2005年3月16日水曜日

ザ・ホワイトハウスS-3第21話「平和の陰に」“POSSE COMITATUS”

原題、"POSSE COMITATUS"は直訳すると、民兵隊壮年団(ラテン語では"MS ゴシック">possible force)なんですけど、最初どんな意味かわからなかったんですが、答えは作中、
フィッツウォレス統合参謀本部議長が言っているように、「治安活動に陸軍と空軍は使用できない」(除く海軍/海兵隊)という、THE
POSSE COMITATUS ACT(条例)からとられているようですね→"http://www.rand.org/publications/MR/MR1251/MR1251.AppD.pdf">■


どひゃあ、知らなかった……調べれば出てくるなぁ、こういうネタ。
PDFをザッと眺めた限り、どうやら南北戦争あたりもからんでくるようですが、これはしばらく宿題とさせてください(w



さて、架空国家クマーの国防大臣シャリーフがテロリストの主導者であることが判明し、
フイッツウォレス統合参謀本部議長を筆頭とする国家安全保障担当のメンバー達は、シャリーフの暗殺を大統領に求めますが、
この手の判断は難しいところです。

テロを防ぐためには何が最適なのでしょうか。現在のローマ帝国たるアメリカは異なる考え方と対峙していくのか、興味はつきませんね。
書けば長くなるので端折ってしまいますが。




ドラマの作中では、悩む大統領に対して首席補佐官が「大統領であるからこそ」暗殺計画実行の指示を求めますが、
その直後に大統領候補の知事と面談し、一方でS.Sのサイモンが撃たれた事件について「犯罪は良くわからない」と逃げた知事との「覚悟の差」
、つまり、権力を操ることの難しさを明確に映し出していると思いますが、もうここらへんは脚本もさることながら、BGMといい、
カメラワークの勝利ですね。

また錯綜するストーリーの中で、トビーとサムのほとんどボケとツッコミのような(一応上司と部下なのですが)やり取りや、ジョシュのタフ・
ネゴシェーターぶりなど(まぁ、ジョシュの言いたいこともわかるんですが、そういう反論の仕方じゃあ納得せんだろうとは思いますがね)、
中々の見所満載でした。チャーリーが新しい秘書について奔走する理由もさらりと述べられたりと、なかなか上手い着地だと思いますよ。


S-4はどこから始まるのやら。
選挙だってまだ結末を迎えていないのに!? そりゃないよ!って感じですが。


さて、SS-3ラストの重箱の隅的なネタをいくつか。

エアフォース・ワンって?

基本的には大統領が乗る空軍機のコードネームですので、B747ベースの今の機体単独のコードネームではありません。大統領が降りると、
その機体のコードで呼ばれます。副大統領が乗る機体もあり、こちらはエアフォース・ツー。
ちなみにホワイトハウスに乗り付けるヘリは海兵隊所属ですので、マリーン・ワン。副大統領であれば、マリーン・ツー。
外国首席の場合はステート・ワン。陸軍機体に乗るときはアーミー・ワン。海軍機体はネービー・ワン。
民間機に乗る場合(以前はあったそうです)はエグゼクティヴ・ワン。大統領の家族が乗る場合は、エグゼクティヴ・ワン・
フォクストロット(Fのコールです)。

ここ最近、色々な雑誌を読むとマリーン・ワンの次期機体候補で揉めているらしいですね。そりゃ大統領が乗る機体が欧州製なら、
アメリカ国内の航空機産業は良い顔しないわな(w


シークレット・サービスって?

設立当初は財務省管轄の贋金摘発を目的とした組織でした。
"MS ゴシック">大統領の暗殺事件発生に伴い、第二の任務として大統領警護も行い、大統領の座を降りても終生その警護は続きます。現在、
9.11テロを受けてブッシュ大統領提案による国土安全省(DHS)に編入されて今にいたりました。


さて、S-3もこれで終了。S-4が始まるまで、時折合間を見てS-1、
S-2のネタをインサートしていこうかと思います。

お付き合いしていただき、ありがとうございました>このカテゴリーを見ていただいた皆様。


 



7 件のコメント:

  1. ゆんたちゅら2005年3月18日 0:07

    質問があります。今回の暗殺計画ですが、フィッツウォレス統合参謀本部長によると、軍隊はこの事件にかかわれないといっております。となると、シャリーフを撃ったのはどこの人々になるのでしょうか。ああはいっても、実際には軍隊なのですか。それとも別の機関があるのですか。まさか政府が要人暗殺のためにギャングを雇うわけもなし、疑問に思ったので、ご存知であれば、よろしくお願いします。

    返信削除
  2. BARSERGAさん、こんばんは。
    わたし、お名前を思いきり勘違いしていました。
    すみません。
    Season3、終わってしまいました。
    今回の「暗殺」がどう尾を引いていくのか、
    気がかりです。
    ゆんたちゅらさんの疑問、わたしも思いました。
    ドラマや映画の見すぎかもしれませんが、例えば、CIAにそういう組織がありそう。
    ��時折合間を見てS-1、 S-2のネタをインサートしていこうかと思います。
    Season4が放送されることを願いつつ、
    改めてこちらで勉強させてもらおうと思っています。

    返信削除
  3. BARSERGA@管理人2005年3月18日 21:48

    こんにちは。ゆんたちゅらさん、KEIさん。
    >わたし、お名前を思いきり勘違いしていました。
    あ、いや、気にしないでください。訂正していなかった自分が悪いので。
    ゆんたちゅらさんの質問ですが、どうなんでしょうね>暗殺の実行犯。
    多分、KEIさんも書かれているように、CIA(中央情報局)とか情報工作関係の工作員ではないかと思います。まぁ、スパイものの見すぎかもしれませんが、この手の「汚れ仕事」を行うことで有名な組織は結構多いので。
    一応、FBIは国内、CIAは国外を担当しますが、CIAの暗殺云々についてはフォード大統領時代に禁止する旨が出ていますが、さて真実はどこにやら。物語としては面白いのでしょうけれど。
    今回、作中でも述べられていたように、シャリーフがテロリスト・グループの資金源及びリーダーであったこと、クマーの王族筋であることと外交関係上、外交官特権で逮捕できずに国外追放(これをペルソナ・ノングラータ…外交上好ましくない人物といいます)するしかないことが暗殺というオプションをとらせた理由として描かれてますね。
    あまり詳しくは語られてませんが、最終話、大統領とシャリーフの会話で、クマーには米軍基地もある点をうかがわせていましたから、軍事上、外交上でクマーとの関係を無闇に悪化させるわけには行かない(証拠もロシアが拷問により引き出したものですから)。
    さりとて、(アメリカ軍人を殺害したテログループのリーダーである)シャリーフを野放しにすることはできない。であれば、アメリカの名前が出ないように、アメリカ国外でケリをつける。というのが流れですね。
    #多分これが特に外交上問題がないのであれば、飛行機の機上であっても無理やりにでも拘束するでしょう。実際に80年代にありましたしね。

    返信削除
  4. BARSERGAさん、こんばんは。
    大統領も言っていたと思うのですが、
    どんなにアメリカの名前が出ないようにしても、
    結局バレることになりそうな気がします。

    返信削除
  5. BARSERGA@管理人2005年3月19日 7:50

    どうも、こんばんわ。
    ええ、その点は十分にありますね。
    ただ結局はバレるにしてもバレるタイミングさえコントロールできれば、それはオウンリスクの範疇になる場合もあるよ。ということもあります。
    露骨に他国の大臣、それも王族に連なるものをテロリストのリーダー格だから。といってアメリカ国内に拉致などして裁判・・・なんてすれば、クマーとの戦争を覚悟せねばなりませんが、すくなくとも(誰もがアメリカがやったと思っていても)確固たる証拠が無い以上は、交渉の余地があります(逆に拗れるケースもあるのですが)。
    少なくとも作中では、このままシャリーフを見逃すことのリスクよりも、クマーとの戦争のリスクを背負って暗殺を決意した。ということだとも思いますねー。これ以上はSS-4でどうなるのか、にもかかってくるのですが(苦笑)

    返信削除
  6. こんばんは。
    レスをありがとうございました。
    バレるタイミングのコントロール。
    スリルのあるPlotが作れそうですね。
    その辺りをソーキンさんが描くとしたらどんなだろうと思います。

    返信削除
  7. こんにちは。
    原題の意味を知ることができました。すっきりしました。
    トラックバックさせてください。

    返信削除