佐原 ミズ 新海 誠
講談社 (2005/02)
売り上げランキング: 1,222
通常2~3日以内に発送
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ふむ、こう料理して出てきたか。という一品。非常に繊細な、リリカルな作品になっていると思う。
「ほしのこえ」(のパイロット版)を始めて見たときの衝撃、背景の美しさと物語の繊細さを思い出した。
宇宙空間と時間に隔絶される人間関係というのは、SFネタとしては非常にベタだ。
「終わりなき戦い」などを持ち出すほど古いネタを引っ張ってこなくても、「トップをねらえ」がある。
それでも、この作品は鮮やかに青春と携帯というガジェットでそれを描き出すのだ。
いささか、その時に感じた懸念は、「雲の向こう、約束の場所」で現れて、どうにもこうにも背景美術や表現に物語が追いついていない感があるが、逆に言えば、それだけの舞台を作れるのなら、もっといい脚本を描いてほしい。というのが正直なところなのだ。次回作でどういう答えを導き出してくれるか、期待している。
それはともかく、そのコミック版だ。オリジナルキャラも出ているが、ちゃんと筋をはみ出ることなく「ほしのこえ」世界を補完している、いい作品だった。良作です。ただ、原作を読んだ上で、という但し書きもつけておきますが。
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