色々と...それとも、予算が下りないXASM-3のネタとか色々あるし。

ラプターも生産終了になれば日本に秋波を送ってくるんじゃないの? こなかったらいよいよもってユーロファイター(のトランシェ3)でも狙えばいいし。




2009年1月30日金曜日

GIANT KILLING 9

GIANT KILLING 9 (9) (モーニングKC)
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講談社 2009-01-23
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大阪ガンナーズ戦。監督の思惑を含めて、勝利への粘りをみせるETU。監督である達海の狙いはどこにあるのか...。

いやね、本当に面白いわけですよ。監督という、サッカーにおいて試合中にはコミットすることが少ない立場である役目に重点を置いて、監督=選手という人間関係を描き出しつつ、監督対監督という知恵比べ、思惑のぶつかり合いがある。

"負け癖"゛がついたETUがどう、強くなっていくのか。"ジャイアント・キリング"にならない、強豪チームになるんだろうか。椿をはじめとして、若い年代が力をつけていくのか・・・。

色々な意味で楽しみな作品です。続きに期待。



Dropboxについてのメモ

��あちこちで評判のいいオンライン・ストレージサービスの「Dropbox」を使うことに。
Dropboxですべては解決してしまった (1/3) from ITmedia

ま、わかりやすくいうとローカルPC(Windows)にソフトをインストールすることで出来るフォルダにファイルを置いておくと、

・同様にソフトをインストールした複数のPCから参照できる共有フォルダになる。
・バックアップもやってくれる。
・差分により履歴管理もやってくれる。

というソフトなんですね。

あまりにも簡単すぎるセットアップにアカウント設定。これだけでMy Document(じゃなくてもいいみたい)にDropboxフォルダが作られて、そこに共有、保存、あるいはグループで管理したいデータを突っ込んでおけば、それだけでOK。

複数PC内からのデータ移動はいままでGamilとかUSBメモリを経由してたんだけど、これは楽すぎるwww

ちなみに無料サービスで2GbyteまでOKなので、自分はもっぱらデータ転送やblogエントリ用のテキストファイルとかをちまちまっと書くのに利用中。
まぁ、ITmediaでも書いていたけど、セキュアさに不安がある場合は自分で暗号化ソフトをかませるのもいい。まぁ、そんなリスキーなシロモノは扱わないんでいいんですけどね。

使い勝手がいいので、色々な用途に使えるんじゃないかな。

Refer Site.
Dropboxで「快適!USBメモリ要らず生活」のススメ」 from IDEA*IDEA
HDD以上に便利なオンラインストレージ"Dropbox"」 from @IT
Dropbox徹底解剖 - 一度使ったら手放せなくなる! オンラインストレージサービスの本命」 from Web担当者フォーラム

2009年1月29日木曜日

20080129の雑記

��日本のアニメが世界に「売れない」 生き残りの道は (1/2) from ITmedia
ま、色々な理由はあるとは思うけど、いっそ考え方を変えたら?っていうのもある。

日本で放送して翌日には海外のサイトで丸上げだけど! ついでに字幕が!ってこれはなぁ。国内でも見れないアニメがあるんじゃ海外ファンの言い分もわからんでもないし。

この手の問題はもう、ムチとアメでどうだろうか・・・。

前にも書いたけど、国内も海外向けも、いっそ最初から英語版字幕 or 声優を用意するのは? ファンサブは早く見たい(英語の字幕をつけたい)という意識がそうさせているのだから、ニコニコでもYoutubeでもいい、動画サイトで有料会員契約を結ぶスタイルにする。会員契約を結んだ人には、安価でDVDを購入できる(当然、色々特典はつけてね)権限を持たせる。
ニコニコのプレミアム見たいなイメージね。もう少し特典つけた感じの。

 英語の字幕に関してはファンサブのメンツを取り込んでもいい。こんなの早期の好転は無理だから、粘り強くやらないとね。

あとは国内の問題で、製作システムの見直しとか本当に本腰入れないと。自分も正直TVでは見るけど、DVDで揃えたいと思うのがないのも事実でねぇ。それと上にあげたものとは逆説だけど、海外にばかり目を向けないで、まず日本のユーザーを掴むだけのものを作ることも必要だけど・・・。ま、この話はまたいつか。

��三浦建太郎先生、アニメ会にアイマスMADを薦める from 黒い天使のブログ
み、三浦先生仕事してください!w って、休載前のコメントでXboxとアイマス買ったっていうからよほどなんだよな...。

ま、それはともかく、お気に入りって「あっというま劇場」「ドタバタ紙芝居」「エロゲーっぽいアイマス」かぁ。先生、かなりハマってるなぁ。
いや、自分も「あっというま劇場」とか大好きですよ。終わってしまったけど、ストP最高!w

 


2009年1月28日水曜日

下半期ニコマス20選のつぶやき。

卓球Pの人力で、以前upしたニコマス20選のまとめ動画が掲載されています。

お疲れ様でした。>卓球P、集計されたRDG(爽快P)、そして参加された皆様。






いや、自分が選ばれた動画、どうなってるかなー。と思って眺めていたら、「おっ、意外とあるね」とか思っていたら、RDG(爽快P)さんの集計まとめのblogエントリを読んで、思いっきり吹くはめに。

2008年下半期ニコマス20選を集計してみた from 爽快・楽しくなる動画

ミスター平均値
シンクロ数 提出者名
15 potechiP / ぱとりく
14 BARSERGA / geregere2 / 東風 / 敷居 / ダイサン / れんとP
13 harry / karasu_01 / ミアキスP / みゃーも


へ、14個もあったんですか!?(w おまけに敷居さんと一緒とか。俺、なんてニコマス平均値な男なのよ(苦笑)。

というわけで、脳裏に「ヘイYOU、漏れた動画について何か語ってみなよ!」という呟きが聞こえたので、やってみた。

題して「BARSERGAが語る、ニコマス20選に選べなかったけど皆が選んだ動画について」?
独断っていうか、結構見落としがあったり「そうか、それもあったよな!」っていう動画もありまして・・・。ただ、全部語るとかなりのものになるので、上位10位で漏らしたやつを選んでます。



(そーいや豪快にタイトル間違えてたよね?)
はぅあ!? そ、そうでした。ほんと申し訳ない。1P1作品の縛りがあったので、「HOTEL PACIFIC」をチョイスしたんだよね。ダムPが光の魔術師なら、じゃんPはマジに陰影の奇術師。それが明確になった動画だなぁと思います。
動画そのものもハイレベルだし、春香の影の部分、閣下とか腹黒とか中の人成分とかじゃなくて、春香がもつ「元気よさ」の背後にある「影」や「報われなさ」によくスポットをあてたな、っていうのが正直ありまして。このよさはきっとニコマスで春香ネタだけじゃなくて、ちゃんとアイマスとしての春香の姿を知る人にはたまらないんじゃないかな。




(見た瞬間、しまった、なぜマイリストから落としてたんだろう!?と頭をうったのがこれ)
オクラ山ため蔵Pの作品の中でも、鮮やかさという点で屈指の作品だと思う。あれー、真で宇多田で、なんでマイリストからはずれてたんだ?と思うんだけど・・・どうしてだ?
作品としては、本当にカバーで真が歌っても合うだろう「COLORS」で、モノトーンの風景が一気に鮮やかな色で染め上げられるあたりなど、流石としかいいようがない。っていうか手書きのシーンが、本当にアートなんだよねぇ。




(うん、これは選ばれるだろうと思っていた)
でも選ばなかったのは、自分じゃなくても誰か推薦するだろう。というのもあったし、その映像スキルはさすがだけれど、ちょっと映像スキルが前に出すぎているかなあ、と無礼な感想をもってしまったせい。でも改めてみると結構すごいんだよね。ココロに響かなかったんだろうか。




(これはちょっと書いているけど、秋メドレー参加者に対する自分のハードルをあげすぎたせい)
でも動画としてはDikePの作品は好きだし、この動画のセルフパロは見た途端「やりやがったな
(笑)」とおもったからなぁ。多分この作品が遠因となって27時間のISSにつながったんだと思う。よりミュージカルサイドに針を振ったというか。そんな感覚がするのは自分だけだろうか。
※DikeP選ばなくて慈風Pを選んだのは?と言われると辛いのだけれど、2008年ニコマスを語るのなら慈風Pの躍進はかかせないし、高値安定株のわかむらPとはまた違ったベクトルのハイレベルさははずせないと思ったから。というのがありまして・・・

というわけで、上位10位の中で選ばなかった作品についてコメントを書いてみました。
実は他にも「あー、あっちもあったよなぁ」とか、「泣く泣く落とした作品をよく選んでくれた!」とか、結構ありまして...。いやー、20選は難しいよなぁ。

とはいえ、実は動画のエンドクレジットに自分の名前とサイト名が上がっていると「へへへへ」と顔が歪むのは事実。ほんと、楽しい企画でした。2009年上半期もあれば是非参加したいですね。

あらためてお疲れ様でした>参加者皆様。






2009年1月27日火曜日

榊ガンパレ・九州奪還完結記念とまとめ。

榊版ガンパレとも呼ばれた「ガンパレードマーチ」小説版が、九州奪還5をもってある程度の区切りが付きましたので、ここでまとめてとりあげようかと。

元々、ガンパレードマーチはPS版のゲームとして発売されました。

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どんなゲームかはWikipediaを読んでもらえば詳しく判りますが、ざっくり纏めると、"幻獣"と呼ばれる得体の知れない存在により、人類の版図は日本を含んで数箇所となってしまった世界。
そして日本はとうとう九州にも上陸される始末。ここでの防衛で大損害を出した日本自衛軍は当座の時間稼ぎとして、学兵...つまり高校生などを中心とした志願兵により九州での防衛(ま、つまるところ捨て駒です)を行うことになった。
新設なった5121小隊。そこには様々な特徴をもつ少年少女たち、そして人型戦車と呼ばれる巨人兵器が配備されることになった...。

当時としては革新的な何でもアリ的ゲーム空間(世界を救う英雄にもなれますし、小隊の誰かとキャッチャウフフしたっていいし、ソックスハンターになってもいい。ちなみに整備隊隊長の原さんに後ろから刺されるのもアリかもしれない)。
発売当初はカルト的人気になって、コミック、アニメ版と様々なメディアミックスで展開していきました。同人誌も様々に出ましたねぇ。
ちなみに、「ブラック・ラグーン」の作者が書いていた同人誌、ありゃ続き出ませんかねぇ。あれも好きだったんだけど...。ま、それはともかく。


この小説版も同様な企画でスタートしました。小説版の第一冊目は広崎悠意氏が書きましたが、ガンパレって小説としては難しいんですよね。元々なんでもありでマルチエンディングです。登場人物のキャラも情け容赦なく死ぬケースもあるので、そういうのを描いていても、正直...なんですよ。
あと、ガンパレードマーチ本家のアルファシステムでも膨大な裏設定とかがあって、小説がUpされたりするんですけど、こちらも...小説としてはいささか難があるのも事実で(世界設定は中々面白いものがあったんですが)。

で、小説版の第二冊目は珍しく作者が榊涼介氏に変更になり、今の「ガンパレ」小説版の流れができあがります。

5121小隊の結成当初から描かれた榊版ガンパレは、巻数を重ねるごとにゲーム内のイベント「熊本城決戦」を描き、その合間の幕間劇的なものとして短編を挟む...という一連の流れになります。本家ガンパレの設定も一部は取り入れますが、どうしても物語が破綻するようなシロモノ(色々ありまして...)についてはスルーするという中々絶妙なバランス感覚で、順調に刊行を重ねていきます。

ところが「熊本城決戦」あたりからその流れは見えていましたが、ゲーム版エンディングの一つのパターンでもある「九州撤退戦」を描いたあたりから、「榊版ガンパレ」として大きく舵が変更します。
それまで短編でチョイ役だったオリジナルキャラ達が総出演。ゲームのエンディングだけではない小説版での独自設定を盛り込み、5121小隊メンバーだけでなく様々な立場で戦う者達の群像劇かつ戦記的小説となっていきます。

ガンパレード・マーチ 5121小隊 九州撤退戦〈上〉 (電撃文庫)
ガンパレード・マーチ 5121小隊 九州撤退戦〈上〉 (電撃文庫)榊 涼介

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star5121小隊、最後の戦い?
starガンパレファンなら

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休戦期間ということで完全に人類側が油断していた時期に侵攻を開始した幻獣たち。
人類の中にもいる幻獣共生派などのテロなどもあって、いたるどころで戦線は崩壊していく羽目に。
ところが肝心なときに指揮官の善行や整備隊長の原が不在で、臨時隊長に選ばれた芝村舞では小隊内は軋轢が厳しくなる一方。
彼らは撤退命令を無視して、死守命令が出された学兵たち残存兵力を出来る限り吸収、あるいは離脱を援護するための戦いを決意します。

もうね、ここらへんは戦記モノ好きならピンと来るシチュエーションですね。
まるでWW2ドイツ軍の末期戦、つまり装備も人員も劣悪。敵は圧倒的な物量で押し寄せてくる中、一握りの戦闘団が戦い続ける羽目なるという状況が舞台の話がライトノベル畑で描かれるなんて!

大体、架空戦記でも大抵は勝った話ばかりなんですよ。物語的には戦術的勝利を重ねつつも戦略的には敗退というシチュが燃えるんですが。
(古くは銀英伝の同盟軍、皇国の守護者も基本的には新城率いる皇国軍部隊の勝利だけで全般的には敗走していますよね?)

ミリタリー系小説が好きな人で、ガンパレの独自設定さえ乗り越えられれば結構面白い小説になっています。

そして、ゲームで描かれたエンディング「九州撤退戦」の終了をもって、榊版ガンパレは終了...と思っていたのですが、大きく期待が(良い方向へ)裏切られることになるのは、「山口防衛線」が出てから。

ガンパレード・マーチ 山口防衛戦 (電撃文庫)
ガンパレード・マーチ 山口防衛戦 (電撃文庫)榊 涼介

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おびただしい学兵の損害を出して九州を撤退した日本。次は確実に本州上陸が予期される。学兵による時間稼ぎの間に戦力を建て直しつつあった自衛軍は日本の生命線でもある広島をなんとしてでも守りきる必要がある。

学兵はあまりの損害から解散が決定したものの、一部の兵員、部隊はなお残され、5121小隊も善行やメンバーの半分が離脱するものの、御多分に漏れず存続が決定されます。

自衛軍も初期の防衛戦の大ダメージから立ち直るために、学兵の生き残った兵達を奨学など甘い餌で吊り上げ、自衛軍の下士官として登用するなど洒落にならない描写もあって、もはやライトノベルどころではなく架空戦記小説に片足を突っ込んでいて「おお」と思わせることに。

本州に上陸した幻獣を迎え撃つ自衛軍。しかし、不可解な現象がおきて戦線は崩壊。一気に敗走する羽目に。5121小隊は陰惨な撤退戦援護を行う一方、東京から駆けつけた善行ら元5121小隊メンバーと合流して、敗軍残存兵力を再編成。諸兵科連合となった善行戦闘団となって幻獣と戦うことに...。
幻獣サイドでは、5121小隊にとっての強敵、カーミラ率いる知性をもつ存在(その姿は人間そのもの)が現れ、自衛軍を窮地に陥れる...。

これが山口防衛戦。いままでのオリジナルキャラ達も含めて様々な戦線で戦いつづける群像劇となります。で、山口防衛戦のあとは、5121小隊、生き残って今も戦い続ける学兵たちにとっての戻らねばならない場所、九州での戦いになります。

ガンパレード・マーチ 九州奪還〈1〉 (電撃文庫)
ガンパレード・マーチ 九州奪還〈1〉 (電撃文庫)榊 涼介

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starついに始まる九州奪還戦!

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山口防衛戦のあと、九州を奪還するため初の攻勢作戦にうって出る自衛軍。
ところが様々な政治(まつりごと)や軍閥など内部事情と、慣れぬ攻勢への戸惑いと熱狂で足並みは揃わない。
5121小隊は善行の海軍海兵団への移転に伴い海兵に所属を移すが、経験不足のわりに戦意だけは高い海兵達との共同作戦にてこずる羽目に。幻獣側もカーミラだけではない高度の知性をもった指導者たちが現れ、自衛軍を膨大な幻獣が待ち受ける罠をしかけていた...。

というわけで、一つの区切りを迎えることになりました。
メディアミックスからスタートした小説がほとんどスピンオフのような戦記シリーズになるなんてだれが想像したでしょうね。
爆発的な人気といかなくても継続的な(自分のような)購買層があったのでしょう。全シリーズ累計100万部ですよ。およそ20冊ほどシリーズででてますが、それにしてもこの結果は異例です(だからこそここまでシリーズが続いたともいえますが)
あと、ここは特に書くべきなのはこの榊ガンパレ、シリーズがスタートするとほぼ隔月で出版されていくんですよね。毎月もあったけど。

ライトノベルでも人気が出ても作者が力つきて、出版ペースが遅れるケースがままあるわけで、出版スピードが維持したとしても内容が...というケースもあるんですけど、榊ガンパレはそういうことはなし。まぁ、九州奪還の最後はちょっと展開が早足でしたけれど、食べたり無い点はまだアレコレとありますからねぇ。

続きといえばストーリー的にはなんとか、続編であるガンパレード・オーケストラの三作に繋げられるような余地は残しているのですが、どうですかね。
5121小隊のメンバーがほとんどチート級の能力の持ち主になっちゃったからなぁ。

隊の中から凡人など散々貶されている滝川にしても、物語終盤に至っては人型戦車での狙撃、火力支援のスペシャリストとして、もう一つの人型戦車小隊を率いるまでになったんですよね...。
もうこうなると5121小隊そのものがバランスブレイカーなわけで。

もし物語が続くのであれば、ガンオケの小説版のように分散して出るか、あるいはいっそ、オリジナル・キャラたち中心で描いたほうが...まぁ、色々とその後が知りたいオリジナル・キャラたちが多いんですよねぇ。特に読んだ大半が思ったにちがいない橋爪軍曹。あの三角関係にどう結末つけるのかと。

来月は、山口防衛戦と九州奪還戦の間を結ぶエピソードが出ますし、ファンブックもでます。榊ガンパレに最初から付き合っていた自分としては是非続きを。といいつつ、残りの予定を楽しもうかと...。


2009年1月25日日曜日

北方領土奪還作戦 7 / 大石 英司

北方領土奪還作戦 7 (7) (C・Novels 34-73)
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北方領土奪還を目指すKE作戦を描いた物語もこれで完結。

...い、いや、いいんですけどこれだけ核爆発が飛び交う話も珍しいというかなんというか...。戦術核レベルとはいえ、ねぇ...。佐藤大輔作品の「征途」も海上爆発とはいえ、戦術核の大盤振る舞いでしたけど、今度は陸上ですからね。これだけ核もインフレ化するとハンパないなぁ。何か、アメリカ人作家よろしく核について"ちょっと大きな爆弾"ぐらいしか思ってないようなノリですけど...。

毎度のごとくトラブルに巻き込まれる自衛隊特殊部隊サイレント・コア。新兵器として今回は89式FV改が登場するんですけど、けど、ねぇ。(あ、この設定はアリだと思いますよ。自分もそういう形であの車両が改造されるのはいいんじゃないかと思うので)

もともとサイレント・コアが出てくる作品は、サイレント・コア+新兵器により相手部隊を完膚なきまでに蹂躙する、みたいなオチが多いんだけど、今回もコレか!?というのが、正直ありまして...。いや、司馬さんとかひどい目にあったりサイレント・コアも世代交代か?っていうノリもあるんですけど、でもねぇ。


ちょっと後半巻きが強すぎます。


以下ちょっとネタバレ気味なので下に下ろしますけど...。




こんなオチだと、そもそもKE作戦って結局なにさ、それ?って突っ込みが...。

ああいう不確定要素も込みじゃないのか、と。そこらへんちゃんと言質をとってたんだろうな、とか、色々なところが投げっぱなしのような気がするんですが。いままでの地域レベル、テロリスト集団レベルの相手ではなくて、国対国のガチンコ勝負ですよ。いくらなんでも成算について他人に褌というかイニシァティブを渡しすぎです。

総理を初めてとする日本指導者層のシーンが意図的なのかほとんど描かれてない(わりに、ちょっとした伏線じみたシーンがあるからタチが悪いというか)。
サハリン知事のエピソードも途中で投げているしなぁ。結局それならKEに手を出さないまでもサハリンにコミットメントして、サハリン独立後に北方領土の信託統治、あるいは実行支配でもよくなくね? っていう気がするんですよ。てっきり今、あちこちでネタになっている北極海航路のネタもあるから、アメリカがベーリング海の制海権にも色気を出して、サハリンからアリューシャン列島までの海上交通路を安全をほしがるアメリカと、ロシアとの綱引きでサハリン州を独立させてしまえば...とか、色々ネタがあるだけにこれじゃ、正規軍同士でガチンコ勝負しただけじゃないか。っていう気が...。

こりゃ読者ウケする戦闘シーンだけ入れてはいそれまでかと。自衛隊は損害は出したけど、この新装備でwktk、みたいな...。いや、好きですよ。そういうシーン。でもそればかりだと「ちょっとこれは...」みたいな点があって。

まぁ、大石先生の作品、最近の作品は特に政府首脳関係の流れが見えなくて、描かれるのは現場指揮官レベルで、時に防衛省のトップでさえ霞の向こうですからね。

この物語世界で、こんな結末だと陸海空三自衛隊の軋轢はハンパではなくなりそうだなぁ...。まず航空自衛隊は肝心要のときに本土防空を名目にエアカバーをはずし、海上自衛隊は艦隊を後ろに下げ、肝心要の場面で矢面にたったのは陸自ばかりという体たらく。

損害は上を見て1000人に届いて、なお放射線障害が続くハメに。こんなことでは陸自が崩壊しかねませんよ。あと、日本で大っぴらに核マターが取り扱われて、アメリカと冷風が吹くだろうなぁ。あまりいい世界にはなりそうもないというか...。


物語として、投げっぷりがいままでにないほど強いんじゃないか。という印象が強かったのでちょっとアレコレ書いてみました。