2006年5月10日水曜日

帝都旅行記(後編)

・えー、旅の間はmixiのほうは頻繁にアップを続けていたのですが、帰ってきました。


旅の主目的の大半はクリアできたのでOKかと。まぁ、休めたのか。といわれればかなり微妙なんですがね。


博物館/美術館も、

「中近東センター」(三鷹)

「オリエント美術館」(池袋)

「江戸東京博物館」(両国)

「国立科学博物館」(上野)

「東京国立博物館」(上野)

「MOA美術館」(熱海)

と、博物館/美術館三昧。いや、歩いた歩いた。


これだけ回ると自分がどういうのが好みかわかってきます。どちらかというと工学、マテリアル、
プロダクトっぽいものがすきなのでしょうか。そういう面では自分の(今回の旅での)興味の序列は、
古代遺跡>建築物(江戸東京博物館ではバウハウスの特設コーナーがありました)>工芸品(陶器・日本刀等)>絵画・
書画>仏像という形でした。


今回いつも回っていた神田神保町界隈を回るのはすっぱりとあきらめていましたが、
予想以上に博物館めぐりが楽しくて時間を費やすことに。一箇所大体2時間ぐらいですからね。
そんなの数箇所回ったらもう一日終わったら腰やら首やらが痛いのなんのって。黙って博物館は一日一箇所に限ります(w



MOA美術館では「ひょうげもの」で有名になっている古田織部の作品を鑑賞。
確かに織部が手がけたものは形も色使いもダイナミックに変化に富んでいてとても面白い。千利休が指示させて作らせた一品は「ひょうげもの」
でも触れられたように黒一色だったりする。焼き物の産地(と時代)によって明確なプロダクトの志向がはっきりされていて、
それを見続けていくと自分の好みも見えてくる。


博物館をめぐることは人々の行為と知識と試行錯誤に触れる旅だ。作られた、生み出されたことに感嘆し、
それが長い年月をへて今も残された・・・つまり残した人に思いを馳せる。

古代中近東、イラクを中心としたラスター彩陶の輝き、ガラスの煌きは、遠いこの地に確実に伝播して、そして影響を及ぼしている。フランス・
ナポレオンがアウステルリッツの戦いに勝った記念に作られた大杯にはギリシア様式の刻紋が刻まれ、そして文字はカエサルの「Veni,
vidi, vici.」の言葉がある。



非常にあわただしくもありましたが、大変興味深い旅でしたよ、いや、ほんと。


 



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