SF者の自分としては、正式な肩書きでもあった日本テレワークのあの人、ガイナックスの相談役、あるいは麻生太郎氏の親戚筋というより宇宙軍大元帥のほうがピンとくる、スペオペの何たるかを教えてくれた野田昌宏氏が死去。
大病を患っている、という話を以前聞いてはいたけれど、流石にショック。この人のメインの作品は「銀河乞食軍団」が有名だし好きでもあった。
この人の描く作品世界に出てくる宇宙船(百式宇宙艇とか)は、本当に場末の作業機械という趣きが感じられて、読んでいると油やエンジン排気の匂いまで漂ってきそうなカンジでした。
また、「キャプテンフューチャー」の訳など色々な訳も手がけている。確かに訳の問題では色々突っ込みがあったのも事実だけど(SWのとか)、だからといって氏の功績が揺らぐものではない。
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あえて「銀河乞食軍団」ではなく、単品の「キャベツ畑でつかまえて」は面白い小ネタが多かったなぁ、NASA+日本のテレビ局スタッフとガチャピンの中の人になっちゃった宇宙人の妙なやり取りとか。「スペースオペラの書き方」は色々と面白いエピソードがあったりもするSFや小説の書き方。終戦直後のエピソードとか面白いんだよなぁ。
SF、特にスペースオペラの訳が多かったけれど、キャプテン・フューチャーの訳が有名かな。
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"太陽系七つの秘宝"などの作品は後に、伊東 岳彦が「宇宙英雄物語」を生み出すきっかけともなっている。それが縁で「銀河乞食軍団」CDが作られるている。
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同じく、氷室冴子さんも死去。
…うう、こちらは「海がきこえる」が好きだったんだけど。
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あと「銀河おさがわせ中隊」や「マジカルランド」シリーズを書いていたロバート・アスプリンも死去していたとか…。が、がっくり。
ほんと、こんなに立て続けに自分が好きだった作家さんが亡くなるのを目にする日になるなんて…。
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