ラッセル幸福論 | |
B. ラッセル 安藤 貞雄 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
旅先の宿で、寝酒をちびちび飲みながら読んでいました。正確には半分ちょっとぐらいかな。
前半は不幸せの原因として様々なものがあげられているので、自分がうまく行かないなーと思うものに近いのを読んでみればいいだろうなと思いますね。著者が「不幸である理由」と「それを改善する方法の提案」を書いていますのでフムフムと読むのが一番。
後半は幸せの要素について著者が理由を述べて、その必要性を説いていますので、これまた興味のあるところをかいつまんで読むスタイルでいいと思います。
幸せの定義とか、不幸せの定義とか、それこそ人によって様々でしょう。しかし、著者の穏やかな文章(ちょっと読みづらい点もありましたが)を読むと、なるほどね。とうなづく点があります。著者が書くように、ありとあらゆる出来事に対して深い関心を示すことが肝要だというのはうなづける点でもあります。この手の本って、結構押し付けがましかったり、自分の考えをとうとうと前面に押し出したりするものが結構あって、著者と波長が合わないと辟易してしまうものですが、(自分にとっては)ラッセル氏の穏やかな論調は、「ああ、そうだよね」とうなづけるに足りる内容でした。そーだよなー、ちゃんと考えて興味を持たないとほんと日々の忙しさに流されてしまうよな!
ちなみに原題は「The Conquest of Happiness」、つまり「幸福の獲得」ってこと。
まぁ、秋の夜長にちと毛色の違うものを読むのであればいい本です。こういう本を読むときは居心地のいいカフェとかで、まったりコーヒーや酒を飲んで読むことをお勧めします。あと、寝る前とかね。
追記、というか蛇足?
まー、そのなんだ。著者のバートランド・ラッセルはその筋の人には有名な人物だし、そのなんだ、実は「涼宮ハルヒの憂鬱」で古泉がキョンに向けて言った「五分前仮説」の人だったりするわけだ! (参考リンク > 「 [ANIME] 「なに読んでるの? 長門さん」-第13話 『涼宮ハルヒの憂鬱V』」 from 第弐齋藤さん)
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