声で魅せてよベイビー | |
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高校生でなおかつハッカーなんてやってる広野は、同人誌即売会で尊敬する先輩ハッカー、"おっちゃん"ことレイが作ったOSカーネル解説書を手にとったとき、みずから腐女子だと公言して、声優を目指す姫野沙奈歌と出会う。
まったく会話が成立しない二人ではあったが、ひょんなことから、沙奈歌が広野の腕をとって「彼氏です」と言い出したものだからさぁ大変。孤高のハッカーは彼女のつむぎだすその声にやられて、自分の感情にもてあそばれる。さて、二人はどうなる? どうする? ハッカーと腐女子の恋愛なんて成立するのか?
というわけで、いや、ニヤニヤ笑いしながら読みましたよ。主に話の本筋以外の台詞で。
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いいかい、良いことを教えてあげよう。世の中には二種類の人間がいるんだ。コードを書ける人間と書けない人間さ。プログラミングに命をかけるハッカーの世界にようこそ!
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俺がやって納期までに終わらない仕事は、誰がやっても終わらん
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わお、こんな台詞、言ってみてぇ(w
とはいえ主人公の広野くん、天才的なハッカーの腕前はあっても、この気持ちどうすりゃいいのよ。ってところがほほえましい。思わずPDAに、アレげな変身シーンが表示されるプログラムなんて作って腰のベルトにつけてみたりして、悶絶しちゃったりする。普通の恋愛ってなんだ。とか普通に徹しようとして空回りして、やっぱり言葉が伝わらない。そりゃそうだ。頭で考えていたって相手がいるから思い通りには行きはしない。
おーけー、だが行くぜ。それが彼のいいところ。
さて、一方、沙奈歌とその先輩にもトラブルの種が。というわけで、新人なので所々「んー?」ってところはあったけれど、まぁいいじゃないですか。話は面白かった。続きが読みたくなる恋愛系ライトノベル小説でした。ふむ、面白かったね。
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