2005年3月22日火曜日

皇国の守護者 1/佐藤 大輔原作 伊藤 悠著

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皇国の守護者 1 (1)
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佐藤 大輔 伊藤 悠
集英社 (2005/03/18)
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架空の<大協約>世界。空は龍が舞い、地には剣牙虎と呼ばれるサーベルタイガーがおり、人とて、両性具有者、導術と呼ばれるテレパシー能力をもつ者がいる、そんな世界。技術レベルはナポレオン戦争あたり。そんな舞台の中で、日本的なものを感じさせる皇国とロシア-ドイツなものを感じさせる帝国との間に、経済的問題が発生。
皇国の北領に上陸した帝国軍は、戦姫ユーリアに率いられ、皇国軍を一蹴する。敗走する皇国軍の殿(しんがり・・・最後尾にて味方を逃がす損な役目)には、実験部隊の剣虎兵(サーベルタイガース)大隊がおり、そこには兵站幕僚の新城直衛中尉がいた――。

というわけで、皇国の漫画化っていう話を聞いたときには驚きましたが、作者の巧みな画力と構成力でいい漫画になっていると思います。原作が1巻2巻同時発売されたときには、あまりの時代背景の巧みさに感心しましたが、そのビジュアルを上手く表現していると思いますね。また新城の臆病さと狂気さを現し、兵を操り、そんな自分の愚かさに腹を立てる複雑さもいい感じです。天龍(ドラゴンというより東洋の龍)である坂東一之亟もそうくるか、というデザインですしね。まだ原作1巻の1/3というところですが、ここから怒涛の軍勢を迎え撃ち、敗走の中での遅滞行動という軍事モノではケレミ味たっぷりの戦いが描かれることになります。期待して続きをまってますよ、はい!

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