2004年12月20日月曜日

神はサイコロを振らない/大石 英司

神はサイコロを振らない
大石 英司
中央公論新社 (2004/12)
通常24時間以内に発送


10年前、東京沖で消息を絶ったYS-11が、量子力学の悪戯か、時を越えて羽田空港に着陸してきた。
乗り込んでいた人々にとって、そして残された人々にとっての10年間。そして、残された時間。
父親を殺すために飛行機に乗り込んだ若者。前途あるテニスプレイヤーの卵、美貌のソリスト、新進気鋭の物理学者、様々な者達と、取り残された人々、そして彼らをサポートする人々。人々の生き方をつむぐ、そんな物語です。

まぁ、なんですな、確かにどこかで聞いた話といわば聞いた話なんですが、大石英司氏が纏めると、自衛隊も(US-1も、F-15DJも出てくるしさ)、公安も、警察も、そしてオタク(今回はコミケを泣く泣く諦めた婦警さんだ!(w)も出てくる・・・なのに、どうして、こんな泣ける物語になるんだ、ヲィ。
この作品は大石英司作品の中でも極めて一般ウケしやすい作品だと思います。
クライマックスの様々なシーンの挿入はもう何でもアリ感漂っていましたが、いつもの軽妙なノリはそのままだったりします。しかし、川崎市役所の職員二人、いい味出してるなぁ・・・。

と、いうわけで大石英司氏初(一応"ジャパンカード"はあるけど)の、オリジナル・ハードカバー。オススメです。
しかし、札幌のコーチャンフォー・ミュンヘン大橋店。あっさり新作平台に乗せているわりに、PC検索に登録されていないのはすっかり騙されるところだったぞ・・・。

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