えーっと、前回までの続きから。
フランクリン・プランナーのことを知ってから、そのコンセプトだけを抽出してみた(つもりだったのだ、当時は)自家製のA5サイズの手帳であれこれと動かしだしたのが一昨年の秋。三ヶ月ぐらいで体裁をなんとか決める一方、もう一つのことも試してみようと実行に移した。つまり「自分の担当する業務を管理する」ということだった。
ちょうどいい感じで、ほぼ似たような業務が相次いで発生したので、これ幸いと以下の方法を選択した。
Plan1. IndySoftが開発しているTreeMemoを使って業務の進捗、日報、検討事項を列記していく。それを手帳へ落とし込んでいく。
Plan2.とにもかくにも手帳で管理する。日単位で内容が飛んでいかないようにある程度固めて、検討などのメモも残す。
結果的には業務別のトラブルが双方に発生したものの、Plan2.が妥当だ。という感触を得た。これは、紙に書くという行為そのものが脳裏に刻み込まれる(後で医療系に詳しい人に聞くと、ペンを持って腕の筋肉を使い、自分の字という画一されていないパターンのイメージ画像と、その文章や絵とかがより深く記憶されるんじゃないか、と言われたがこれについてはどうだろうか?)ことがわかった。Plan1.も方法としては悪くないが、ネックなのが、PDAでも持ち歩かない限り「いつでも、どこでも」検討はできないし、複数の業務が並列して走った場合の優先順位を決めるのが中々に難しいというのがあったのだ。
そして、一昨年の年末にアレコレと考えていたのは、この自分のスランプはどこから来るのか――ということだった。その時の結論は、自分の仕事に対するイメージが欠落しているため、その場しのぎの対応に終始してしまって、消耗しているんじゃないか。そもそも自分のする仕事とはなんだろうか。良い仕事とは何だろうか・・・。
そういう疑問を思いつつ、大型書店に自分の趣味、職種以外の雑誌を手に取ったとき、興味深い本が紹介されていた。手にとったのはデザイン関係の月刊誌だった。そこには、デザインを行ううえでの理想的な環境。ということが書かれており、ここでは立地やオフィスの内装という側面だけではなく、職場の雰囲気ということにも言及されていたのだが、とにもかくにも下の本だ。
西村 佳哲
晶文社 (2003/10/01)
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「自分の仕事」ということに対して明確なイメージがなければ、手帳などの方法論に終始していても、何にもならない。「TQ」で繰り返し述べられていたように、ゴールがあってはじめてそれに至るルートを決定し、ルートをどう歩くかを検討しなければならないのだ。
上記の本は、様々な職種の人々に対する仕事に対するスタンスをインタビューしており、もしモノを作り出す職業についた人で「自分の仕事とは何だろう」と思ったとき、手にとって読むことをオススメしたい。そこには良い仕事をする上で重要なもの、スタンスや環境(それは働く場所だけではない)なども言及されており、非常にためになった。
特に一番示唆にとんだのは
「貴方は会社に仕事を貰いにいくのか、それとも自分の才能を売りに行くのか(大意)」というくだりであり、どういうスタンスでモノ作りに携わらなければいけないのか、ということを考えさせられた本だった。今でもタマに目を通すことがある。
��・・・・・ともかく、仕事に対するスタンスを定め、東急ハンズで手に入れたフランクリン・プランナーのパンフレットなどを元に、仕事に重点を置いたスケジュール管理が動き出したのが去年の初頭。順調に行っていたはずだが、春先に発生した私事での問題にこれっぽっち足りとて役に立たなかったことを思い知らされた。
仕事の急がしさにかまけていて、家族の重要なトラブルに気がつかず、気がついたときにはすべてが手遅れだった。家族の者を失い、思い知ったのは自分の浅はかさであり、これからはすべて自分が決めなければならないという眩暈しかねない状況だった。
それでもそれからの怒涛の一週間、手帳を片手に「優先順位を決めろ」と心で言い聞かせて、タスク欄にあれこれと段取りを書いてあれこれと手配をしてなんとか乗り切れたことは確かであり(無論その前に友人たちや親族のサポートがあったからなのだが)、タスクという考えが自分にあっていることを確認した。
すべてがひと段落して、ポッカリ空いた時間に手帳・・・・・・ひいては自分のやろうとしていることをもう一度考えてみようと思ったことを思い出す。ハンズに再度行って、以下の本を買ってきた。
フランクリンコヴィージャパン
キングベアー出版 (2002/07)
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おすすめ度の平均:


フランクリン・プランナーの使い方を知るには最適

とうとうプランナー生活に

すごいとおもいます。
フランクリン・プランナーの使い方について纏めた本で、正直言えばフランクリン・コヴィー社のパンフレットに書かれていることの焼き直しでしかない。もし、フランクリン・プランナーについて知りたければ「7つの習慣」よりは、「TQ」から入ればいいし、運用にあたっての手引きみたいなものだと思う。
なんだかんだで、仕事も私事も平穏になってきたときに友人にアレコレと自分のお手製手帳やフランクリン・プランナーのことを話するときがあり、友人がそそくさとコンパクト(バイブル)サイズのスターター・パック(フランクリン・プランナーのバインダー、リフィール、ダイアリーが一まとめに入っており、お徳です)を購入してしまったのを見たりする一方、結局は仕事だけじゃなくて私事も管制しなきゃ駄目だ。という(今更の)結論に至った自分は、フランクリン・プランナー購入を本格的に考えることにした。
サイズは・・・・・・日本でシステム手帳と言えば極々ノーマルなコンパクト(バイブル)サイズにしようかと思ったが、自分はあれこれと手帳に走り書きをするタイプだし、プランナーの手帳罫線が狭いのがネックだったので、できる限り大きいものを。というわけでクラシック・サイズへ。これがB5サイズノートPCばりに大きいので閉口してしまったが、否応なし。案の定、今、日本のフランクリン・コヴィー社のクラシック・サイズに対する対応の悪さにさらに閉口してしまっているのだが、これについては後で纏めたいなぁ。
ともかくそんなわけで、昨年の年の瀬にハンズのポイントカードのサービスもあったのでいい機会だというわけでクラシック・サイズを購入しました・・・。というわけで長い導入部だわ、堅苦しいこと書いているわで申し訳ないですが、次回からはもう少しオキラクにまとめていこうと思っています。
��実はPCのトラブルでこの文章、書き直す羽目になり、もう書きなぐり状態に近い状態だったりします。適時直していこうと思っています・・・)